レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年07月08日
- 登録日時
- 2012/08/28 18:56
- 更新日時
- 2012/10/30 17:25
- 管理番号
- いわき総合-一般6
- 質問
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解決
富田信高(知信)の家紋について
鳥居氏の時代、宇和島藩主・富田信高という大名が改易されて磐城平藩・鳥居家預かりとなった。
富田信高はそのままいわきで没したが、その家紋が知りたい。墓は小名浜林城の禅長寺にあるが、問い合わせたところ風化が激しく家紋は分からないそう。
- 回答
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『江戸時代全大名家事典』(東京堂出版)によると、伊予国宇和島藩富田家の家紋は「丸に違鷹羽 」であることが判明しました。
なお、本レファレンスについては、愛媛の図書館にお問い合わせいただくことをおすすめします 。(県外の利用者からのレファレンス)
- 回答プロセス
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資料の少ない鳥居氏の時代で、しかも改易された人物であるため地域資料では調査が困難と判断し 、参考資料から調査する。
1.富田信高に関する資料を調査
【資料①】『福島県史 第3巻 近世2』
P13に「富田信濃守知信」(信高のこと)についての記述あったが、詳細は不明。
【資料②】『磐城史料 乾』(大須賀次郎∥著)
P91~95に「富田信濃守知信」についての記述があったが、家紋は不明。
【資料③】『江戸大名廃絶物語』(新人物往来社)
P183に富田信高に関する記述あるが家紋は不明。
【資料④】『藩史大事典 第4巻・第6巻』(雄山閣)
宇和島藩、津藩をそれぞれ確認するが、富田氏の家紋は掲載なし。
2. 参考資料を調査
【資料⑤】『日本名字家系大事典』(東京堂出版)
P381の【出雲富田氏】の項に、富田信高の記述あり。これによるとその出自は宇多源氏佐々木氏 であることが判明。
【資料⑥】『都道府県別 姓氏家紋大事典 西日本編』(柏書房)
P565の愛媛県姓氏家紋早見表によると、宇多源氏佐々木氏が出自の富田姓の家紋は「組み合い角に四つ目」??しかし、これが富田信高の家紋かどうかは確認できず。
【資料⑦】『江戸時代全大名家事典』(東京堂出版)
P645に「伊予国宇和島藩富田家」の項があり、家紋が掲載されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
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福島県史 第3巻 福島県∥編 [K/210.1-0/フ]
臨川書店 1983
通史編 近世2 3 -
磐城史料 乾 大須賀 次郎∥著 [K/210.1-1/オ]
いわき 清光堂 1912 -
江戸大名廃絶物語 歴史から消えた53家 新人物往来社∥編 [210.5/エ]
東京 新人物往来社 2009.8 -
藩史大事典 第6巻 木村 礎∥[ほか]編 [R/288/モ]
東京 雄山閣出版 1990.2 -
日本名字家系大事典 森岡 浩∥編 [R/288/モ]
東京 東京堂出版 2002.7 -
都道府県別姓氏家紋大事典 西日本編 千鹿野 茂∥著
[R/288/チ2]
東京 柏書房 2004.6
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福島県史 第3巻 福島県∥編 [K/210.1-0/フ]
- キーワード
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- 富田信高
- 家紋
- 鳥居氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000110702