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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100532
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2011-142
事例作成日
(Creation date)
2011年09月21日登録日時
(Registration date)
2012年01月25日 10時54分更新日時
(Last update)
2012年06月05日 13時42分
質問
(Question)
「馬船」の図、写真があれば見たい。
また、船の形や馬を乗せた向き、人が乗ったか、どのように馬を乗せたかについても知りたい。
回答
(Answer)
一般的な川の渡し舟として、中世・近世の水軍の馬の輸送用の荷船、河川で馬を渡すために使われた小舟の図・写真があり紹介した。
乗せ方については『戸田の渡しと旅日記』に浮世絵あり。
『日本国語大辞典』で「うまぶね(馬船)」を引くと、以下の記述あり。
(ア)中世・近世の水軍で馬の輸送用として使われた軍用の荷船。
(イ)河川で馬を渡すために使われた小船。各地の河川にあり、船首尾を幅の広い箱型にしたもの。
(ア)に関する記述のあるもの。
『海事史料叢書 10』p472「馬船之事」あり。 
「将卒の馬を数多乗する事肝要也。大将の御馬は四十丁立の船を胴の間之の櫓に引て、其所に二重馬立をなして、馬立ともに乗すべし。四十丁立の船には三匹乗すべし。馬医別当同船たるべし。」とあり、以下、馬の乗せ方、船のしつらえ方などの説明が続く。
(馬立とは馬をつないでおく所の意 別当は馬を飼育したり、乗馬の口取りをしたりする人)(『日本国語大辞典』より)
『海事史料叢書 12』p185「馬船拵様之事」あり。馬船のこしらえ方、乗せ方、下ろし方などの注意事項が記載されている。
『図説和船史話』p68〈荷船(馬船)〉あり。弁才造りの荷船に帆柱と船内の轆轤を利用して馬を積み込む図がある。
(イ)に関する記述のあるもの。図や大きさ、乗せ方等の説明のある資料
『利根川荒川事典 自然・歴史・民俗・文化』p52〈馬船〉の項あり。
「河川の渡し場などで馬を彼岸に渡すための船。馬の乗り降りに便利なように船首尾が反り上がり方型で平底、底厚は3寸(約9cm)はあった。」略図あり。
p415に図あり。
『近世日本の川船研究 近世河川水運史上』P482 馬渡船、作渡船の各部名称と図あり。
『戸田の渡しと旅日記 中山道展』p9 浮世絵「木曾街道 蕨之駅 戸田川渡場」に馬船に乗る馬と人物の絵あり。
この絵では馬は横向きに1頭乗っている。馬子がらしき人物がとなりにいる。
『新編埼玉県史 資料編 15(近世 6) 交通』p757下段「一、馬渡船三疋立」の記述が見られる
『利根川の水運 歴史の道調査報告書 10』p65に馬渡舩・作渡舩図あり。
雑誌『埼玉民俗 23号』p147 馬用渡船の略図あり。
その他の記述のある資料
『日本交通史辞典』p69b〈いわぶち 岩淵〉の項に、「…なお、荒川の渡しは、通常は馬船・歩行船各一艘を、重要な通行時には助船一艘・加助船四艘を提供する。」とあり。図はなし。
『近世利根川水運史の研究』p265 長さ・横幅のみ。図はなし。
『関東河川水運史の研究 叢書・歴史学研究』p185「宝暦四年四月晦日から五月四日にかけての殿様帰城に際しては御座船・供船・馬船の利根・烏両川分として七二本の船竿の支給を願い出ている。」
『利根川 自然・文化・社会』p258-271「利根川流域の舟運」p260「表1 利根川水系・川船の分類」の分類基準[形状]に馬船あり。
インターネット情報
《Google》で〈馬船〉を画像検索すると、《熊谷市》のウェブサイトに市指定文化財として、村岡の渡し船の説明文・画像あり。
http://www.city.kumagaya.lg.jp/about/rekisi/bunkazai/kuamgayasitei/
muraokanowatasibune.html 2011/09/19最終確認)
「江戸時代から明治時代にかけて、熊谷宿と村岡村(現熊谷市)を結んだ渡し場の船です。明治42年(1909)に荒川大橋が完成したため、渡船は廃止されましたが、吉岡小学校の保管庫に馬船(馬を運ぶ船)1艘と歩行船(人を運ぶ船)2艘が保管され、荒川の交通の歴史を知る上で重要な資料となっています。」と記述あり。
『新市誕生・指定文化財 1市3町合併記念』p57「村岡の渡し船 市指定 種別・種類:有形民俗 所有者:熊谷市 時代:江戸 摘要:荒川の交通市場重要なものであり、馬船一艘と歩行船二艘が残っている。」
《東京大学駒場図書館》ディジタル展示『大日本海志編纂資料』の『群馬県船舶取調帳 下』p21に馬舩の図あり。
http://gazo.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/kaishi/pages/5-2-21.html  2011/09/19最終確認)
回答プロセス
(Answering process)
その他、調査した資料は以下のとおり。該当の記述のなかったもの。
『近世日本の川船研究 近世河川水運史 下』(川名登著 日本経済評論社 2005)
『大利根百話』(関東建設弘済会 1987)
『利根川・荒川流域の生活と文化』(利根川文化研究会編 国書刊行会 1995)
『熊谷の文化財』(熊谷市文化連合編 熊谷市文化連合 1978)
『近世利根川水運史の研究』
『荒川渡船の研究』(二宮完二郎調査 荒川村教育委員会 1970)
『川越舟運 江戸と小江戸を結んで三百年』(斎藤貞夫著 さきたま出版会 1982)
『新河岸川シンポジウム 記録 江戸-川越物質・文化流通の大動脈』(丹治健蔵〔ほか〕述 志木市 〔1990〕) 
『新河岸川舟運 九十九曲がりの船頭と船大工』(上福岡市立歴史民俗資料館 1994)
『武州・川越舟運』(斎藤貞夫著 さきたま出版会 1990)
『元荒川の水運』(埼玉県立博物館 1991)
『船の歴史事典』(アティリオ・クカーリ他著 原書房 1985)
『戸田河岸と荒川の舟運 第19回特別展』(戸田市立郷土博物館編 戸田市立郷土博物館 2003)
『河岸場と河岸道 新河岸川舟運を中心に』(ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館編 ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館 2008)
『とやまの和船』(和船建造技術を後世に伝える会編・刊 2011)
『氷見の和船』(和船建造技術を後世に伝える会編・刊 2008)
『日本の船 和船編』(安達裕之著 日本海事科学振興財団船の科学館 1998)
『和船 1・2』(石井謙治著 法政大学出版局 1995)
『関門海峡渡船史』(澤忠宏著 梓書院 2004)
事前調査事項
(Preliminary research)
戦国時代の利根川の話の中で真田昌幸が馬を子持神社に寄進した際に、利根川を渡すのに使ったとの記述あり。(『子持村誌』)
NDC
交通史.事情  (682 9版)
貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション  (090 9版)
参考資料
(Reference materials)
『海事史料叢書 10』(住田正一編纂 成山堂書店 1969)
『海事史料叢書 12』(住田正一編纂 成山堂書店 1969)
『図説和船史話』(石井謙治著 至誠堂 1983)
『利根川荒川事典 自然・歴史・民俗・文化』(利根川文化研究会編 国書刊行会 2004)
『近世日本の川船研究 近世河川水運史 上』(川名登著 日本経済評論社 2003)
『戸田の渡しと旅日記 中山道展』(戸田市立郷土博物館編・発行 2002)
『新編埼玉県史 資料編 15(近世 6) 交通』(埼玉県編 埼玉県 1984)
『利根川の水運 歴史の道調査報告書 10』(埼玉県立さきたま資料館 埼玉県教育委員会 1989)
『埼玉民俗 23号』(埼玉民俗の会 1998.4)
『日本交通史辞典』(丸山雍成 小風秀雅編 吉川弘文館 2003)
『近世利根川水運史の研究』(渡辺英夫著 吉川弘文館 2002)
『関東河川水運史の研究 叢書・歴史学研究』(丹治健蔵著 法政大学出版局 1984)
『利根川 自然・文化・社会』(九学会連合利根川流域調査委員会編 弘文堂 1971)
『新市誕生・指定文化財 1市3町合併記念』(熊谷市立熊谷図書館美術、郷土係編 熊谷市立熊谷図書館 2009)
キーワード
(Keywords)
和船-歴史
馬船
利根川
水運
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000100532解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決