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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000101479
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR11100079
事例作成日
(Creation date)
2011/10/18登録日時
(Registration date)
2012年02月13日 02時00分更新日時
(Last update)
2012年02月14日 14時15分
質問
(Question)
良寛の和歌  ”形見とて何か残さむ春は花山ほととぎす秋はもみぢ葉” について

 書道の課題にこの歌を出しましたが、”山ほととぎす”ではなく、”夏ほととぎす”が
正しいのではないかと問い合わせがありました。ネットでみると どちらも載っているの
で、どちらが正しいのか、また両説あるのか。
 また ”山ほととぎす”で載っている本の名前(代表的なもの 1-2冊)を教えてください。

川端康成「美しい日本の私」に次のうたが引用されている。
  ・ 春は花夏ほととぎす秋は月冬ゆきさえて冷しかりけり  道元法師
  ・ 形見とて何か残さん春は花山ほととぎす秋はもみぢ葉  良寛

また 良寛の別のうたに次ぎのがある。
  ・ 形見とて何をおくらん春は花夏ほととぎす秋のもみぢ葉 玉木礼吉「良寛全集」
回答
(Answer)
『良寛全集 下巻』 (校閲者:鈴木虎雄、堀口大学)
p.195には山、夏両方のほととぎすの歌が収録されています。
「1238 形見とて何か残さむ春は花山ほととぎす秋はもみぢ葉(遺)
1239 形見とてなに残すらむ春は花夏ほととぎす秋はもみぢ葉(遺)」

典拠は『遺墨』です。(『良寛全集 上巻』p.13「凡例より」)

脚注によると、1238の歌は、別の典拠では違った表記がされています。
なにかのこさむ-何残すらむ(典拠:林甕雄編『良寛禅師歌集稿本』)
なにをおくらむ(典拠:『八重菊』)
やま-夏(典拠:『八重菊』)
あきは-秋の(典拠:『八重菊』)

『八重菊』とは弟由之の綴った良寛に関係ある記録(『良寛全集 下巻』p.506)

『良寛全集 上巻』
p.12には「良寛の詩歌は同一の作品の遺墨がいくらもあり、うち部分的に字句に変化を見出せるものも少ない。」との記述がありました。

この他「山ほととぎす」は下記資料にも記載されていました。
『やまと心:日本の精神史』 国学研究叢書 森田康之助/著 錦正社 1987.9
p.28に「大愚良寛のその辞世は、形見とて何か残さむ春は花山ほととぎす秋はもみぢ葉 であった。」
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
詩歌  (911 8版)
参考資料
(Reference materials)
『良寛全集 上巻』 (良寛/著 東京創元社 1959 )(ページ:12,13)
『良寛全集 下巻』 (良寛/著 東京創元社 1959 )(ページ:195,506)
『やまと心:日本の精神史』 (国学研究叢書 森田康之助/著 錦正社 1987.9 )(ページ:28)
キーワード
(Keywords)
良寛 詩歌
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000101479解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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