レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/03/31
- 登録日時
- 2011/11/03 02:00
- 更新日時
- 2011/11/07 13:30
- 管理番号
- 福参-0551
- 質問
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解決
御用提灯の起源について知りたい。
- 回答
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『日本国語大辞典 第5巻』(小学館 2001 p.109、1106)や『大辞林』(三省堂 2006 p.951)によると、御用提灯とは
1 官府の御用で出て行く人が携帯する、官府の徽号・記章などのついた提灯。
2 ①官用の者が持った官符の紋章などの入った提灯。
②江戸時代、夜間、捕り手が犯人を捕らえる時にかざした「御用」と書いた提灯。
であるとわかる。
『日本大百科全書 15』(小学館 1987 p.683)『岐阜ちょうちんあれこれ百問百答』(小島幸一、小島力/著 岐阜県物産 1983)、『灯火の変遷』(関重広/著 河出書房 1941)にそれぞれ、提灯の起源についての記述がある。
*なお
時代劇で出てくる、「夜間、捕り手が犯人を捕らえる時にかざした『御用』と書いた提灯」は、江戸中期(18世紀初頃)から使用されていた弓張提灯のことを指すと思われる。ただし、『灯火の変遷』(河出書房 1941)や浅野商店ホームページに、「御用」とかいている弓張提灯の写真や絵はあったが、弓張提灯が御用提灯と言われたという記述は見つからなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 電灯.照明.電熱 (545 8版)
- 参考資料
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- 1 日本国語大辞典 第5巻 小学館国語辞典編集部編集 小学館 2001.5 813/1R/96-5 109、1106
- 2 日本大百科全書 15 小学館 1987.5 031/R/70-15 683
- 3 大辞林 松村明編 三省堂編修所編 三省堂 2006.10 813/1R/69 951
- 4 岐阜ちょうちんあれこれ百問百答 小島幸一著 小島力著 岐阜県物産 1983 589/3/1
- 5 灯火の変遷 関重広著 河出書房 1941 545/4/S2
- キーワード
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- 御用提灯
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000096204