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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000127346
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR12010106
事例作成日
(Creation date)
2012/01/31登録日時
(Registration date)
2013年01月25日 02時00分更新日時
(Last update)
2013年03月20日 14時02分
質問
(Question)
平清盛死後から平家滅亡まで書かれた平氏政権の実態をとらえた本や資料などはありませんか。
回答
(Answer)
「平家滅亡」の時期について、『国史大辞典』(吉川弘文館)の「平氏」の項には、
「…(中略)一族の主流も壇ノ浦で安徳天皇とともに海没、あるいは捕えられたのち斬られた。この間、主流と別行動をとった分派、脱落分子も滅び、わずかに清盛の弟頼盛の一流のみが廟堂に残留した。元久元年(1204)伊勢国で平氏残党が蜂起するが、鎮圧された。」
とあり、同じく『国史大辞典 第14巻』806頁「六波羅時代」の説明に「平治の乱後の永歴元年(1160)に平清盛が政治上の実権を握ってから、寿永二年(1183)に平氏が都落ちするまでの間」とあります。
清盛の死後、後継者宗盛が政権を執り、西国に落ちるまでということでお答えします。

『国史大辞典 第14巻』「六波羅政権」の項806-807頁には、「平氏政権ともいい、…(中略)…ただし平氏が政権を掌握したという考え方には諸説があって、定説はない」という但書に始まり、平氏のとった政治形態(四)からが清盛後の記述となり、養和元(1181)年に畿内近国に置かれた「惣官職」が平氏独自の軍事制度であったことや、この段階において平氏政権が武家政権(軍事政権)である性格をはっきりと示した、と書かれています(清盛の死はこのひと月後)。

以下、『国史大辞典』の「平氏」「六波羅政権」「平宗盛」の項に挙がっている参考文献中心にお探ししました。

・平氏 平宗盛
『平家の群像』(安田元久/著 塙書房 1967.6)は、清盛存命中から壇ノ浦以後も京都に残った頼盛の死までが人物像を軸に描かれており、167-196頁「平氏主流の人々」は、上記の惣官になった清盛の後継者平宗盛のことを記述しています。
また、続く「平頼盛の立場」(197-210頁)には、京都に残った頼盛に関する記述があります。

『平家物語の虚構と真実 上下』(上横手雅敬/著 塙書房 1985.11)にも、建礼門院の死までが描かれており、
下7-35頁に宗盛が記述されています。

「宗盛像再考」(笹川祥生/著)『国文学年次別論文集 中世2 平成10(1998)年』貸出不可(学術文献刊行会 2000.6) 75-82頁所収
内容は宗盛の人となりを考察したものとなっています。「二 一門の主宰者としての宗盛」には、西下後の平家内部における評定の様子も、実際は不明としながら、『平家物語』の記事を挙げ、「一門がそれぞれ意見を述べた後に、宗盛が最後に決定するという形は守れていたことになっている」(76頁)と書かれています。

『中世初期政治史研究』(北爪真佐夫/著 吉川弘文館 1998.9)の第四章140-174頁に
「後白河法皇の復活と平氏の没落」の項があり、うち第一節140-151頁は「清盛の死去と後継者宗盛」です。
この本は全体として、平氏・源氏と後白河法皇との確執に触れたものとなっています。

・六波羅政権
『古代末期政治史序説:古代末期の政治過程および政治形態』(石母田正/著 未来社 1974)
第三章第四節「平氏政権とその没落」384-402頁の項、および470-487頁「補遺2 平氏「政権」について」(この補遺は、清盛没後ではなく、平氏政権について記述されています)。

『古代国家の解体』(林屋辰三郎/著 東京大学出版会 1983 )
第四章の七 239-242頁「六波羅政権」の項

『中世日本の諸相 上巻』 (安田元久先生退任記念論集刊行委員会/編 吉川弘文館 1989.4)
「平氏政権の諸段階」(上横手雅敬/著)の五 541-545頁に、清盛死後の平氏政権について若干の記述があります。

『岩波講座日本歴史 5 中世 1』(家永三郎ほか/編纂 岩波書店 1962.12)
「中世史概説」「一 武家政権の成立」の「2 六波羅政権」10-13頁、「3 治承・寿永の内乱」13-16頁(林屋辰三郎/著)
「平氏政権と院政」57-85頁(竹内理三/著)

『武士の成立(日本歴史叢書新装版)』 (元木泰雄/著 吉川弘文館 1994.8)
第八 武士政権への道 一平氏政権と内乱 189-196頁

に、清盛存命中を含めた六波羅政権の記述があります。

その他、
『平氏政権の研究』(田中文英/著 史文閣出版 1994.6)【中之島図書館所蔵】
355-445頁「第八章 治承・寿永の内乱:平氏政権と寺院勢力」
にも、平氏政権についての記述が詳しくなされています(治承・寿永の乱は1179(治承3)年に清盛が後白河法皇を幽閉したことより始まります)。


図書館の分類で言いますと、清盛没後から平氏滅亡までの平氏政権については、
200歴史→210日本史→「210.38」 院政時代、源平時代、平安後期 後三条から二条期、
          →「210.39」 六波羅時代(平氏時代)

また、『平家物語』の分類は、
900文学→910日本文学→「913.434」平家物語、源平盛衰記

この部分に当たります。

当館の蔵書検索で「分類」にこの二つを入れていただくと、他にもいろいろ、この時代の資料が検索できます。

また、件名にキーワード「平氏」を入れ、
平氏に関する資料を、分類をまたがって検索することもできます。

そのようにして検索した中から、例えば一冊ご紹介しますと
『源平の争乱 戦争の日本史』(上杉和彦/著 吉川弘文館  2007.3)では、
合戦の様子中心ですが、鎌倉幕府成立までの源平の争乱の背景が描かれています。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 8版)
参考資料
(Reference materials)
『平家の群像』(安田元久/著 塙書房 1967.6)(ページ:167-196・197-210)
『平家物語の虚構と真実 下』(上横手雅敬/著 塙書房 1985.11)(ページ:7-35)
『国文学年次別論文集 中世2 平成10(1998)年』(学術文献刊行会 2000.6)(ページ:75-82)
『中世初期政治史研究』(北爪真佐夫/著 吉川弘文館 1998.9)(ページ:140-174)
『古代末期政治史序説:古代末期の政治過程および政治形態』(石母田正/著 未来社 1974)(ページ:384-402・470-487)
『古代国家の解体』(林屋辰三郎/著 東京大学出版会 1983 )(ページ:)
『中世日本の諸相 上巻』 (安田元久先生退任記念論集刊行委員会/編 吉川弘文館 1989.4)(ページ:541-545)
『岩波講座日本歴史 5 中世 1』(家永三郎ほか/編纂 岩波書店 1962.12)(ページ:10-13・57-85)
『武士の成立(日本歴史叢書新装版)』 (元木泰雄/著 吉川弘文館 1994.8)(ページ:189-196)
『平氏政権の研究』(田中文英/著 史文閣出版 1994.6)(ページ:355-445)
当館 蔵書検索(2012/2/12現在) (ホームページ: http://p-opac.library.pref.osaka.jp/osp_search.html )
キーワード
(Keywords)
六波羅
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000127346解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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