レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/01/25
- 登録日時
- 2012/03/24 02:00
- 更新日時
- 2012/03/24 02:00
- 管理番号
- 千県中参考-2011-0020
- 質問
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解決
お墓について、宗教や宗派が違う場合は典礼が違うと思うが、夫婦や親子などで宗教、宗派が違ったら、お墓はどうするか。
関係する判例が何かあるのではないか。
- 回答
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(1)宗教、宗派によるお墓の違いについて
下記資料に説明がありました。
『宗派別のお墓の建て方とQ&A』【資料1】p32~74に各派の墓について説明あり
『お墓と埋葬の手帳 お墓に関することがすべてわかる』【資料2】p76~81に各派の墓について簡単に説明あり
(2)宗教、宗派が違う場合について
【資料1】に下記のQ&Aの記載がありました。
Q15 夫婦で宗旨、宗派が異なる場合同じ墓に入れますか。(p89)
Q17 外国籍の方は日本のお墓に入られますか。(p90)
Q84 夫婦で宗派が異なる場合、同じお墓に入れるでしょうか。(p152)
Q89 代々の我が家には宗旨がありました。しかし、私は無宗教なのです。両親のお墓を建てることになりました。どんなお墓を建てたら良いでしょうか。(p158-159)
これらの記載によると、寺院墓地や寺院が経営する霊園ではその寺院の宗教宗派でないと受け入れられないが、公営墓地や民間の霊園で「宗旨、宗派不問」と規定してある所ならば問題ない、ということのようです。
(3)関係する判例について
『お墓の法律Q&A くらしの相談室』【資料3】に下記の記載がありました。
Q14 宗教が違うことを理由とするお墓の販売拒否(p28-29)
判例紹介1 寺院墓地と壇信徒加入契約(p30)(津地判昭和38年6月21日『判例時報』341号19頁)
Q25 宗派が違うことを理由とする埋葬拒否(p56-57)
判例紹介3 改宗を理由とする埋葬拒否(p35)(津地判昭和38年6月21日『判例時報』341号19頁)
*判例紹介1と3は同じ判例です。
この判例は、『判例時報』(判例時報社)341号のほか、『判例タイムズ』(判例タイムズ社)146号174頁にも掲載があります。
また、評釈が「別冊ジュリスト No.109/宗教判例百選(第2版)」【資料4】p34-35、p188-189に掲載されています。
- 回答プロセス
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千葉県立図書館所蔵図書で「件名:墳墓」のうち、該当内容がありそうなものについて内容を確認した。
また、判例について、【資料3】に掲載されている判例の類似判例がないか、当館で契約の法律・判例情報データベース「D1-Law.com」を検索した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『宗派別のお墓の建て方とQ&A』(澤崎宏之著 近代文芸社 2007) (2102011028)
- 【資料2】『お墓と埋葬の手帳 お墓に関することがすべてわかる』(藤井正雄監修 小学館 2002 早わかりガイド) (9105079521)
- 【資料3】『お墓の法律Q&A くらしの相談室』(平田厚執筆者代表 新版 有斐閣 2000 有斐閣選書) (2700000086)
- 【資料4】「別冊ジュリスト No.109/宗教判例百選(第2版)」 (0501134370)
- キーワード
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- 宗教
- 宗派
- 墓
- 判例
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000104178