このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000103229
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2011-155
事例作成日
(Creation date)
2011年10月18日登録日時
(Registration date)
2012年03月08日 10時43分更新日時
(Last update)
2012年06月02日 13時53分
質問
(Question)
織田信長が所有していたという茶入「こなすひ」(珠光小茄子)について以下のことが知りたい。
(1)絵(写真)があるか。
(2)信長の死後、どうなったか。
回答
(Answer)
(1)〈珠光小茄子〉の絵(写真) を収録した資料は見つからなかった。
〈珠光小茄子〉は現存しておらず、絵や写真を見出すのは困難であるため、関連しそうな以下の資料を紹介した。

『日本陶器の鑑定と観賞』(常石英明著 金園社 1968)
p258に一般的に〈茄子〉と呼ばれる茶入れの図あり。〈茄子〉のおおよその形がわかる。
p259、265には、文中〈珠光〉の名が見られる。

『茶入・棗・茶杓 茶の湯案内 3』(小田栄一〔ほか〕著 主婦の友社 1984)
p7〈珠光小茄子〉と同じく、漢作唐物の茶入れ〈国司茄子〉のカラー写真あり。
p46漢作唐物の茶入れ〈附藻(つくも)茄子〉のモノクロ写真あり。
『國學院雜誌 55巻2号』p125に、「珠光小茄子は茄子形の茶入であるが、東山御物の九十九(つくも)茄子より形が小さいので、小茄子と命銘された。」とあり。

『原色陶器大辞典』(加藤唐九郎編 淡交社 1984)
p448に、形は〈茄子〉ではなく〈文琳〉だが、珠光の所持していた漢作唐物の茶入れ〈珠光文琳〉のカラー写真あり。

『原色茶道大辞典』(淡交社 1984)
p449〈珠光文琳〉のカラー写真あり。

(2)〈珠光小茄子〉が信長の死後どうなったかについては、複数の資料に「本能寺の変で焼失した」という記述あり。

『茶道大辞典 新版』(筒井紘一編 淡交社 2010)
p557「漢作唐物(からもの)茄子茶入。珠光名物、本願寺名物にも挙げられ、名物四茄子の一つにも数えられる。(中略)信長愛蔵の品として知られ、滝川一益が甲斐武田征伐の成功の恩賞にこれを求めたが叶わず、代わりに関東管領に任じられたという逸話もある。のち本能寺の変にて焼失した。」とあり。

『國學院雜誌 55(2)』(國學院大學出版部 1954.6)
p125「實休が入手した際の値段は二千貫文である。それから、本願寺へ、次に紹鴎の子の武野宗瓦へ、信長へと伝わったが、本能寺の変で焼失した。」とあり。

『淡交 55(6)』(淡交社 2001)
p42「山上宗二記」の珠光名物に、「珠光小茄子(本能寺で火中)」との記述あり。(p38-43に珠光の名が散見される。)
回答プロセス
(Answering process)
その他、〈珠光小茄子〉について関連する記述のあった資料は以下のとおり。

茶道・茶道具関係資料
『茶道名数事典』(淡交社 1985)
p108〈四茄子茶入 よんなすちゃいれ〉の項に、「漢作唐物茄子茶入の紹鴎茄子(一名澪標茄子とも)・珠光茄子・九十九髪茄子・博多茄子の四つをいう。」とあり。

『図解茶道具事典』(雄山閣出版 1995)
p223〈珠光名物〉の項に、「名物の一種。茶道の開祖と言われた東山時代の茶人、珠光が秘蔵した名物茶道具。圜悟の墨蹟、徐熙の白鷺の絵、趙昌の菓子の左絵(中略)投頭巾肩衝、珠光小茄子、珠光文殊」「開山五徳の蓋置などがある。ただし伝説的なものが多い。」とあり。

『茶人の逸話』(筒井紘一著 淡交社 1984)
p12「珠光が愛好した茶入の名には、(中略)投頭巾肩衝・似たり茄子・作物(つくも)茄子・小茄子・珠光文琳などの唐物がある。」とあり。

『原色茶道大辞典』(淡交社 1984)
p559〈滝川一益〉の項に、「信長から小茄子を拝領しようと思っていたが、上野のような遠国に置かれてしまい、茶湯の冥利ももはやつき果てた(三国市太郎五郎宛書状)」とあり。

『戦国武将と茶道』(桑田忠親著 実業之日本社 1978)
p65-74「滝川一益と珠光小茄子」の章に、滝川一益が珠光小茄子を所望したが、関東管領職を与えられた経緯と、それが本能寺の変で信長公と運命を共にしたとの記述があるが、物語風で参考文献はなし。

その他(小説)
『忍の人・滝川一益』(徳永真一郎著 毎日新聞社 1990)
p176に、一益が信長に小茄子を所望する場面が描かれている。

『戦国武将と茶の湯 茶道文化選書』(米原正義著 淡交社 1986)
p222に、滝川一益戦功として珠光小茄子を所望した旨の記述があり。
p47に〈付藻(つくも)茄子〉のモノクロ写真の掲載あり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
茶道  (791 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本陶器の鑑定と観賞』(常石英明著 金園社 1968)
『茶入・棗・茶杓 茶の湯案内 3』(小田栄一〔ほか〕著 主婦の友社 1984)
『原色陶器大辞典』(加藤唐九郎編 淡交社 1984)
『原色茶道大辞典』(淡交社 1984)
『茶道大辞典 新版』(筒井紘一編 淡交社 2010)
『國學院雜誌 55(2)』(國學院大學出版部 1954.6)
『淡交 55(6)』(淡交社 2001)
『忍の人・滝川一益』(徳永真一郎著 毎日新聞社 1990)
『戦国武将と茶の湯 茶道文化選書』(米原正義著 淡交社 1986)
キーワード
(Keywords)
茶道具-歴史
珠光小茄子(ジュコウコナス)
織田 信長(オダ ノブナガ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000103229解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!