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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000110220
提供館
(Library)
岩手県立図書館 (2110044)管理番号
(Control number)
岩手-0097
事例作成日
(Creation date)
2012年7月29日登録日時
(Registration date)
2012年08月20日 16時32分更新日時
(Last update)
2012年08月29日 15時18分
質問
(Question)
岩手と青森にある「戸(へ)」のつく地名について

一戸~九戸まで「戸(へ)」のつく地名が岩手県と青森県にあるが、この「戸(へ)」のつく地名について知りたい。
参考になる資料はあるか。
回答
(Answer)
「戸(へ)」のつく地名の由来には諸説あり。四戸以外は、現在も市町村名として使用されている。
以下の参考文献に地名について記述がある。

参考資料1 『東北ふしぎ探訪 歴史・民俗のミステリーを歩く』
 p.127~144 「戸」とは何か 「一戸~九戸」地名の由来説探訪
 ①南部氏の「九牧」に由来する説
 ②「貢馬(こうば)」の「幣(へ)」にかかわるという説
 ③「蝦夷」に対する防衛施設(木戸・関所・城柵)の類にかかわるという説
 ④糠部開拓経営のためのエリア区分に由来するという説
 ⑤「貢馬(くめ)置牧(ちぼく)」制度、または「九カ部四門(かど)の制」にかかわる広域行政区域
 として設定されたという説
 ○奥州藤原氏起源説
 ○清原氏起源説
 p.128 本文一部抜粋
 “現在、「四戸(しのへ)」だけは地名として失われているが、四戸氏の名を介して四戸城跡(岩手県
 二戸市二戸金田一)などに痕跡を残している。ただし本来の場所ではない。四戸は今の青森県南部町
 名川の一部や青森県八戸市の櫛引や浅水(青森県五戸町の三戸町寄りの地区)あたりを含むエリアの
 旧名で、江戸時代はその大半が八戸領になったという。”
 p.133 本文一部抜粋
 “「一戸~九戸」の配置位置の問題(なぜ七戸まで北上して八戸~九戸と南下しているのかという問題)
 については、「古代から現在まで行政区画のナンバリング配置の際に用いられている千鳥方式を考えると
 理解できる」との興味深い説もある(青森県史編纂特別専門委員・栗村知弘氏)。”

参考資料2 『北辺の中世史 戸のまちの起源を探る』
 p.69
 二戸、六戸、九戸という市町村名は近年までは存在せず、六戸村(現在、六戸町)は明治に、九戸は終戦後に
 誕生したという記載あり。
 p.89~125 戸のまちの古代・中世考古学 栗村知弘
 p.109 本文一部抜粋 
 “九戸・四門制を設けた際、平泉に近い方から一戸から九戸まで、古代から現在まで我が国で用いられている
 行政区画の際の千鳥方式から考えると理解できる。”

参考資料3 『戸への考察』
 p.35 本文一部抜粋
 “平安初期文室綿麿(ふんやのわたまろ)が蝦夷地経営の簡便な方法として地勢を考へ交通を考へてこの地域
 の開拓策として一から九までの戸を設けたとみたい。”

参考資料4 『八戸市史 通史編』
 p.80 綿麻呂の軍が平定していった進路を表しているとの見解あり。

参考資料5 『物語南部の歴史 原始・古代・上代編』
 p.261~263
 九ヵの戸の地名由来…綿麻呂の攻撃目標の順序だったとの見解あり。

参考資料6 『「竹内文書」の謎を解く 封印された超古代史』
 p.114~144  第六章 太古の神都・十和田高原
 p.128
 失われたユダヤ十支族との関係説や、十和田の十はユダヤのことだという説あり。

参考資料7 『二戸史料叢書 別冊第4巻』
 p.11~12 三 四戸はどこ?

参考資料8 『地名の由来から知る日本の歴史』
 p.201~202
 四戸がない理由…「四」は「死」につうじるとして、四戸の地名が嫌われた。

参考資料9 『二戸市史 第1巻 先史・古代・中世』
 
参考資料10 『七戸町史 第2巻』

参考資料11 『九戸村史 第1巻 先史・古代・中世編』
 p.417~418 「糠部郡九ヵ戸」地名由来

参考資料12 『角川日本地名大辞典 2 青森県』

参考資料13 『角川日本地名大辞典 3 岩手県』

参考資料14 『岩手の地名百科 語源・方言・索引付き大事典』

参考資料15 『岩手の地名ものがたり』

参考資料16 『大日本地名辞書 第7巻 奥羽』
 p.979~1014 糠部
回答プロセス
(Answering process)
岩手県と青森県の地名に関する資料で、一戸~九戸を確認。
各市町村史や史料を通覧。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
地理.地誌.紀行  (29 9版)
歴史.世界史.文化史  (20 9版)
参考資料
(Reference materials)
1 『東北ふしぎ探訪 歴史・民俗のミステリーを歩く』 伊藤 孝博/著 無明舎出版 2007年 
2 『北辺の中世史 戸のまちの起源を探る』 青森県六戸町/編 名著出版 1997年
3 『戸への考察』 江渡 益太郎/著 青森県教育会 1941年
4 『八戸市史 通史編』 八戸市史編さん委員会/編 八戸市 1976年
5 『物語南部の歴史 原始・古代・上代編』 横田 俊三/著 伊吉書院 1982年
6 『「竹内文書」の謎を解く 封印された超古代史』 布施 泰和/著 成甲書房 2003年
7 『二戸史料叢書 別冊第4巻』 市史編さん室/編集 二戸市教育委員会 2010年
8 『地名の由来から知る日本の歴史』 武光 誠/著 ダイヤモンド社 2004年 
9 『二戸市史 第1巻 先史・古代・中世』 二戸市史編さん委員会/編集 二戸市 2000年
10 『七戸町史 第2巻』 七戸町史刊行委員会/編 七戸町 1984年
11 『九戸村史 第1巻 先史・古代・中世編』 九戸村史編集委員会/編 九戸村 1993年
12 『角川日本地名大辞典 2 青森県』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1985年
13 『角川日本地名大辞典 3 岩手県』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1985年
14 『岩手の地名百科 語源・方言・索引付き大事典』 芳門 申麓/著 岩手日報社 1997年
15 『岩手の地名ものがたり』 小島 俊一/著 熊谷印刷出版部 1983年
16 『大日本地名辞書 第7巻 奥羽』 吉田 東伍/著 富山房 1980年
キーワード
(Keywords)
戸(へ)
地名
一戸、二戸、三戸、五戸、六戸、七戸、八戸、九戸
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
岩手県立図書館ホームページ レファレンス事例データベース検索
『岩手と青森にある「戸」のつく地名について』
https://www.library.pref.iwate.jp/opac/wopc/pc/pages/ReferenceSearch.jsp
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000110220解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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