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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000113746
提供館
(Library)
横浜市中央図書館 (2210008)管理番号
(Control number)
横浜市中央2023
事例作成日
(Creation date)
2012/07/24登録日時
(Registration date)
2012年11月07日 02時05分更新日時
(Last update)
2012年11月17日 14時37分
質問
(Question)
『神奈川県地震被害想定調査報告書』(神奈川県 1985)に、元禄地震(1703年)で
野毛浦に3~4mの津波があったとあり、出典が『横浜市史 仏寺編』となっていました。
『横浜市史 仏寺編』の中に野毛浦の津波について記載がありますか。
回答
(Answer)
『横浜市史』に「仏寺編」はありませんので、『横浜市史稿 仏寺編』を確認しましたが、
『横浜市史』『横浜市史稿(仏寺編)』で、「野毛浦」の津波被害については確認できません
でした。

調査過程は、次のとおりです。

1 『神奈川県地震被害想定調査報告書』(神奈川県 1985)は当館では所蔵していないため、
  その箇所の記載については確認できませんでした。
  神奈川県立川崎図書館では所蔵しています。

2 『横浜市史』『横浜市史稿 仏寺編』を確認しました。

 (1)『横浜市史稿 仏寺編』横浜市役所/編 横浜市役所 1931
  目次は寺社の一覧のみで、津波に関する記述があるかどうかは不明です。

 (2)『横浜市史 第1巻』横浜市/編集 1958
  該当時期を収録している市史を確認しました。
  「第五章 元禄・享保期における幕政の動向と農村」では宝永四年の宝永山噴火に
  ついては地震も含め記載がありますが、当該地震については掲載されていません。

3 CiNii Articles、インターネットで雑誌論文を検索しました。
 ・「東京湾・浦賀水道沿岸の元禄関東(1703)、安政東海(1854)津波とその他の
  津波の遡上状況」
  羽鳥徳太郎
  (『歴史地震』歴史地震研究会(21) p.37-45 2006)
   歴史地震研究会のサイトで論文が公開されていました。
    http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_21.html
    http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_21/P037-045.pdf

  p.37「a) 1703 年元禄関東津波(図1,2)」の項目に「野毛(横浜)で
    は流失家屋があり,津波高は3-4mとみなされる.」との記述がありました。
    その記述箇所の続きに「湾口の浦賀では町内や田畑に浸水し,津波高は
    4.5m であった[神奈川県防災消防課(1984)].」とあります。

    参考文献として次の資料があがっています。

    「津波水害分科会報告」神奈川県防災消防課,1984,神奈川県地震被害想定
    調査会,p.238
   
    当館及び神奈川県立図書館では所蔵していません。

   また、同論文の「表1. 東京湾岸(東京、千葉~三浦半島)における元禄関東津波
   の記録」に野毛浦について次の記録が記載されていました。

    「野毛(横浜)」
    「野毛浦(大岡山河口)の家屋多く流出し、他所へ移転。林光寺荒廃。」
    「元禄関東津波高(m) 3-4」

   「林光寺」を2(1)『横浜市史稿 仏寺編』で調べましたが、元禄地震の被害については
   記載されていませんでした。

4 その他の資料で元禄地震について調べました。

 (1)『新編 日本被害地震総覧 416~1995 増補改訂版』宇佐美竜夫/著 
  東京大学出版会 1996
  p.57~ 元禄地震について記載があり、この地震の被害を総括的に記したものに
  『楽只堂年録』(らくしどうねんろく)があるとあります。

  ア 『楽只堂年録』の所蔵について
  ・『史料編纂 古記録編 〔162〕』八木書店 2011
  「楽只堂年録 第1」(〔柳澤吉保〕/〔著〕 宮川葉子/校訂)が収録されており、
  当館でも所蔵していますが、この図書には元禄地震の年はまだ収録されていません。
  全9冊の刊行予定で1巻のみ刊行されています(2012年7月現在)。

  ・『楽只堂年録(関東地区災害科学資料センタ- ; その14』
  関東地区災害科学資料センタ- 1981
  当館では所蔵していません。神奈川県立図書館かながわ資料室で所蔵しています。

  ・原本の所蔵について
  「柳澤文庫」(財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会)で所蔵しているようですが、
  ホームページの「原本閲覧停止史料一覧」に「楽只堂年録 第一巻~二百二十九巻」
  があり、マイクロは「有」とあります。
   http://www.mahoroba.ne.jp/~yngbunko/mokuji.htm

  ・「近代デジタルライブラリー」( http://kindai.ndl.go.jp/ )には収録されていませんでした。

5 『大日本地震史料 第2巻』文部省地震予防評議会/著 震災予防協会 1943
 元禄七年~天明三年までが収録されています。
 元禄十六年十一月二十三日に地震があり、津波など大きな被害があったことについて、
 様々な文書における記載が掲載されています。

6 『わが国の歴史地震被害一覧表』宇佐美龍夫/編著 日本電気協会 2010
 p.16「元禄16 XI 23 1703 XII 31」で元禄地震についての被害一覧表があります。
 また、p.113-から詳細な被害状況についてそれぞれの古文書における記載について表で
 掲載されています。
 「野毛浦」と記載された被害状況は確認できませんでした。

7 『日本被害津波総覧』渡辺偉夫/著 東京大学出版会 1998
 p.76-「元禄地震」について記載あり。
 地震の全体的な被害状況について記載がありますが、「野毛浦」については記載がありません。

9 『続日本随筆大成 別巻 2 近世風俗見聞集』吉川弘文館 1981
 p.19-「月堂見聞集(げつどうけんもんしゅう) 巻一」
 地震の被害について記載がありますが、「野毛浦」の被害については記載は確認できません。
  http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/chosa/shinsai-tenji.html#june

8 その他
 次の資料やインターネットサイトを確認しましたが、記載はありませんでした。
 ・『横浜西区史』横浜西区史編集委員会/編 横浜西区史刊行委員会 1995
 ・『横浜・中区史』中区制50周年記念事業実行委員会/編著 
  中区制50周年記念事業実行委員会 1985
 ・『房総沖巨大地震』伊藤一男/著 崙書房 1983
 ・「国立国会図書館サーチ」 http://iss.ndl.go.jp/
 ・横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」
   http://memories.lib.city.yokohama.jp/cats/index.html
 ・横浜市立図書館ホームページ内 「横浜の郷土資料を探す」「横浜の郷土雑誌記事を探す」
   http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
関東地方  (213 8版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000113746解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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