レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/05/20
- 登録日時
- 2011/10/28 02:14
- 更新日時
- 2011/12/16 02:02
- 管理番号
- 滋2011-0489
- 質問
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解決
長浜市小谷丁野町の岡本神社を訪れたところ、境内に大きな銀杏の木があり、その傍らに「三条公御手植樹」と「浅井亮政出生地」と記された2本の石柱が建っていました。この「三条公」とは誰でしょうか。また、浅井氏と何か関係があるのでしょうか。
- 回答
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「三条公」とは、室町時代の公家三条公綱(サンジョウ,キンツナ)です。公綱は嘉吉年間(1441~1444)に後花園天皇の咎めを受けて、近江の守護京極家に預けられ、浅井郡丁野郷で土地の女性との間に一子を設けました。その子重政が浅井氏の祖先になったといわれています。『続群書類従』第6輯下・系図部(続群書類従完成会 1979年)には、これをもとにした「浅井氏系図」が掲載されています。この説は『浅井三代記』や『浅井物語』で流布しましたが、『東浅井郡志』巻2(東浅井郡教育会 1927年)は「公卿補任」など多くの史料を挙げて否定しており、確証のあるものではありません。このほか、浅井氏の出自については飛鳥時代の豪族物部守屋後裔説などもあります。なお、「三条公御手植樹」の石碑は1925年(大正14)11月に丁野青年団により建てられ、「浅井亮政出生地」の方は近年建てられたものです。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 8版)
- 参考資料
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- 1 浅井(あざい)長政のすべて 小和田哲男∥編 新人物往来社 2008年 S-2860- 08
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2 浅井氏三代 宮島敬一∥著 吉川弘文館 2008年 S-2860- 08 -
3 近江浅井(あざい)氏の研究 小和田哲男∥著 清文堂出版 2005年 S-2860- 05 -
4 歩いて知る浅井(あざい)氏の興亡 長浜市長浜城歴史博物館∥編著 サンライズ出版 2008年 5-2461- 08 -
5 続群書類従 第6輯 下 系図部 塙保己一∥編纂 続群書類従完成会 1979年 2-0810-6 -
6 東浅井郡志 第2巻 黒田惟信∥編纂 名著出版 1971年 S-2160-2
- キーワード
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- 三条公綱
- 浅井氏
- 岡本神社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000095680