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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000112536
提供館
(Library)
高知県立図書館・高知市民図書館本館 (2110040)管理番号
(Control number)
2012-70
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2012年10月16日 14時05分更新日時
(Last update)
2012年10月18日 11時30分
質問
(Question)
石川県の兼六園にある「徽軫灯籠」は「ことじとうろう」と呼ばれているそうだが、何故か。特殊な構造か?
回答
(Answer)
◆兼六園HPの「見どころ」ページの[徽軫灯籠](ことじとうろう)という項目中に、下記のように説明があります。
「徽軫灯籠は足が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたと言われています。この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠が変化したもので、高さは2.67m。」
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/point.html#  より一部抜粋)

◆下記の図書にも、兼六園の徽軫灯籠(琴柱灯篭)についてより詳しい説明があります。

・『日本の庭園美 8 兼六園・成巽閣』・・・p.66に「徽軫灯籠詳細図 縮尺1:30」があり、実測数値入り図面がある。
なお、巻頭カラーページに「琴の弦を支える琴柱に似ることからこの名がある」としてカラー写真あり。「霞ヶ池に展開する雪化粧の大パノラマ」として右手前に徽軫灯籠を見る折込みの大カラー写真あり。pp.60-67は「庭園解説 兼六園・成巽閣」(斎藤忠一/著)で、詳細な庭園の配置図、断面図等も掲載されている。

・『庭のデザイン1 燈籠』・・・「燈籠のさまざま」の章内、pp.81-84に「琴柱燈籠(Kotoji-style lantern)」の項目あり。「変化形の脚付型燈籠のうち、二脚で、しかも脚の形が琴の絃を支える琴柱のように見える」ことから命名された「最も特徴的な形態の燈籠のひとつ」で、「本歌(オリジナル)の特定はできないが、その代表的な存在」が兼六園の琴柱燈籠だとある。「一脚が折れたための処置ともいわれているが、池畔の石上に一客を置き、もう一脚を水中に下ろして悠然と立つ」とも記載あり。また、p.84に「兼六園の琴柱燈籠」の写真と説明あり。命名の由来、高さ、「この琴柱燈籠と、虹橋と、もう少し上流の段落ちが奏でる水音との3者で、琴そのものを表現しているともいわれているのが、いかにも江戸時代的な説明の意匠である」との解説。

・『石灯篭・層塔』・・・p.48「徽軫形」の項目に「金沢兼六園にあり特異な形でひろく知られ」、竿は変形して2脚となり、いずれも断面方形、水に向かい右側の脚が短いのは折れたためで自然石で組んだ石組の上に乗せてあるという説明あり。なおp.31に白黒写真があり、そこには「高さ九尺、一方の笠石は折れてその近くに組石となり、形を崩して立ててある」とあり。

・『石燈籠新入門』・・・p.226-227に兼六園の「六角脚付型石燈籠」(“琴柱形”)の白黒写真と説明あり、「脚の曲線のむり・中台の重すぎ・笠の軒の厚さなど若干問題があります」「元来、二脚とも水中にあったものが、一脚が折れたのでそれを陸にもたせたらしい」「そのために脚のむりや中台の重すぎが若干すくわれた感じがあります」とある。なお続けて、「琴柱形をさらに変形させた感じ」で、脚を一石をくりぬいて輪状にした、兼六園の「四角脚付型石燈籠」の白黒写真と説明もある。

・『日本の石燈籠』・・・p.275-276に兼六園の琴柱燈籠の白黒写真、由来と構造等の説明。「あまり見かけない型」だが「鹿児島市清光明寺にも数基この種類に入るものが立って」いるとある。なお続けて、兼六園の「四角型輪脚燈籠」の白黒写真と説明があり、「琴柱燈籠の仲間かもわかりませんが」「私はよそで見たことも、あるという話も聞いた事がない」「兼六園南隅金沢霊沢の前の方の松の根方にある」とされている。
回答プロセス
(Answering process)
■兼六園HPをまず紹介し、より詳しい情報がないかどうか、図書資料を探す。

■自館OPACキーワード検索「ことじとうろう」→なし
                  「兼六園」→ヒットした図書の内容を確認し、回答のものを発見。
                  「とうろう」→ヒットした図書の内容を確認し、回答のものを発見。

■以上を全て見ていただいたあと、利用者より、「よく分かったが、以前読んだ『石川県の歴史散歩』にも、徽軫灯籠が、何か特殊な構造だと書いてあったような気がする・・・」と申出があり、索引で「兼六園」を引いて見て頂く→pp.11-12の辰巳用水についてのコラム中に「とくに注目される逆サイフォン工法の遺構は、兼六園の徽軫灯籠・虹橋付近の二条の石管路に残されている」とあり、このことであったと分かる。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
造園  (629 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本の庭園美 8 兼六園・成巽閣』(集英社 1989年)(629.21/N/8 自館ID1101519161)
『庭のデザイン1 燈籠』(学研 2001年)(629.2//1 自館ID1103571293)
『石灯篭・層塔』(上原敬二/著 加島書店 1958年)(629.25/U 自館ID1100468857)
『石燈籠新入門』(京田良志/著 佐野精一/撮影 誠文堂新光社 1970年)(629.61/K 自館ID1100468980)
『日本の石燈籠』(福地謙四郎/著 理工学社 1978年)(629.6/F 自館ID1101143921)
『石川県の歴史散歩』(石川県の歴史散歩編集委員会/編 山川出版社 2010年)(291 自館ID1106027269)
キーワード
(Keywords)
徽軫灯籠
琴柱燈籠
石燈籠
兼六園
脚付型燈籠
江戸の庭園
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
兼六園HP 「見どころ」のページ
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/point.html#  
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000112536解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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