最初の3つのご質問については、中国思想や中国史全体、また社会分野にも関わるものですので、
検索のてだてと例示をさせていただきます。
始原中国の思想や宗教と文化について
図書館の分類では、100番台が哲学宗教、その中でも120番台は東洋思想、そして122は中国思想の分類となります。
その中で概略的と思われるものを数件挙げておきます。
例えば
【122/64N】『中国思想史』( アンヌ・チャン/著 志野好伸 中島隆博 廣瀬玲子/訳 知泉書館 2010.6 )
【122/63N】『中国思想芸術史 上、中、下巻』 (大島花束/著 朝日カルチャーセンター 2008.7 )
222は世界史の中の中国史の分類です。
当館ホームページ 蔵書検索画面の件名欄に“中国歴史”を入れられても、多数ヒットします。
【222/771N】『図説中国文明史 1~3巻』(稲畑耕一郎/監修 創元社 2006.11~ )
など概略的と思われるものから調査され、文中の文献などをまた調査されたらいかがでしょうか。
民族について
検索画面で件名欄に“民族”と入れ、222の中国史の中から絞ってみました。
【389.2/267N】『中華民族の多元一体構造』( 費孝通/編著 風響社 2008.6)などがあります。
また、316の国家と個人の分類にも、こんな資料があります。
【L1R3/938N】『多民族国家中国』 岩波新書 新赤版 (王柯/著 岩波書店 2005.3)
【316.8/516N】『現代中国の民族と経済 Sekaishiso seminar』 (佐々木信彰/編 世界思想社 2001.7)
検索画面で書名に“中国”と“民族”と入れ、その中から選んでみました。
【560.4/667/#】『多民族国家中国の基礎構造:もうひとつの南北問題』 (佐々木信彰/著 世界思想社 1988.5)
【389.2/163N】『中国少数民族事典』 (田畑久夫ほか/著 東京堂出版 2001.9)
【332.1/137/#】『中国民族の特性』 (池田正之輔/著 内外事情研究所 1975)
【568/4757/#】『日本と中国:民族の特質を探る』 (江上波夫ほか/著 小学館 1982.4)
【316.8/391N】『民族で読む中国 朝日選書』 (可児弘明ほか/編著 朝日新聞社 1998.3)
身分、婚姻制度について
件名欄に“身分”と入れ、222の中国史の中から絞ってみました。
【333/101/#】『中国古代の身分制:良と賤 明治大学人文科学研究所叢書』(堀敏一/著 汲古書院 1987.8) などがあります。
【361.8/139N】『アジアの身分制と差別』(沖浦和光他/編著 部落解放・人権研究所 2004.9)
検索画面で“中国”と“身分”と入れ、その中から選んでみました。
【324.9/29】『中国身分法史』 (仁井田陞/著 東京大学出版会 1983)
検索画面で“中国”と“婚姻”と入れ、その中から選んでみました。
【389.2/25N/(2)】『婚姻からみた中国少数民族 上巻』 (厳汝嫻主/編 百田弥栄子ほか/訳 六興出版 1991.11)
【389.2/106N】『中国少数民族の婚姻と家族 上、中、下巻』 (厳汝嫻主/編 百田弥栄子ほか/訳 第一書房 1996.12)
【576/83/#】『古代中国婚姻制の礼理念と形態』 (栗原圭介/著 東方書店 1982.2)
【324.9/196N】『中国家族法<婚姻・養子・相続>問答解説』 (加藤美穂子/著 日本加除出版 2008.6)
【385.4/58N】『中国宋-明代における婚姻の学際的研究』 (勝山稔/著 東北大学出版会 2007.3)
華僑について
【031/44N/5】『世界大百科事典 第5巻 改訂新版』(平凡社 2007.9) p103-104には、
「本籍をもったまま海外に居住している中国人のことを言う。華僑の<僑>とはもともと仮住居の意味で、中国内地においても本籍地を離れ、他郷に住むものを僑人といった。」の定義に始まり、華僑発展の歴史や実態を一ページ強で記述してあります。(貸出不可、コピーすることはできます。)
他に、【334.5/1】『華僑・見えざる中国』 (ガ-ス・アレキサンダ-/著 早良哲夫/訳 サイマル出版会 1975 )
などがあります。当館蔵書検索にて、「件名」欄に“華僑”と入力されると、そのほか20件余のヒットがあります。
青幇(ちんぱん)について
【031/44N/18】『世界大百科事典 18巻 改訂新版』(平凡社 2007.9) p497に、
「中国近代の秘密結社。清幇とも書く。清代初期に組織された大運河の荷役労働者の自衛的団体がその源流とされるが、アヘン戦争(1840-42)後の中国社会の変容にともなって生み出された膨大なルンペン層を包含する組織として、清末に上海などの開港場を中心に強大な勢力を確立した。もとは反官的性格をもっていたが、近代のそれは外国租界当局と結託するなど官憲の補助機能的役割が目だち、とりわけ蒋介石を助けて四・一二クーデター(1927)をおこなってからは、国民党支配のための非公然的暴力装置としての重要な役割をはたした。アメリカの都市ギャングの中国版である。」とあり、
【222/843N】『近代中国の革命と秘密結社 汲古叢書 72』(孫江/著 汲古書院 2007.3) などどがあります。
青幇では件名は引けませんが、“中国と秘密結社”を「~を含む」として書名欄に入れ掛け合わせると、15件ヒットします。
一度ご覧ください。