レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/02/28
- 登録日時
- 2012/08/24 02:12
- 更新日時
- 2024/03/30 00:35
- 管理番号
- M12031413312582
- 質問
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与謝野晶子が、鉄幹とともに来岡したおりに詠んだ歌で、神庭の滝を詠んだ5首を知りたい。また、どの歌集に掲載されているか知りたい。
- 回答
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デジタル岡山大百科レファレンスデータベースで“与謝野晶子”を検索すると、「与謝野寛・晶子夫妻と岡山」の事例があり、その中に、夫妻が岡山各地で詠んだ歌は「雑誌「冬柏」第四巻第八号(昭8年刊)の「海から渓へ」の中に収められている。岡山文庫41の『岡山の短歌』(昭46・藤原幾太・杉鮫太郎著)に載せられている」とある。
『岡山の短歌』を確認すると、次の5首がある。
橋あまた神庭(かんば)の溪のしるべしていみじき瀧に到りけるかな
音高く神庭の川の行く方を瀧さし示す星山(ほしやま)の上
萬木(ばんもく)のしげみの中に白雲の身をもて懸かる神庭の瀧は
神庭瀧山に懸かりてあるほどは緑金(りょくこん)にして末はしら波
白波が上のみ越しぬ奥山の神庭の川の古岩橋(ふるいわばし)は
(以上美作の神庭の瀧にて)
また、『与謝野晶子全集 第六巻』にも該当の5首が、「山のしづく」の中に収められている。同全集新輯別巻の解説によると、第五・六・七巻には「単行本未収の新作を、(中略)十一に部立てして収めている」とあり、「山のしづく」もそのひとつである。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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藤原幾太『岡山の短歌』岡山市 日本文教出版,1971,184p. 参照はp.157.
与謝野晶子『与謝野晶子全集 第六巻』 文泉堂出版,1976,429p. 参照はp.261.
与謝野晶子『与謝野晶子全集 新輯別巻』 文泉堂出版,1976,402p. 参照はp.370-371.
デジタル岡山大百科レファレンスデータベース「与謝野寛・晶子夫妻と岡山」URLは回答情報源へのリンク欄にあり(2012年03月14日現在確認)
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藤原幾太『岡山の短歌』岡山市 日本文教出版,1971,184p. 参照はp.157.
- キーワード
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- 与謝野晶子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2012031413312512582
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000110544