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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000108238
提供館
(Library)
名古屋市鶴舞中央図書館 (2210001)管理番号
(Control number)
名古屋市鶴-2012-010
事例作成日
(Creation date)
2012年06月30日登録日時
(Registration date)
2012年07月06日 15時01分更新日時
(Last update)
2012年12月08日 14時29分
質問
(Question)
「あほだらきょう」について知りたい
回答
(Answer)
(1)あほだらきょう(「阿呆陀羅経」「阿房陀羅経」などと表記)は江戸時代中期に僧体の大道芸人願人坊主が唱えたことから始まるニュース即興的俗謡です。「仏説あほだら経…」や「ええ、阿呆陀羅経申しあげます…」などのうたい出しで、木魚を手に持ち、世態・時事などに取材した戯れ文句をお経のように唱え、門付けして米銭をもらったとあります。また明治時代には男女2人組で、男は手ぬぐいを大尽かぶりにして豆木魚を叩き、女は三味線で伴奏して街頭を流したり、寄席の色物として演じられました。

(2)当館所蔵資料の中では、『上方演芸辞典』に「阿保陀羅経」の項目で文化8年と明治時代のあほだらきょうのうたい文句が翻刻されたものが載っています。また、『図説江戸大道芸事典』の「阿房陀羅経」の項目では、“文化九年(一八一ニ)には名古屋大須観音で興行し、『猿猴庵日記』に、「浮世の地口、おどけ説経にこじつけ、なかにもあほだら経評判なり」とある。”とあります。そこで当館所蔵資料で調べたところ、下記の2点に該当の記載の翻刻がありました。

『名古屋叢書三編 第14巻 金明録:猿猴庵日記(高力種信)』 p.280-281(底本:名古屋市中村新三氏蔵)
「猿猴菴日記」(高力猿猴菴) (『日本庶民生活史料集成 第9巻』所収)p.302(底本:国立国会図書館所蔵大惣本)
※本文には多少の異同があります。

また、当館所蔵の特別集書『名古屋市史編纂資料』の中にも『猿猴庵日記』(写本)がありますが、こちらには該当の部分は含まれていませんでした。

(3)国立国会図書館サーチで検索すると、近代デジタルライブラリーで公開されている以下の4点の資料がヒットしました。インターネット上で全文を見ることができます。
『阿房陀羅経』 長岡栄次郎/編 (明17.12 )
『ちゃんちゃん征伐呆痴陀羅経』 陳紛閑人/著 (明28.3)
『珍説阿房多羅経』 蚊雷居巴郎/編 (明22.2)
『日清阿房駄羅経』 榎田庄五郎/著 (明27.12)
回答プロセス
(Answering process)
(1)まず、当館所蔵資料を調べたところ、下記の資料に記載がありました。
『國史大辭典 第1』 吉川弘文館 1979年 p.282
『図説江戸大道芸事典』 宮尾与男/編著 柏書房 2008年 p.16-18
『祭・芸能・行事大辞典 上』 小島美子/監修 朝倉書店 2009年 p.66
『上方演芸大全』 大阪府立上方演芸資料館/編 創元社 2008年 p.363
『上方演芸辞典』 前田勇/編 東京堂出版 1966年 p.26-28
『幕末明治見世物事典』 倉田喜弘/編 吉川弘文館 2012年 p.152

(2)国立国会サーチで検索したところ、デジタルアーカイブの中で歴史的音源として下記の4点がヒットしましたが、現在のところ一般公開はされていませんでした。
「萬歳:あほだら教 出鱈目」(豊年斎 梅坊主 連中)
「萬歳:あほだら教 鳥尽くし」(豊年斎 梅坊主 連中)
「萬歳;あほだら教 無い物尽くし」(豊年斎 梅坊主 連中)
「萬歳:あほだら教 虫尽くし」(豊年斎 梅坊主 連中)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
大衆演芸  (779 9版)
年中行事.祭礼  (386 9版)
参考資料
(Reference materials)
『國史大辭典 第1』 吉川弘文館 1979年 p.282
『図説江戸大道芸事典』 宮尾与男/編著 柏書房 2008年 p.16-18
『祭・芸能・行事大辞典 上』 小島美子/監修 朝倉書店 2009年 p.66
『上方演芸大全』 大阪府立上方演芸資料館/編 創元社 2008年 p.363
『名古屋叢書三編 第14巻 金明録:猿猴庵日記(高力種信)』 名古屋市蓬左文庫/編 名古屋市教育委員会 1986年 p.280-281
『上方演芸辞典』 前田勇/編 東京堂出版 1966年 p.26-28
『日本庶民生活史料集成 第9巻』 三一書房 1969年 p.302
『幕末明治見世物事典』 倉田喜弘/編 吉川弘文館 2012年 p.152
(近代デジタルライブラリー) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/857411 [last access 2012/07/13] (『ちゃんちゃん征伐呆痴陀羅経』 陳紛閑人/著 (明28.3)
)
(近代デジタルライブラリー)  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/882612 [last access 2012/07/13] (『珍説阿房多羅経』 蚊雷居巴郎/編 (明22.2))
(近代デジタルライブラリー) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/857436 [last access 2012/07/13] (『日清阿房駄羅経』 榎田庄五郎/著 (明27.12))
(近代デジタルライブラリー)  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/857289  [last access 2012/07/13] (『阿房陀羅経』 長岡栄次郎/編 (明17.12 ))
キーワード
(Keywords)
阿呆陀羅経
阿房陀羅経
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000108238解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決