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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100102
提供館
(Library)
北九州市立中央図書館 (2210015)管理番号
(Control number)
新門司分館20
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2012年01月19日 13時07分更新日時
(Last update)
2012年12月22日 15時29分
質問
(Question)
昔のお正月は何をして遊んでいたのですか?
羽子板は厄除けにもなると聞いたのですが、他の遊びにもそのような意味はあるのですか?
回答
(Answer)
 『月刊ポプラディア15号』『絵で見るふるさとの伝統さがし8』『「郷土玩具」で知る日本人の暮らしと心 5 』に記載されている代表的なお正月の遊びをいくつかご紹介します。
 質問にありました羽子板は、「羽根つき」で使用されます。室町時代に中国から伝わった羽根を打ち合う遊びです。羽根をとんぼに見たて蚊を追い払うためのおまじないや、子どもの疫病よけのおまじないとして羽根つきが行われたといわれています。現在も女の子の初正月に贈る習慣があります。
 「たこあげ」は紀元前200年頃、漢が敵のようすを偵察するため鳶をまねた紙で作った紙鳶(しえん)をあげたと言われています。日本には平安時代以前に中国から伝来し、厄払い、吉凶占い、こどもの成長の祈願などに用いられました。
 「こままわし」は中国で発明され最初は占いなどに用いられていたようですが、江戸時代に一般の子ども達の遊びとして普及しました。どれだけ長くまわせるかを競う「長寿くらべ」、相手のこまと自分のこまを戦わせるけんかごま、まわし方を工夫して色々な技に挑戦する楽しみ方もあります。
 「カルタ」は16世紀にポルトガルトから伝来したカードゲームと日本の「歌合せ」が結びつき発展しました。「歌がるた」「いろはかるた」と「南蛮かるた」に大きく分けられます。「いろはガルタ」は江戸時代に作られ、江戸の人々の生活の手本が記されていたので、人気が高かったようです。第二次世界大戦後には、教材用としても用いられるようになりました。
 「すごろく」は大きく盤すごろくと絵すごろくに分けられます。盤すごろくは歴史が古く、奈良時代以前から使われていました。絵すごろくは室町時代におこった仏教すごろくがもとになったといわれています。江戸時代に一般の子どもたちの遊びとして広りました。当時の様子が描かれているものが多く、江戸時代は歌舞伎を題材にしたものなど作られていたそうです。
 この他に、針と糸を利用した「ミカンつり遊び」や、半紙やチリ紙を針と糸でつりあげ何枚つりあげたかを競う「はりうち遊び」、「福笑い」など室内で座って遊ぶものがたくさんあったそうです。
 正月は新年を迎えるため、新しい服を身に着ける習慣がありました。そこできれいな服を汚さないよう、上記のような室内での遊びや、屋外の遊びもあまり激しくないものが行われたようです。
 これらの遊びの詳しいルールは『日本の伝統文化・芸能事典』に記載されています。ぜひ皆さんで遊んでみてください。
回答プロセス
(Answering process)
「正月」をキーワードに本を探しました。

『月刊ポプラディア 15(1月)号』
  たこあげ…厄をはらったり、吉凶をうらなったり、こどもの成長を願ったり、いろいろな祈りをこめた行事。(「たこ」の呼び名について記載)
  羽根つき…羽根を打ち合う遊びで、打ち損じた人は顔を墨でぬられる。室町時代に中国から伝来。
  こままわし…一般のこどもの遊びとして広まるのは江戸時代。「長寿くらべ」、「けんかごま」などや、いろいろな技に挑戦する楽しみ方もある。
  カルタ…16世紀にポルトガルから伝わったカードゲームがもとになり、日本の「歌合わせ」などと結びついて独自のカルタ文化に発展。
  すごろく…こどもたちの遊びとして広まったのは江戸時代。当時の様子が描かれている物が多い。(例:江戸時代-歌舞伎を題材にした物)

『絵で見るふるさとの伝統さがし 8 』
 新しい年をむかえる正月は新しい服を身につける習慣がある。そこで、きれいな服を汚さないよう、室内の遊びや屋外の遊びも激しくないものが行われた。
 かるた…日本固有の「歌がるた」「いろはかるた」と「南蛮かるた」に大きく分けられる。百人一首は江戸時代の中ごろから使われ、明治・大正時代に大流行。いろはかるたは、日常の生活の中の教訓・ことわざなどからできていて、江戸時代につくられた。自分たちの生活の手本になるようなことが記されていたので、人々の人気が高かった。
 たこあげ…中国では紀元前200年ごろ、漢の国の韓信が敵のようすを偵察するため紙鳶(しえん)をあげたといわれている。日本には、平安時代以前に中国から伝えられ、形はトビ形・ひし形・長方形などで、表面に絵や文字がかかれていた。江戸時代に入ると、正月の遊びとして、さかんになった。
 すごろく…盤すごろくと絵すごろくに分けられる。盤すごろくは歴史が古く、奈良時代以前から使われていた。絵すごろくは室町時代におこった仏教すごろくがもとになったといわれる。
 正月にはこのほかにも、室内ですわってやる遊びがたくさんあった。代表的なものは、針と糸を利用したミカンつり遊びや、はりうち遊びのような、半紙やチリ紙を針と糸でつりあげて、何枚つりあげることができたかを競う遊び。

『日本の伝統文化・芸能事典』…お正月の遊び(凧あげ、福笑いなど)のルールが記載

『「郷土玩具」で知る日本人の暮らしと心 5』
 羽子板…室町時代、羽子板の羽根を、蚊をえさにするとんぼに見立て蚊を追い払うためのおまじないや子どもの疫病よけのおまじないとして羽根つきがおこなわれた。
 こままわし…こまは、どんぐりなど自然の木の実に棒をさして遊んだのがはじまり。最初はうらないなどに使われた。中国で発明され、日本には今から約1300年前に朝鮮半島を経て伝わった。昔は、韓国の北部を高麗とよんでいたので、「こま」と名づけられたといわれている。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
『月刊ポプラディア 15(1月)号』 ポプラ社 2004年 〈031/ゲ/15〉 (16~21頁)
『絵で見るふるさとの伝統さがし 8 』 学研 1991年 〈210/エ〉 (4~10頁)
『日本の伝統文化・芸能事典』 日本文化いろは事典プロジェクトスタッフ著 汐文社 2006年 〈382/ニ〉 (62~71頁)
『「郷土玩具」で知る日本人の暮らしと心 5 』 くもん出版 2005年 〈759/キ/5〉 (17頁,20頁,39頁)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000100102解決/未解決
(Resolved / Unresolved)