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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100472
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2011-137
事例作成日
(Creation date)
2011年09月15日登録日時
(Registration date)
2012年01月22日 13時45分更新日時
(Last update)
2012年06月05日 11時17分
質問
(Question)
1 「東国輿地勝覧」について詳しく知りたい。
2 柳田国男「遠野物語」が書かれたのは明治43年なのに、注に明治45年刊の本書が登場するのはなぜか。
回答
(Answer)
1 「東国輿地勝覧」について解説のある、以下の資料を紹介した。
『東国輿地勝覧 新増 1-4』
4巻の巻末「記」(後書き)に書誌的来歴あり。
記p2「抑、東国輿地勝覧は最初に李朝第九代成宗が廬思慎等に命じ撰せしめたるものにして、同王十二年(明の成化十七年)に成り、五十巻として撰進せしが、同王十七年(成化二十二年)成俔等に命じ、当時新たに支那より将来せられたる大明一統志を参酌して之を補正せしめたる結果…(後略)」
『韓国の歴史 国定韓国高等学校歴史教科書』
p234「成宗の時代にはこれを補完して『東国輿地勝覧』を編纂した。ここには郡・県の沿革、地勢、人物、風俗、姓氏、古跡、産物、交通などが仔細に収録され、当時の国土に対する人文地理的知識水準を大いに高めた。その後、これを増補した『新増東国輿地勝覧』が編纂された」
『朝鮮を知る事典』
p316「東国輿地勝覧」の解説あり。
「李朝時代の地誌。1481年(成宗12)、王命により50巻が編纂され、数回の改定増補ののち1530年、《新増東国輿地勝覧》55巻として完成した」とあり。
『新編東洋史辞典』
p618「東国輿地勝覧」の解説あり。
「朝鮮李朝成宗12年(1481年)に成った朝鮮地理誌」とあり。
『アジア歴史事典 7』
p43「東国輿地勝覧」の解説あり。
「朝鮮の文化史的地誌。李朝官撰。(中略)大韓民国では、古典刊行会から1958年洋装本1冊として刊刻されている。また本書の索引は、正続2冊(正編1937年、新編1940年)がそれぞれ朝鮮総督府中枢院から発行されているため、利用効果がきわめて高い。」とあり。
『東洋史料集成』
p67「歴史地理の書として最も価値の高いのは、1481年から1531年の間に増補改訂を重ねて定着した『新増東国輿地勝覧』55巻である。その活字本には1912年の『朝鮮群書大系』5冊本、1928年の朝鮮史学会の4冊本がある。」とあり。
1912年は明治45年。
『朝鮮研究文献誌 明治・大正編』(桜井義之著 竜渓書舎 1979)
p27-28「朝鮮群書大系」の項あり。「いわゆる朝鮮古書刊行本といわれるもので釈尾春芿氏が主宰編刊した叢書である。(中略)本叢書は明治42年より大正5年におよぶ8年間に正・続・続々・別集と四期、83冊を刊行した」とあり、「自第七輯至第十輯 新増東国輿地勝覧(盧思慎等編) 明治45 大正元 5冊」との記載あり。

2 「東国輿地勝覧」は『朝鮮を知る事典』などの記述により、李朝時代の地誌であり、1481年(成宗12)、王命により50巻が編纂、1530年、「新増東国輿地勝覧」55巻が完成したことがわかる。
また、《NDL-OPAC》などによると、校注であげられている資料の他に、「新増東國輿地勝覽 盧思愼 [ほか撰] 京城 : 淵上商店 1906.2」(明治39年)が存在することがわかるが、柳田国男がこの注を記したかを確認することはできなかった。

国立国会図書館《近代デジタルライブラリー》で〈遠野物語〉(明治43年刊)を確認する。全文閲覧可能。
p94 頭注に「東国輿地勝覧」あり。
初版本(明治43年)からある記述。

《NDL-OPAC》で〈東国輿地勝覧〉を検索する。
「朝鮮群書大系 続 第6-10輯 朝鮮古書刊行会編 明治45-大正1」
国立国会図書館《近代デジタルライブラリー》で閲覧可能。

《NDL-OPAC》および国立情報学研究所総合目録データベース《NACSIS-Webcat》で〈新増東國輿地勝覽〉を検索する。
「新増東國輿地勝覽 / 盧思愼 [ほか撰]  京城 : 淵上商店, 1906.2 
3冊 ; 23cm -- 上卷;中卷;下卷
注記: 上卷: 自卷之1至卷之20, 中卷:自卷之21至卷之40, 下卷:自卷之41至
卷之55 ; 序文に日本語あり」
国立国会図書館・東京大学などの所蔵を確認。
1906年は、明治39年
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
『注釈遠野物語』(筑摩書房)には、「李朝朝鮮の地理書」
『遠野物語』(集英社文庫)語注には、「韓国の地誌」
『柳田国男集』(日本近代文学大系45)には、「韓国の地誌。朝鮮群書大系第六-八輯所収。明治45年、朝鮮古書刊行会刊」とある。
NDC
朝鮮  (221 9版)
写本.刊本.造本  (022 9版)
参考資料
(Reference materials)
『東国輿地勝覧 新増 1-4』(朝鮮史学会編 朝鮮史学会 1930)
『韓国の歴史 国定韓国高等学校歴史教科書』(大槻健訳 君島和彦訳 明石書店 2003)
『朝鮮を知る事典』(伊藤亜人〔ほか〕監修 平凡社 2000)
『新編東洋史辞典』(京大東洋史辞典編纂会編 東京創元社 1980)
『アジア歴史事典 7』(平凡社編 平凡社 1961)
『東洋史料集成』(平凡社 1956)
『朝鮮研究文献誌 明治・大正編』(桜井義之著 竜渓書舎 1979)
キーワード
(Keywords)
東国與地勝覧(トウゴクヨチショウラン)
柳田 国男(ヤナギタ クニオ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000100472解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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