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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000101220
提供館
(Library)
相模原市立図書館 (2210034)管理番号
(Control number)
相市-H23-020
事例作成日
(Creation date)
2012年01月05日登録日時
(Registration date)
2012年02月08日 09時44分更新日時
(Last update)
2012年03月16日 09時30分
質問
(Question)
「絆」という漢字の語源について。
①なぜ糸偏に「半」という旁(つくり)なのか知りたい。
②「きずな」には、「絆」の他に、「紲」という字も使われているが、その理由が知りたい。
回答
(Answer)
「絆」・「紲」は、義符・意符としての糸偏に、字音をあらわす声符・音符としての旁を組み合わせた形声文字である。
「半」は「ハン」、「世」は「セイ、セツ」をあらわす声符・音符であり、語との意味的関連を考慮して選ばれたものと思われるが、その理由が明記された資料を見つけることはできなかった。
詳細は、回答プロセスのとおり。
回答プロセス
(Answering process)
【①について】

まず、国語辞典類の書架をブラウジングし、次の資料を調べた。
 『大漢和辞典 巻8 修訂版 白部-糸部』 諸橋轍次/著 大修館書店 1988 [R813・s23363369]
  →P.1031 「絆」の項に、「ほだし、きづな、馬の足をつなぐひも」、「つなぐ、ほだす、つなぎとどめる」との意味あり。
  →P.9155 「紲」の項に、「きづな、犬馬をつなぐつな、なはめ、つなぐ、いとぐち、ゆだめ、弓を狂はせぬやうにする
もの、こえる、わたる」との意味あり。

 『字統』 白川静/著 平凡社 2007 [R821・s23851892]
  →P.729 「絆」の項に、「形声 声符は半(はん)」との記述あり。
   また、巻頭の「字統の編集について」の文中P.5に、「形声は、山水鳥魚のようにその範疇を限定符的に示すものに、
   語としての声符を加えたものである。声符とする字は同声の中から選ばれるが、その選択のとき、語との意味的関連
が考慮されていることが多い。」と書かれている。

 そこで、旁の「半」について調べてみる。
 『字統』 →P.725「半」の項に、「象形 半体の肉の形。上部の八は両分する意を示す。」とある。
 『大漢和辞典 巻2 縮刷版 八部-口部』 諸橋轍次/著 大修館書店 1976 [R813・s23773245]
   →P.1622 「半」の項に、「わかつ、なかば、かたはし」との意味あり。

 参考までに、インターネット Yahoo!知恵袋にて、「「絆」の由来」で検索してみると、「半は音をあらわす音符で、「攀(ハン)」に通じ、ひきつなぐの意味」との記述があった。

 そこで、下記資料にて「攀(ハン)」を調べてみる。
 『大漢和辞典 巻5 修訂版 戈部-月部』 諸橋轍次/著 大修館書店 1988 [R813・s23363336]
  →P.5075 「攀(ハン)」の項に、「ひく、よぢる、すがる、たよる」という意味あり。


【②について】

 『新字源 蔵書版』 小川環樹/編 角川書店 1973 [R813・s00552364]
  →P.775 「紲」の項に、「形声。音符世セイ→セツ、ひっぱる意→(※手偏に世という字)エイ」との記述が
    あり、意味は、「きずな、牛馬などをつなぐつな、物をしばるなわ、罪人を牢につなぐつな」等。
  →P.18  「世」の項に、「十(|・十)を三つ合わせて、三十を意味した。転じて、三十年、一代、よのなかの
   意を表わす。形声字の音符になると、うねうね長引く(泄エイ)、ひっぱる(紲セツ)、うすいものを重ねる(葉エフ)
   などの意を示す。」とある。

※「形声」、「声符」、「音符」の意味を下記資料で調べてみた。
  『広辞苑 第六版』 新村出/編 岩波書店 [R813辞書・s23949480]
    P.862 「形声」→「いくつかの漢字を結合し、一方を発音の記号(声符・諧声譜)、他方を意味範疇の記号
                 (義符・意符)として、全体の字義を導き出す方法。」
    P.1552 「声符」→「漢字の構成要素のうち、発音を表す部分。」
    P.447 「音符」→「漢字の形声文字で、字音を示す要素。」


※[ ]内は、自館の請求記号・資料コードです。
事前調査事項
(Preliminary research)
依頼者は、事前に次の資料で調べていた。また、インターネット検索でも調べたが、出典が不明なので来館したとのこと。
 『大漢和辞典』 諸橋轍次/著 大修館書店
 『語原辞典 名詞編』 草川昇/著 東京堂出版
 『日本国語大辞典』 日本大辞典刊行会/著 小学館
 『時代別 国語大辞典』 三省堂
NDC
辞典  (813)
参考資料
(Reference materials)
『大漢和辞典 巻8 修訂版 白部-糸部』 諸橋轍次/著 大修館書店 1988 
『字統』 白川静/著 平凡社 2007 
『大漢和辞典 巻2 縮刷版 八部-口部』 諸橋轍次/著 大修館書店 1976 
『大漢和辞典 巻5 修訂版 戈部-月部』 諸橋轍次/著 大修館書店 1988 
『新字源 蔵書版』 小川環樹/編 角川書店 1973 
キーワード
(Keywords)
きずな
形声
声符、音符
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000101220解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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