レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:00
- 更新日時
- 2012/07/20 02:00
- 管理番号
- 滋2011-1752
- 質問
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解決
「淡海路の鳥籠の山なる」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「淡海路(あふみぢ)の鳥籠(とこ)の山なる不知哉川日(け)のこのごろは恋(こ)ひつつもあらむ」で、歌の意味は「近江道の鳥籠の山辺の不知哉川ではありませんが、先のことはいざ知らずここしばらくは恋い幕いながら生きていましょう。」であると記されています。また同資料には作者は「岡本天皇」で、略歴は「斉明天皇のことと考えられる。万葉第一期歌人。六-七世紀の人。名は宝皇女。第三十七代天皇。斉明天皇元(六五五)から七年まで在位。父は敏達天皇の孫茅渟王(ちぬのおおきみ)で母は吉備姫王(ひめみこ)。初め用明天皇の孫高向王に嫁して漢皇子(あやのみこ)を生んだが、のちに舒明天皇の皇后となり天皇崩御後、即位、皇極天皇となった。皇極天皇四(六四五)、中大兄皇子と藤原鎌足が蘇我入鹿を倒したとき孝徳天皇に譲位し、白雉五(六五四)に同天皇崩御、重祚(そ)して斉明天皇となる。」とあります。収録されている歌集は「万葉集 巻第四」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.108
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2 淡海万葉の世界 藤井五郎∥著 サンライズ出版 2000年 S-9100- 00 p.187 -
3 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.107 -
4 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.471 -
5 万葉の歌 8 広岡義隆∥著 保育社 1986年 S-9100- 86 p.182 -
6 萬葉の近江 滋賀アララギ会∥編 白川書院 1971年 S-9100- 71 p.118
- キーワード
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- 和歌
- 岡本天皇
- 万葉集
- 斉明天皇
- 皇極天皇
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000108929