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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000109258
提供館
(Library)
島根県立図書館 (2110035)管理番号
(Control number)
島根参2003-04-001
事例作成日
(Creation date)
2003年4月2日登録日時
(Registration date)
2012年07月25日 11時05分更新日時
(Last update)
2013年01月18日 18時25分
質問
(Question)
全国的にある「鳥刺舞い」について書かれた資料がみたい。
回答
(Answer)
当館所蔵資料より、以下の資料を紹介。
資料1:p713「さいとりさし」の項目があり、「鳥取県下で演じられる「さいとりさし」は、殿様の鷹の餌を取る役のさいとりさしが、殺生を許さない寺内も荒らすので、それを諷刺したものと説明されている。しかし元来は全国に分布していた」との記述があるが、歌詞の掲載はない。また、鳥取以外の「さいとりさし」については、下記の地域が紹介されている。
・新潟県柏崎市・・・「綾子舞」の「さい鳥さし舞」
・福島県原町市・・・「鳥差し踊」
・秋田県仙北郡神岡町(現、大仙市)・・・「鳥追い祭」の「餌差し舞」
・沖縄県沖縄市、宜野座村・・・「京太郎(ちょんだらー)」の「鳥刺舞(とぅいさしめー)」
資料2:「鳥刺し」の項目に、鷹狩り用の餌にする小鳥を捕まえる猟師の姿を芸能化したもので、さいとりさし・餌刺し・鳥刺し舞・さいとり踊などとも呼ばれ、演劇的なもの、音楽的なもの、舞踊的なものに分類できるとある。
資料3:鳥取県の項に「さいとりさし踊り」があり、三朝町の「さいとりさし踊り」についての沿革・現状、構成、扮装、歌詞について記述がある。また、舞台上の白黒写真1枚掲載あり。
資料4:この論文中、さいとり舞が各地の民俗芸能に伝承され現在に残っているとして次の9つが挙げられている。
①新潟県岩船郡神林村大山祇神社の鳥刺し舞
②伊東市葛見神社の鳥刺し
③鳥取県東伯郡三朝町湯谷のさい鳥刺し踊
④鳥取県東伯郡関金町のさい鳥刺し
⑤越前万歳の鳥刺し
⑥福島県相馬郡原の町の鳥刺し踊
⑦種子島の鳥刺し舞
⑧沖縄の鳥刺し舞(京太郎の芸)
⑨伊勢伊雑宮御田植神事のさい鳥刺し
資料5:「鳥刺舞」の分布地域は、「北は福島県双葉郡・新潟県岩船郡まで知られ、南は種子島よりさらに南下して沖縄に至る」とある。また、種子島に伝わった「鳥刺し舞い」、沖縄での「京太郎(チョンダラー)」、新潟県岩船郡神林村での調査等の記述もある。
資料6:「越前萬歳」のなかに「鳥さし」あり。「越前萬歳」とは福井県越前市に伝わる伝統芸能。
資料7:p102「相馬の鳥刺踊(福島県)」、p113「世附の神楽(神奈川県)鳥さしの舞」、p122「大平の鳥刺舞(新潟県)」、p148「立石の大神楽(長野県)鳥指し」、p195「伊東市の鳥刺し(静岡県)」、p211「三朝町のさいとりさし踊(鳥取県)」、p213「関金町のさいとりさし(鳥取県)」、p224「種子島・平山の鳥刺し舞(鹿児島県)」、p225「宜野座の京太郎(沖縄県)鳥刺し舞」があり、それぞれ歌詞と解説がある。
資料8:「民謡」の内容分類で、「祝儀唄」の「年中行事に付随した唄」のなかに「鳥刺し舞」が分類されている。解説等はない。
資料9:各地の芸能として、下記の地域が挙がっている。
・「鳥刺し踊り」(長崎県雲仙市国見町 ※旧・南高来郡国見町)
・「さいとりさし」(鳥取県倉吉市)
・「石倉鳥刺舞」(山形県天童市)

<2013/1/16追記>
資料10:新潟県における代表的な民謡として、p44「鳥刺舞」(荒川町)、p58「鳥さし」(水原町)、p250「鳥刺し」(羽茂町)の収載がある。p253~「第四章 新潟県民謡緊急調査全収集民謡一覧」より、収載されていなが、「鳥さし舞の歌」(山北町)、「とりさし舞の歌」(神林村)もある。
回答プロセス
(Answering process)
(1) 参考資料の民俗芸能関係の書架(385、386)に直接あたり内容を調査。「鳥刺舞い」は、地域によって「さいとりさし」「刺鳥刺」などと呼ばれていることがわかる。

(2) 自館OPACで「鳥刺」「さいとりさし」等を検索し、【資料4】の論文がヒット。

(3) 【資料4】の参考文献より、【資料5】【資料6】【資料7】にあたる。

(4) 〔CiNii〕 http://ci.nii.ac.jp/ (最終確認2013/1/17)、〔NDLサーチ〕 http://iss.ndl.go.jp/ (最終確認2013/1/17)で「さいとりさし」「鳥刺」検索。

(5) そのほか民俗芸能、大衆芸能、民謡集などの資料に記述がないか調査。

次の資料は当館未所蔵。
・中村 茂子「さいとりさし(鳥刺芸)の系譜」『芸能史研究』 87, p51-67, 1984-10 芸能史研究会
・須藤 豊彦「鳥刺し唄と労作歌」『日本歌謡研究』 5, 21-24, 1967-09 日本歌謡学会
・『山形県西村山郡西川町岩根沢桂林の鳥刺舞と伝承 平成9年度』 (明治大学経営学部居駒ゼミナール,1998)
・『さいとりさし舞及び鷹献上に関する史的研究』(放鷹文化研究所,2005)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
通過儀礼.冠婚葬祭  (385 8版)
年中行事.祭礼  (386 8版)
大衆演芸  (779 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】 『祭・芸能・行事大辞典 上 総説あ〜そ』 小島 美子/監修 鈴木 正崇/監修,朝倉書店,2009.11 ※貸出禁止資料 (p713「さいとりさし」 R386.1/マ/1)
【資料2】 『祭・芸能・行事大辞典 下 た〜ん』 小島 美子/監修 鈴木 正崇/監修,朝倉書店,2009.11 ※貸出禁止資料 (p1263「鳥刺し」 R386.1/マ/2 )
【資料3】 『日本民俗芸能事典』 日本ナショナル・トラスト/編,第一法規,1976 ※貸出禁止資料 (p643~644「さいとりさし踊り(鳥取県)」 R385/0060/ )
【資料4】 塩村耕「さいとり考―新出初期絵入版本と鳥刺し舞古芸能-」 『國語と國文學 00.11』 明治書院 (p101~114)
【資料5】 『日本藝能叙説』 臼田甚五郎/著,新人物往来社,1971 (p45~51 書庫702/91/
)
【資料6】 『日本庶民生活史料集成 第17巻 民間藝能』 谷川 健一/編集委員代表,三一書房,1972.11 ※貸出禁止資料 (p466~468「鳥さし」 書庫382/77/17
)
【資料7】 『大衆芸能資料集成 第2巻 祝福芸 2』 三一書房,1981 (書庫779/タ/2
)
【資料8】 『日本民謡集 岩波文庫』 町田 嘉章/編 浅野 建二/編,岩波書店,1979 (p415「祝儀唄」(分類のみ) 書庫X388.9/マ60/ )
【資料9】〔Wikipedia:鳥刺し〕 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E5%88%BA%E3%81%97 (最終確認2013/1/17)
【資料10】 『新潟県の民謡』 新潟県教育委員会/編,新潟県教育委員会,1986 (書庫388.9/ニ86/
)
キーワード
(Keywords)
鳥刺舞
さいとりさし
刺鳥刺
採鳥刺
鳥刺し
鳥差し
鳥指し
鳥さし
さいとり踊
餌刺し
刺捕差
刺鳥差
鷹狩り
民俗芸能
さい鳥さし
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000109258解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決