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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000127319
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2012-211
事例作成日
(Creation date)
2012年11月16日登録日時
(Registration date)
2013年01月24日 16時11分更新日時
(Last update)
2013年03月19日 15時38分
質問
(Question)
明治初期、米沢藩が士族授産の取り組みとして設立した「米沢製糸場」(明治10年10月設立)について調べるため、製糸場設立に向けて、宮島誠一郎と三島通庸が交わした手紙を見たい。(原文そのものではなく、内容がわかるように書き直されたもの、もしくは手紙を解説した文章)
回答
(Answer)
宮島誠一郎と三島通庸が米沢製糸場成立に向けて協力したことについては以下の資料に記述が見つかった。
『羽前エキストラ格製糸業の生成』には、原文が掲載されていることが確認できた。
2人が交わした該当の手紙については、質問者調査済資料の『戊辰雪冤』に内容の引用や解説があることを確認した。

『羽前エキストラ格製糸業の生成』(森芳三著 御茶の水書房 1998)
 p37-42「山形県の殖産興業、米沢製糸場と宮島誠一郎 - 三島通庸関係文書の新史料について -」に次の記述あり。
 「左の宮島の書簡は、勧業資金貸付の方針の固まった頃合いを知って、米沢士族授産のための方策に協力を請うたもの」とあり。また、「なお、書翰に「米沢製糸場」は明示されていないが、「米沢製糸場創設顛末」(明治11年3月)及び堀尾軍興「日記」(とくに明治9年)によって、それをさすこと明らかである。」とあり。
p40-41に宮島誠一郎の手紙の掲載(一部略)あり。この手紙は、『戊辰雪冤』のp234で引用している九月二十日「老公の義は(後略)」と同じ下りがあることから、この手紙の原文とみられる。

『三島通庸関係文書目録(憲政資料目録 第11)』(国立国会図書館参考書誌部編 国立国会図書館 1977)
 p51-52 宮島誠一郎との書簡に関する記録あり。
 「明治9年9月20日 内務省士族授産ニ尽力 小生上杉公ト士族激励米沢出張 元置賜県浅羽徳太郎富岡見学帰県採用願ウ 板谷新道開設ニ人足献上 区戸長別紙ヨリ御取捨ノコト」
 「明治10年3月21日 鶴岡静穏 西国戦況 池田帰県士族授産等助力請ウ(以下略)」

質問者調査済資料だが手紙の内容について触れる記述があったので参考に掲載。
『戊辰雪冤:米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」(講談社現代新書2012)』(友田昌宏著 講談社 2009)
 p200 「(明治5年)4月1日、誠一郎は東京不権参事の三島通庸の来訪をうけた。」とある。来訪目的は、大蔵省の暴走を阻止するため「国権」「民法」を左院において制定してほしいというもの。
 p211-213「千坂の民選議員論」千坂高雅がイタリアで養蚕製糸の実況を研究したことが書かれている。
 p229-231「富岡製糸場を見学」明治9年7月の視察を通じ、誠一郎は米沢にも製糸場を復興させようと考える。
 p231-232「三島通庸を訪ねる」明治9年8月誠一郎が山形県令三島通庸を訪ねたことが記されているが、書簡の引用等はなし。
 p234 明治9年9月20日に、誠一郎が三島に宛てた手紙の引用あり。引用部分に「製糸場」の文言は見られないが、内容は「政府の殖産興業に協力的な姿勢を齊憲にアピールさせることにより、前年果たせなかった位階昇進を実現しよう」というもの。
 p285上段に「明治9年9月20日付け三島通庸宛て宮島誠一郎書簡(国立国会図書館憲政資料室所蔵三島通庸関係文書)」とあり。
 p238-239「パリ万博に出品」明治10年9月30日米沢製糸場開業の記述や、器械の購入、生糸の輸出等について記述あり。
 p241 三島通庸との舟遊びに齊憲を招いたとの記述あり。
 p242・244 (明治14年)製糸場建設にいたる経緯と齊憲の功績を天皇に知ってもらうため、大久保・吉井・三島らと取り交わした手紙の巻物についての記述あり。ただし、引用等はなし。
回答プロセス
(Answering process)
山形県の地方史や宮島誠一郎や三島通庸、米沢製糸場に関する資料を調査した。
以下調査済資料(記述のなかったもの)
『幕末維新期の情報活動と政治構想:宮島誠一郎研究』(由井正臣編 梓出版社 2004)
『大久保利謙歴史著作集 2 明治国家の形成』(大久保利謙著 吉川弘文館 1986)
『福島県史 11 資料編』(臨川書店 1986)
『三島弥太郎の手紙』(三島弥太郎〔著〕 三島義温編 学生社 1994)
『国民文化の形成』(飛鳥井雅道編 筑摩書房 1984)
『評伝三島通庸』(幕内満雄著 暁印書館 2010)
『黎明期を生きた女性たち:幕末明治の阪谷・渋沢・三島・四条家』(阪谷芳直、阪谷綾子編 吉川弘文館 2012)
『前田愛著作集 4 幻景の明治』(前田愛著 筑摩書房 1989)
事前調査事項
(Preliminary research)
「戊辰雪冤:米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」(講談社現代新書2012)」(友田昌宏著 講談社 2009)
NDC
繊維工学  (586 9版)
製糸.生糸.蚕糸利用  (639 9版)
個人伝記  (289 9版)
参考資料
(Reference materials)
『羽前エキストラ格製糸業の生成』(森芳三著 御茶の水書房 1998)
『戊辰雪冤:米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」(講談社現代新書2012)』(友田昌宏著 講談社 2009)
『三島通庸関係文書目録(憲政資料目録 11)』(国立国会図書館参考書誌部編 国立国会図書館 1977)
キーワード
(Keywords)
米沢製糸場
製糸業-歴史
三島 通庸(ミシマ ミチツネ)
宮島 誠一郎(ミヤジマ セイイチロウ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
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調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000127319解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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