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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000102410
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-48
事例作成日
(Creation date)
2012/02/29登録日時
(Registration date)
2012年03月02日 02時00分更新日時
(Last update)
2012年03月15日 16時47分
質問
(Question)
京都の橋に付いている擬宝珠(ギボシ・ギボウシュ・ギホウジュ)を色々見たい。
回答
(Answer)
擬宝珠とは,橋や寺社の高欄(欄干・てすり)の親柱の頭部にある宝珠の形をした装飾のことです。橋の場合,お城や神社に通じる格式の高いところに用いられてきました。また,木の切り口にかぶせて,腐るのを防ぐ役目もしています。擬宝珠は古い歴史を持ち,時代によってその形を変えてきました。
京都の橋には擬宝珠のついた高欄が数多くあります。
以下に一部紹介しますが,この他にも,特に解説はないものの【資料7】や【資料9】には橋の写真も多く,擬宝珠が写っているものが多々あります。

●三条大橋(鴨川)
現在の橋の形に近くなったのは天正18年(1590)の事で,豊臣秀吉が増田長盛に命じて大改修を行いました。その時の擬宝珠が現在も残されており,東詰にある紫銅製の擬宝珠からは「天正十八年」の文字が読み取れます。
現在の橋は昭和25年(1950)に完成したもので,天正期製・昭和期製合わせて大小12基の擬宝珠が取り付けられています。
【資料13】【資料15】に,擬宝珠に刻まれた銘が載っています。

●五条大橋(鴨川)
五条大橋は天正17年(1549)に石柱の橋になり,正保2年(1645)に総石造りになりました。明治11年(1878)白ペンキ塗りの洋風の高欄を取り付けられましたが,市民からは不人気だったため,明治27年(1894)の架け替えで元の擬宝珠付きの高欄が復活されました。昭和10年(1935)の洪水では大半の擬宝珠が流失し,後に大阪湾や淡路島沖に打ち上げられましたが,大部分はその行方が分かりません。現在の五条大橋は昭和34年(1959)に架け替えられたものですが,西詰に2基,正保期の擬宝珠が残されています。
【資料14】【資料16】に,擬宝珠に刻まれた銘が載っています。

●三条小橋(高瀬川)
初代の木橋は天正19年(1591)の架設で,明治期に洋式の石橋になりました。当時の擬宝珠が今も残っています。

●高倉橋(京都御苑内 九条池)
明治15年(1940)に完成しました。擬宝珠は明治100年記念で新調しましたが,以前は三条小橋の擬宝珠を使用していました。
回答プロセス
(Answering process)
擬宝珠について・・・【資料1】~【資料4】
京都の橋について・・・【資料5】~【資料14】
擬宝珠の銘について・・・【資料15】【資料16】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
橋梁工学  (515 8版)
日本  (291 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『国史大辞典 4』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1984)p208~209“擬宝珠”
【資料2】『橋なぜなぜおもしろ読本』(長嶋文雄著 山海堂 1998)p62~63“地覆や高欄は,何のためにあるの?”
【資料3】『はしをわたらずはしわたれ』(小野かおる作 福音館書店 1991)p30“橋のかざり”
【資料4】『橋のなんでも小事典』(土木学会関西支部編 講談社 1991)p288~293“擬宝珠は残った―込められた思い”
【資料5】『京の橋物語』(松村博著 松籟社 1994)
【資料6】『京の鴨川と橋』(門脇禎二共編 思文閣出版 2001)
【資料7】『京をわたる 名橋100選』(読売新聞京都支局編 淡交社 1993)
【資料8】『京の大橋こばし』(京都新聞社編著 京都新聞社 1982)
【資料9】『京都の意匠 2』(吉岡幸雄著 建築資料研究社 1997)p113~136“橋”
【資料10】『橋ものがたり』(かたっぱし委員会編 日本交通公社出版事業局 1995)p63~75“京都千年王城橋づくし”
【資料11】『日本百名橋』(松村博著 鹿島出版会 1998)p136~138“三条大橋”,p138~140“五条大橋”p143~146“宇治橋”
【資料12】『橋 日本の名景』(平野暉雄著 光村推古書院 2000)p50“三条大橋”
【資料13】『京の三名橋 上』(田中緑紅著 京を語る会 1964)
【資料14】『京の三名橋 下』(田中緑紅著 京を語る会 1970)
【資料15】『京都古銘聚記』(川勝政太郎著 スズカケ出版部 1941)p287
【資料16】『新修京都叢書 21 京都坊目誌』(野間光辰編 臨川書店 1970)p327
キーワード
(Keywords)
擬宝珠
三条大橋
五条大橋
三条小橋
高倉橋
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000102410解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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