レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年06月18日
- 登録日時
- 2012/04/25 09:35
- 更新日時
- 2014/09/04 00:30
- 管理番号
- 10-3A-201204-06
- 質問
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解決
「住吉の長屋」について知りたい。
- 回答
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「住吉の長屋」とは、1975(昭和50)年に設計され翌年完成した、建築家安藤忠雄の出世作とも称される作品で、住吉大社の近くにあります。
長屋の中央の一軒を通し梁もろとも切り取ってコンクリート打ち放しの住空間を挿入したもので、内部を均等に三分割した真ん中部分が中庭となっている点が特徴です。間口2間、奥行8間という狭さで、中庭を中心としたシンメトリーの構造上、寝室からトイレに行くためには雨も降り風も吹く光り庭を通らなければならず、住居として肯定的に捉える人々が少なかったことが安藤忠雄自身の著作『家』で言及されています。この中庭については『人間は強靭なもの』という信念のもと『ここに住みつく意思を表明した人間がこの空間をとおして、自然の一部であることを再認識するための装置』として位置づけられ、狭いが故の自然とのふれあいを生み出すことを意図したものと述べられています。
建物内部の写真、間取り図、図面を記した資料は比較的見受けられますが、正確な所在地については個人の住宅でもあるためありません。数点の資料に周辺図が記載されておりますが特定は困難です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 住宅建築 (527 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0070067442> 同時代の建築 -八人の建築家たち- 宇波 彰/著 青土社 1988.6
- 当館書誌ID <0000561393> 家(住まい学大系 076) 安藤 忠雄/著 住まいの図書館出版局 1996.7 4-7952-0876-X
- 当館書誌ID <0000166895> 安藤忠雄のディテール -図案集 六甲の集合住宅・住吉の長屋- 安藤 忠雄/著 彰国社 1984.8 4-395-11044-4
- 当館書誌ID <0000742865> 建築を語る 安藤 忠雄/著 東京大学出版会 1999.6 4-13-063800-9
- 当館書誌ID <0000215121> 夢のすむ家 -20世紀をひらいた住宅- 鈴木 博之/著 平凡社 1989.8 4-582-54416-9
- 当館書誌ID <0011712217> 住吉の長屋/安藤忠雄(ヘヴンリーハウス-20世紀名作住宅をめぐる旅 3) 千葉 学/著 東京書籍 2008.9 978-4-487-80100-8
- 当館書誌ID <0000156443> まちに住まう -大阪都市住宅史- 大阪市都市住宅史編集委員会/編 平凡社 1989.8 4-582-54414-2
- 当館書誌ID <0011389363> 安藤忠雄の建築 1 Houses & Housing 安藤 忠雄/著 TOTO出版 2007.3 978-4-88706-277-1
- キーワード
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- 大阪府大阪市住吉区
- 住吉の長屋
- 安藤忠雄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000105208