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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000117506
提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中千葉-2012-12
事例作成日
(Creation date)
2012/04/10登録日時
(Registration date)
2012年12月27日 02時00分更新日時
(Last update)
2012年12月27日 10時01分
質問
(Question)
老舗企業の研究をしている。千葉県の醤油会社キッコーマン、ヤマサの創業者、茂木家・浜口家の家訓を調べたい。
回答
(Answer)
★キッコーマン醤油関連
1.『野田醬油株式会社二十年史』p122-124に茂木家、高梨家、堀切家の家憲が載っています。
 p141には8家に分かれて営んでいた醤油業を、一族合同による会社組織とした合同の意義があることが書かれています。

2.『野田醬油株式会社三十五年史』P96-125には個人経営時代の各家(高梨兵左衛門、茂木七左衛門、茂木七郎右衛門、茂木佐平治、堀切紋次郎、茂木房五郎、茂木勇右衛門、石川仁平治、茂木啓三郎)
の実績あり。
  
3.『キッコーマン醬油史 会社創立五十周年記念』P448の記載によると、高梨家の23代主兵左衛門信芳は、仁徳の誉れ高かった人で、子孫に対しては「吾の稼穡(かしょく)に意を用うるは、単に自家の栄達を思うに非らず、窮民を賑恤(しんじゅつ)し、凶歉には資を投じて難民を塗炭(とたん)より救済せんが為なり、子孫たるもの須く吾が意を体すべし」と、戒めています。24代主兵左衛門順信もこの遺訓を守って、天明6年(1786)の大飢饉には蔵を開き窮民1000有余人を救ったことが記載されています。

4.『企業を愛する子どもたち キッコーマンと野田の教育』p94-96には茂木・高梨一族の各家の垂訓を17条にまとめ、大正15年に成文化された家憲が記載されています。

5.『下総歴史人物伝』p79-113には高梨兵左衛門が親鸞聖人の教えを大切にした事、高梨家の後に財を傾けての救済活動についても書かれています。p11には、高梨家の家訓「徳義は本なり、財は末なり、本末を忘るる勿れ、家内の和合を心掛くべし」の記載もみられます。

6.『産業魂 茂木啓三郎の人と経営』P84-92 「家訓と経営姿勢」の中で、茂木啓三郎が政界に求められながら断り続けた理由として「家訓にそむくからだ」と言っています。「キッコーマンは家訓経営であるといってもよい。」とも書かれています。また、対談の中では、粗末なビルと生産設備の話なども出ています。

★ヤマサ醤油関連
ヤマサ醤油の「濱口家」については、家訓らしいものを確認することはできませんでした。

7.『ヤマサ醬油店史』には、醤油店としての実績が記載されており、紀州と銚子、あるいは江戸と販路を広げた経過が読み取れますが、家訓というべきものは書かれていません。P41に江戸時代の商家に仕えた者への栄典として番頭を勤めた人は、退職後は別家として親戚同様の処遇を受け、過去帳にも名を連ねる、あるいは暖簾わけをする人には物心両面から援助するという内容にならい、4代目からその実例がたくさんある、と書かれています。

8.『濱口梧陵と医学』は有名な浜口梧陵と医学のかかわりについて書かれた資料ですがp12の「梧陵の信条」には、梧陵は青年時代から「経世済民」の実践、すなわち「自他の区別を克服して天下万民の困苦を救済せん」を志として生きてきた、と書かれています。

その他通覧した資料
・『キッコーマン醬油労働組合30年史』(キッコーマン醬油労働組合30年史編纂委員会編集  1977)
・『ヤマサ醬油株式会社社史 第1冊』(ヤマサ醬油株式会社編 1979)
・『銚子木国会史』(銚子木国会編 1936)
回答プロセス
(Answering process)
『野田醬油株式会社二十年史』や『ヤマサ醬油店史』などから経営者の名をピックアップし、検索する。また、社名の変更も確認する。検索にかけると同時に「菜の花ライブラリー」から雑誌等への所収を調査する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
人生訓.教訓  (159 9版)
食品工業  (588 9版)
参考資料
(Reference materials)
1.『野田醬油株式会社二十年史』(野田醬油編 1940)(9200127656)
2.『野田醬油株式会社三十五年史』(野田醬油株式会社社史編纂室著 1955)(9200127674)
3.『キッコーマン醬油史 会社創立五十周年記念』(キッコーマン醬油株式会社編 1968)(9200332011)
4.『企業を愛する子どもたち キッコーマンと野田の教育』(林雅行 国土社 1986)(9200083050)
5.『下総歴史人物伝』(中津攸子 崙書房出版 1997)(0200679742)
6.『産業魂 茂木啓三郎の人と経営』(吉村昭対談 佐藤良也解説 日本能率協会 1976)(9200106413)
7.『ヤマサ醬油店史』(ヤマサ醬油株式会社編 1977)(9200332076)
8.『濱口梧陵と医学』(川村純一 著 崙書房出版 2008)(0200884832)
キーワード
(Keywords)
千葉県(チバケン)
醤油(ショウユ)
家訓(カクン)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000117506解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決