レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:00
- 更新日時
- 2012/07/20 02:00
- 管理番号
- 滋2011-1704
- 質問
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解決
「淡海の海夕波千鳥」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を
知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「淡海(あふみ)の海(うみ)夕波千鳥(ゆふなみちどり)汝(な)が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ」で、歌の意味は「近江の海の、夕波千鳥よ、おまえが鳴くと、心もうちひしがれて昔が偲ばれる。」であると記されています。また同資料には、作者は「柿本人麿」で、略歴は「七-八世紀の人。柿本氏は孝昭天皇の皇子天押帯日命の後裔。敏達(びだつ)天皇の御代に家門に柿の木があったので柿本臣氏を名のったという。天武天皇十三(六八四)十一月賜姓。生没年不明。天武朝に忍壁皇子の宮に出仕し、持統・文武朝の宮延歌人で、多くの宮廷儀礼歌を作る。吉野宮・紀伊国行幸に従駕(しょうが)。日並皇子・高市皇子・明日香皇女などの殯宮の歌を、又近江・瀬戸内海の旅の作あり、讃岐(さぬき)国・筑紫(つくし)国にも下った。石見(いわみ)国で没したらしい。長歌二〇、単歌七七計九七首を残す。」とあります。収録されている歌集は「万葉集 巻三」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.14
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2 淡海万葉の世界 藤井五郎∥著 サンライズ出版 2000年 S-9100- 00 p.233 -
3 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.9 -
4 万葉の歌 8 広岡義隆∥著 保育社 1986年 S-9100- 86 p.96 -
5 萬葉の近江 滋賀アララギ会∥編 白川書院 1971年 S-9100- 71 p.200 -
6 近江の歌枕紀行 三品千鶴∥著 近江文化会∥編 白川書院 1977年 S-9100- 77 p.2 -
7 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.56
- キーワード
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- 和歌
- 柿本人麿
- 万葉集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000108909