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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000109582
提供館
(Library)
近畿大学中央図書館 (3310037)管理番号
(Control number)
20120801-2
事例作成日
(Creation date)
2012年08月01日登録日時
(Registration date)
2012年08月01日 15時10分更新日時
(Last update)
2012年08月06日 11時34分
質問
(Question)
古代乳製品の「蘇・酥(ソ)」について、我が国でどのように広まり製造されたかについて調べた文献はないか?
回答
(Answer)
以下の論文に詳しい。またその章末には文献案内となる充実した引用文献リストが示されている。
1と2については、J-STAGEで全文が公開されていた。

1.斉藤瑠美子,勝田啓子.日本古代における乳製品酪・酥・醍醐等に関する文献的考察.日本家政学会誌.39(1),1988-01.p.71-76.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1987/39/1/39_1_71/_article/-char/ja/  (2012/08/01確認)

2. 〃 .日本古代における乳製品「蘇」に関する文献的考察.日本家政学会誌.39(4),1988-04.p.349-356.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1987/39/4/39_4_349/_article/-char/ja/  (2012/08/01確認)

3.瀧川政次郎."日本上代の牛乳と乳製品".日本社会経済史論考.日光書院,1939,p.249-287.に詳しい論考がある。
回答プロセス
(Answering process)
「蘇」を百科事典データベース:JapanKnowledge で検索しおおよその概要を掴む。
 類義語に「酥」・「蘇油」・「酥油」・「蘇合油」がある。

【資料2】の大言海の記述では、下の通り。
 [酥]:〔胡語ナリト云ウ〕酪の類。牛羊ノ乳ヲ煎煉シテ製ス。煉乳(コンデンスミルク)(醍醐ノ絛ヲ見ヨ)
 [醍醐]:〔胡語ナリト云ウ。髙楠順次郎ハ梵語、可密哩多(Amrta.)甘露ト譯ス、不死ノ藥ニ名ヅクト云ハレキ〕
   酥ヲ精製シテ取ル液。甚ダ甘美ニシテ、藥用ナドトスト云ウ。我邦ニテハ無シ。

【資料3】『国史大辞典』には、次の記述があった。
・そ【蘇】
 奈良・平安時代に食用・薬用・供饌用として作られた乳製品の一種。酥とも書く。当時の乳製品には酪・蘇・醍醐の三種があったが、そのうち蘇は、現代のクリーム、コンデンスミルク、バターの類に相当する。蘇の製法については、『延喜式』『本草綱目』『斉民要術』および仏典などに記載されているが、大別すれば、(一)牛乳に熱処理または若干の加工を施して作る方法と、(二)牛乳を発酵させて酪を作り、その酪をさらに加工して作る方法とがある。蘇はほぼ日本全国で生産され、『延喜式』民部省にはどの国がいつ蘇を貢進すべきかを記した貢蘇番次がみえている。諸国から貢進された蘇は、中務省被管の内蔵寮に収蔵され、大臣大饗などの際に蘇甘栗使が差遣されて、これを賜わった。また、供御および三宮に供する牛乳および乳製品は、宮内省被管の典薬寮に属する乳牛院がこれを掌った。奈良・平安時代における乳製品の使用は、保元・平治の乱以後、一時廃絶に帰してしまった。
参考文献:
・東野治之『木簡が語る日本の古代』(『岩波新書』黄二三一)
・滝川政次郎「日本上代の牛乳と乳製品」(『日本社会経済史論考』所収)
(滝川 政次郎)

【資料4】上記資料の記事執筆者の著書に詳しい。以下はその章立て。
 第一章:製法の伝来、第二章:種類及び製法、第三章:用途及び使用、第四章:法規及び制度、第五章:製法の廃頽

【CiNii Articles】で「酥」で検索。
【J-Stage】から原報を参照する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
畜産史.事情  (642)
経済史.事情.経済体制  (332)
参考資料
(Reference materials)
1.加茂義一.日本畜産史:食肉・乳酪篇.法政大学出版局,1976.412p.《本学資料 640.21//Ka41》
2.大槻文彦.新編大言海.富山房,1982.p.1183 及び p.1236.《本学資料 813.1//D16》
3.国史大辞典編集委員会.国史大辞典.吉川弘文館,1977,p.503. 《本学資料 210.033//K053//8》
4.瀧川政次郎."日本上代の牛乳と乳製品".日本社会経済史論考.日光書院,1939,p.249-287. 《本学資料 332.1//Ta71》
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/  (2012/08/01確認)
J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/  (2012/08/01確認)
キーワード
(Keywords)
畜産
酪農
乳製品
古代食品
醍醐味
家畜
生酥
熟酥
製法
日本経済史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
「醍醐味」とは、どんな味なのか。 (岩手県立図書館)
 ( http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000050220
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
食品
質問者区分
(Category of questioner)
学生
登録番号
(Registration number)
1000109582解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決