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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100014
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2011-126
事例作成日
(Creation date)
2011年09月10日登録日時
(Registration date)
2012年01月17日 09時51分更新日時
(Last update)
2012年06月05日 10時24分
質問
(Question)
「庚申待(こうしんまち)」について調べている。
「陀羅尼集経 巻第九」に「大青面金剛呪法」があり、「伝尸(でんし)」(肺結核のこと)を除く秘法を伝えているとのことであるが、この陀羅尼集経の性格は読誦経典の一つか。
回答
(Answer)
陀羅尼集経(大青面金剛呪法)が、読誦経典の一つだという記述のある資料は見つからなかった。
陀羅尼集経は、様々な経典や儀軌(造像・念誦・供養の方法・規則)を集めたもののようである。
陀羅尼集経についての解説など、関連する記述のある以下の資料を紹介した。

陀羅尼集経を調査する。
『大正新修大蔵経 18 密教部 1』(大正一切経刊行会編 大正一切経刊行会 1928)
「陀羅尼集経(だらにじっきょう)」所収あり。
「大青面金剛呪法」は、p866-867にあり。

『大蔵経全解説大事典』(鎌田茂雄〔ほか〕編 雄山閣出版 1998)
p266-268 陀羅尼集経の成立と全12巻各巻の内容について記述あり。
翻訳序によれば「金剛大道場経大明呪蔵分の少分」とされるとあり。また、「諸種の密教経典・儀軌を集成したもの」とある。解説文中に〈読誦〉の語は見あたらない。

『密教大辞典 3 シハ-タ』(法蔵館 1979)
p1563〈陀羅尼集経〉の項あり。
「雑密教・諸尊法・灌頂法。諸種の経軌を収録せるものにして、その翻経序によらば」とあり。

経軌【きょうき】:密教の経典と儀軌。(『広説佛教語大辞典 上』p284より)
儀軌【ぎき】:教誡・規則などの意。①インドでは古く諸神礼拝の方法。②密教でも仏・菩薩・諸天などの造像・念誦・供養の方法のこと。③規則・儀式を記述した教典のこと。(『広説佛教語大辞典 上』p255より)

『仏典入門事典』(大蔵経学術用語研究会編 永田文昌堂 2001)
p163 陀羅尼集経について、解説あり。
「この経典は胎蔵系の諸尊のほとんどが現われており、それらの印契・真言・壇法・画像法などが細かく規定されている。(中略)密教儀礼に関する基本的文献の一つとして、また貴重な図像資料として、本経が後世に与えた影響は大きい」と記述あり。

『仏書解説大辞典 7 ソ-タ』(小野玄妙編 大東出版社 1974)
p120-122〈陀羅尼集経〉の項あり。それぞれの巻について詳しい解説あり。

『総合仏教大辞典 下 す-わ』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
p969〈陀羅尼〉の項に、以下の記述あり。
「よくすべてのものごとを摂め持って忘れ失わない念慧の力をいう。即ち、一種の記憶術であって、」「後世ではこの記憶術としての陀羅尼の形式が誦呪に類するため呪と混同されて、呪をすべて陀羅尼と呼ぶようになった。」

青面金剛を調査する。
『密教大辞典 3 シハ-タ』(法蔵館 1979)
p1208〈青面金剛〉の項。
「庚申待は道教の風なれども(中略)その真言は悪獣病魔風雷等の難を除く徳ありと云うより、この尊を道教の司命神に配し、以て庚申待の本尊とするにいたれるなり。」「【真言】同教に大呪・心呪・立身呪を説けり、常に用ふるは立身呪なり。」とあり。

呪【じゅ】:①まじないの文句 ②不可思議な験を有する秘密語 ③祝詞。呪文。真言。(『広説佛教語大辞典 中』p753より) 

『選集道教と日本 2 古代文化の展開と道教』(野口鉄郎責任編集 雄山閣出版 1997)
p231-285 吉岡義豊著「青面金剛と庚申信仰」に、青面金剛と庚申の結びつきについて解説あり。
「庚申信仰の中核である守庚申〈庚申待〉ということは元来道教の道師たちの秘法であった。」「青面金剛のことは、永徽5年(654)阿地瞿多訳出の陀羅尼集経に説かれている。」とあり、①-⑱の霊験についての記述のあとに、「とくに、骨蒸、伏連、伝戸病を療治する霊力があることは、庚申との結びつきを決定的にしたといえる。」とあり。

読誦経典を調査する。
『総合仏教大辞典 下 す-わ』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
p1067〈読誦〉の項に、解説あり。

『仏教の未来をひらく 社会と向き合う仏教とは』(友松圓諦著 鈴木出版 2002)
p113-116「経典読誦の意義」
p114「『経典読誦』ということが問題になってきたのは、仏滅後、数次の結集のあと、仏所説の法門がおいおいに経典文学の形に定型化してからのことである。」とあり。

雑誌『大法輪 68-8』(大法輪閣 2001.8)
p62-121「特集 葬儀・法事でよく聞く〈お経〉 現代語訳と解説でわかる各宗派の読誦経典」に「般若心経(摩訶般若波羅蜜多心経)」があるが、「陀羅尼集経」の「般若波羅蜜多大心経」とは別のものである。(『大蔵経』で確認。)
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
経典  (183 9版)
参考資料
(Reference materials)
『大正新修大蔵経 18 密教部 1』(大正一切経刊行会編 大正一切経刊行会 1928)
『大蔵経全解説大事典』(鎌田茂雄〔ほか〕編 雄山閣出版 1998)
『密教大辞典 3 シハ-タ』(法蔵館 1979)
『仏典入門事典』(大蔵経学術用語研究会編 永田文昌堂 2001)
『仏書解説大辞典 7 ソ-タ』(小野玄妙編 大東出版社 1974)
『総合仏教大辞典 下 す-わ』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
『選集道教と日本 2 古代文化の展開と道教』(野口鉄郎責任編集 雄山閣出版 1997)
『仏教の未来をひらく 社会と向き合う仏教とは』(友松圓諦著 鈴木出版 2002)
『大法輪 68-8』(大法輪閣 2001.8)
キーワード
(Keywords)
経典
陀羅尼集経(だらにじっきょう)
庚申待(こうしんまち)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000100014解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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