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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000106271
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2012-032
事例作成日
(Creation date)
2012年01月28日登録日時
(Registration date)
2012年05月19日 12時18分更新日時
(Last update)
2012年07月27日 11時33分
質問
(Question)
往来手形(江戸時代、パスポート代わりになる証明書)の翻刻が掲載されている図書・雑誌、または古文書で複写できるものを探している。
旅先は紀伊国・熊野のもので(もし熊野がなければ四国巡礼でもよい)、宗門(宗派)の記載があるものがよい。
回答
(Answer)
紀伊国・熊野を旅先として指定した往来手形は、見つからなかった。

四国(四国遍路・金比羅宮など)巡礼の往来手形に関する記述や翻刻等の掲載されている資料、往来手形について記述のある資料、熊野詣でについて記述のある資料として以下を紹介した。

四国(四国遍路・金毘羅宮など)巡礼の往来手形に関する記述・翻刻等
『国分寺市史料集 3 寺社・信仰・文芸関係文書』(国分寺市史編さん委員会編 国分寺市 1983)p291-312「文芸」(交通・道中記)に 伊勢、四国遍路への関所手形翻刻あり。宗派なし。往来手形(諸国神社仏閣参詣、草津など)翻刻あり。宗派の記載あり。

石川道子「古文書を読む 往来手形」(『歴史研究 48(1)(通巻536)』 歴研 2006.1 p44-49) 摂州東成郡の浄土宗の寺が発行した西国・四国・秩父・坂東巡礼の往来手形あり(影印・翻刻・読み下し)

五島敏芳「往来手形考」(『史料館研究紀要 29』 国文学研究資料館・史料館 1988.2 p157-195)往来手形の翻刻多数あり。ただし、事由は坂東巡礼・伊勢参宮・四国巡拝・日本廻国六十六郡・廻国で、熊野詣なし。p193-195「往来手形出典一覧表」あり。

『熊谷郷土会誌(合冊製本)』(国書刊行会 1984)第5号p65-66 熊谷寺が発行した金比羅参りの往来手形あり(翻刻)

『愛媛県史 民俗 下』(愛媛県 1984) p61-63 与州宇和島宇和郡の庄屋及び禅寺が発行した四国巡拝の往来手形などあり(翻刻及び写真)。

往来手形の記述がある資料
『江戸庶民の旅 旅のかたち・関所と女』(金森敦子著 平凡社 2002)p49-51「往来手形」の項あり。p49-50 羽州本庄城下の禅寺が発行した伊勢参りの往来手形あり(翻刻)。p86-165「第2章 関所を通る」随所に女手形や関所手形の翻刻や写真あり。

『伊勢詣と江戸の旅』(金森敦子著 文藝春秋 2004)p171-179「3章 街道に生きる」の中に「往来手形」の節あり。p174に伊勢参宮者に関所手形を発行した名主の下書きと思われるものの翻刻あり。宗派の記載はなし。

『近世関所制度の研究』(五十嵐富夫著 有峰書店 1975)p516-519「第8章第7節 往来手形」に往来手形の例となる翻刻がいくつか記載されている。

『関所抜け江戸の女たちの冒険』(金森敦子著 晶文社 2001) p22-23 亀田領の寺から伊勢参りをする女に発行した往来手形の翻刻あり。宗派(曹洞宗)も記載されている。p23-24 出羽本庄の寺が伊勢参宮をする男性に出した往来手形の翻刻あり。本文中に宗派の記載はないが、発行した寺は「禅曹洞宗」とある。
『中山道碓氷関所の研究 上』(金井達雄著 文献出版 1997)p645-648 「第7章第8節 往来手形」に翻刻例はあるが、目的地は日光。

『国史大辞典 2』(吉川弘文館 1980)p488〈往来手形〉の項に、三州の禅寺が発行した往来手形あり(写真)。

『はじめての古文書教室』(天野清文、実松幸男著 天野出版工房 2005)p162-175 駿州駿東郡名主・組頭が発行した西国巡礼の往来手形あり(影印・解説・全文解読)

熊野詣での記述がある資料
『社寺と交通 熊野詣でと伊勢参り(日本歴史新書)』増補版(新城常三著 至文堂 1966)「4章 2 熊野詣の凋落」に、熊野詣は主に古代、中世に行われていて、近世は熊野への参詣が凋落したという記述があった。
『近世寺社参詣の研究』(原淳一郎著 思文閣出版 2007)p96 旅日記から参詣の目的別分類の研究結果に関連して、「関東・東北より伊勢参宮を行う際、久能山・秋葉山・鳳来寺山・熊野・高野山・吉野・金比羅・善光寺・妙義山・榛名山などを旅の経路に包摂していたことは周知の通りで」という記述あり。
p312 いわゆる「二ヵ所参詣」について、「事例は全国にも多い。熊野と伊勢、伊勢と多賀、伊勢と津嶋、善光寺と別所温泉の北向観音、善光寺と飯田の元善光寺など枚挙に暇がない」という記述あり。

回答プロセス
(Answering process)
《レファ協DB》掲載の類似事例の資料を調査する。
自館目録を〈往来手形〉で全項目検索した資料を調査する。
辞典類による調査する。
古文書解説資料から調査する。
《GoogleBooks》を〈往来手形 & 熊野〉で検索する。
《埼玉県立文書館収蔵資料検索システム》で〈往来手形〉を検索する。38件あり。ただし、題名を見る限り紀伊・熊野のものはない。

その他調査済み資料は以下のとおり

『江戸の旅人たち』(深井甚三著 吉川弘文館 1997)p75-78「関所手形と「関銭」取り」の項あり。手形の記載はなし。
『江戸の旅人』(高橋千劔破著 時事通信社 2002)p9-12「往来手形と旅の心得」の項あり。手形の記載はなし。
『関所 その歴史と実態』改訂版(大島延次郎著 新人物往来社 1995)関所手形の翻刻は散見されるが、往来手形に関する記述はなし。
『江戸庶民の信仰と行楽(同成社江戸時代史叢書13)』(池上真由美著 同成社 2002)p12-14 「第1章第2節 旅の準備」に〈往来手形〉の項があるが、実例の記載はなし。
『国史大辞典 4』(吉川弘文館 1984)p879-880〈くまのもうで 熊野詣〉の項に記述あり
『国史大辞典 5』(吉川弘文館 1985)p453〈こうつう 交通〉の項に記述あり。
『国史大辞典 6』(吉川弘文館 1985)p524〈さんけい 参詣〉の項に記述あり。
『日本経済大典 25』(滝本誠一編 明治文献 1969)「聞伝叢書巻之六」p620-622「御関所女手形之事」に女手形の翻刻があるが、参詣を目的とした往来手形の例はなし。
『日本交通史論叢』(大島延次郎著 法政大学出版局 1969)巻頭「関所手形及びその書式」(遠江新居町役場所蔵)写真あり。p215 碇ヶ関所の関所手形の翻刻あり。ただ、ほぼ東北~関東の関所の記述。

『近世古文書演習(古文書演習シリーズ)』(立教大学日本史研究室編 柏書房 1974)p39 濃州多藝郡の家主が発行した関所手形あり(影印)。宗派の記載なし。p8 上記の翻刻あり。往来手形の例はなし。

『旅のなかの宗教 巡礼の民俗誌』(真野俊和著 日本放送出版協会 1980)
『日本古文書学講座 7 近世編2』(雄山閣出版 1979)
『印旛村史 近世編史料集3』(印旛村 1980)
『長野県史 近世史料編 2-2 東信地方』(長野県史刊行会 1979)
『岐阜県史 史料編 近世7』(岐阜県 1971)
『与野市史 中・近世史料編』(与野市 1982)
『関ヶ原町史 史料編3 宿駅関係』(関ヶ原町 1978)
『坂戸市史 近世史料編1・2』(坂戸市 1987-1991)
『皆野町誌 資料編2 中近世文書』(皆野町 1980)
『寄居町史 近世資料編』(寄居町教育委員会 1983)
『鈴木家文書 4(埼玉県部落問題関係史料集)』(埼玉県同和教育研究協議会 1978)
生駒勘七「通行手形にみる木曽の女性と旅」(『信濃 33(11)』 信濃史学会 1981.11)
『熊野の伝承と謎』(下村巳六著 批評社 1995)
『熊野古道(岩波新書)』(小山靖憲著 岩波書店 2000)
『熊野信仰史研究と庶民信仰史論』(豊島修著 清文堂出版 2005)
『熊野信仰(民衆宗教史叢書21)』(宮家準編 雄山閣出版 1990)
『熊野権現:熊野詣・修験道』(和田萃編 筑摩書房 1988)
『寺社参詣と庶民文化』(原淳一郎、中山和久著 岩田書院 2009)
『古文書に歴史を読む 1』(秋山高志編 川村優編 柏書房 1981)
『古文書に歴史を読む 2 長野』(柏書房 1981)
『古文書を読もう』(森安彦著 講談社 2003)
『寺子屋式古文書手習い 続』(吉田豊著 柏書房 2005)
『独習江戸時代の古文書』(北原進著 雄山閣 2002)
『街道の日本史 26 南紀と熊野古道』(吉川弘文館 2003)
『街道の日本史 45 讃岐と金毘羅道』(吉川弘文館 2001)
『日本の近世 14 文化の大衆化』(辻達也、朝尾直弘編集 中央公論社 1993)
『古道紀行 熊野路』(小山和著 保育社 1992)
『熊野詣:三山信仰と文化』(五来重〔著〕 講談社 2004)
『古文書研究 1-72』(日本古文書学会 1968-2011)
事前調査事項
(Preliminary research)
類似レファレンス《レファ協DB》埼熊-2009-041「江戸時代に、庶民が他藩領などに旅行する際に携帯した往来手形について書かれている本を探している。」( http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000059401  2012/5/19最終確認)の掲載文献から
『江戸庶民の信仰と行楽』(池上真由美著 同成社 2002) 「ニッポンの旅」(石川英輔著 淡交社 2007)
『旅の民俗誌』(岩井宏実著 河出書房新社 2002) 『関所 改訂版』(大島延次郎著 新人物往来社 1995)
『事典しらべる江戸時代』(柏書房 2001) 『熊野 別冊太陽 65956(55)』(平凡社)
「熊野学事始め」(環栄賢著 青弓社 2005) 『熊野大社 改訂新版』(篠原四郎著 学生社 2001)
『熊野三山信仰事典』(戎光祥出版 1998)

NDC
仏会  (186 9版)
社会.家庭生活の習俗  (384 9版)
交通史.事情  (682 9版)
参考資料
(Reference materials)
『国分寺市史料集 3 寺社・信仰・文芸関係文書』(国分寺市史編さん委員会編 国分寺市 1983)
『歴史研究 48(1)(通巻536)』(歴研 2006.1)
『史料館研究紀要 29』(国文学研究資料館・史料館 1988.2)
『熊谷郷土会誌』(国書刊行会 1984)
『愛媛県史 民俗 下』(愛媛県 1984)
『江戸の旅人たち』(深井甚三著 吉川弘文館 1997)
『江戸の旅人』(高橋千劔破著 時事通信社 2002)
『江戸庶民の旅:旅のかたち・関所と女』(金森敦子著 平凡社 2002)
『伊勢詣と江戸の旅』(金森敦子著 文藝春秋 2004)
『関所 その歴史と実態』改訂版(大島延次郎著 新人物往来社 1995)
『近世関所制度の研究』(五十嵐富夫著 有峰書店 1975)
『江戸庶民の信仰と行楽(同成社江戸時代史叢書13)』(池上真由美著 同成社 2002)
『関所抜け江戸の女たちの冒険』(金森敦子著 晶文社 2001)
『中山道碓氷関所の研究 上』(金井達雄著 文献出版 1997)
『国史大辞典 2』(吉川弘文館 1980)
『日本経済大典 25』(滝本誠一編 明治文献 1969)
『日本交通史論叢』(大島延次郎著 法政大学出版局 1969)
『はじめての古文書教室』(天野清文、実松幸男著 天野出版工房 2005)
『近世古文書演習(古文書演習シリーズ)』(立教大学日本史研究室編 柏書房 1974)
キーワード
(Keywords)
往来手形
関所手形
旅行-歴史-江戸時代
庶民-生活誌
熊野三山
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
地名
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000106271解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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