レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月29日
- 登録日時
- 2012/02/29 17:23
- 更新日時
- 2012/02/29 21:52
- 管理番号
- 20120229-4
- 質問
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解決
橋姫について知りたい。
- 回答
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橋姫物語(はしひめものがたり) Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E6%A9%8B%E5%A7%AB%E7%89%A9%E8%AA%9E/ (2012/02/29確認)
橋姫は橋の守護神で、その名は古くから知られ、とくに宇治の橋姫の伝説は有名。『古今和歌集』に「さむしろに衣かたしき今宵もや我をまつらむ宇治の橋姫」の歌がみえ、当時橋姫にまつわる民間伝承のあったことがうかがえるが、その具体的な内容は明らかでない。(以下略)
橋姫伝説(はしひめでんせつ) 国史大辞典
街道を結ぶ橋に古来神を祀るのは、住民としては境を守る神威を頼むことであり、旅人としては往来の安全を祈ることにあった。しかし橋の神は一般に女性であって、橋姫の伝えは多く嫉妬の神として語られた。甲府市の国玉(くだま)大橋で謡曲「葵の上」を謡うと道が暗くなり、また「三輪」を謡うと明るくなるといい、山梨県大月市の猿橋にも同様の伝えがあった。この二橋のいずれかで他の噂をすると怪異があったともいう。この種の言伝えは各地にあった。山城国の宇治橋の橋姫には、嫁入行列がこの祠前を通るのを禁忌した。両岸の人々が縁を結ぶには橋の下を舟で渡ったという。京の妬婦が夫を恨んで、生きて鬼となり路人を悩ましたので、橋畔に祀ったなどとも伝えた。
宇治橋姫【うじのはしひめ】 朝日日本歴史人物事典 コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E5%AE%87%E6%B2%BB%E6%A9%8B%E5%A7%AB (2012/02/29確認)
『古今為家抄』などの歌学書,『平家物語』や謡曲の「鉄輪」に登場する橋姫伝説の主人公。嫉妬に狂い,自分を捨てた男に恨みを晴らそうとして,生きながら鬼となる。屋代本『平家物語』剣の巻では,貴船神社(京都市左京区)に丑の刻参りをした女は,託宣にしたがって頭に鉄輪をのせ,宇治川に浸って鬼に変身するという。この伝説は男支配の社会に生きた女たちの心をとらえ,丑の時刻(午前2時ごろ)に神仏に参拝する「丑の刻参り」は近世以降習俗として定着し,盛んに行われた。宇治橋のほとりには宇治橋姫神社があり,現在でも多くの人々の信仰を集めている。<参考文献>網野善彦,大西広,佐竹昭広『天の橋 地の橋』
- 回答プロセス
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Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]、コトバンクで検索した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- 日本架空伝承人名事典 / 大隅和雄[ほか]編集 増補版 平凡社 , 2000 ISBN:4582126286 p.376
- 日本説話伝説大事典 / 志村有弘, 諏訪春雄編著 勉誠出版 , 2000 ISBN:4585060138 p.744
- 日本伝奇伝説大事典 / 乾克己[ほか]編 角川書店 , 1986 ISBN:4040313003 p.709
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Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]
http://100.yahoo.co.jp/ (2012/02/29確認) -
コトバンク
http://kotobank.jp/ (2012/02/29確認) -
怪異・妖怪伝承データベース 国際日本文化研究センター
http://www.nichibun.ac.jp/youkaidb/ (2012/02/29確認) -
日本民俗学文献目録データベース れきはく
http://www.rekihaku.ac.jp/up-cgi/login.pl?p=param/ni2/db_param (2012/02/29確認)
- キーワード
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- 伝説
- 伝承
- 宇治橋姫
- 宇治橋姫明神
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000102385