レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年06月16日
- 登録日時
- 2011/07/19 10:55
- 更新日時
- 2011/09/27 19:16
- 管理番号
- 埼熊-2011-063
- 質問
-
解決
1 病院船の運用実績について知りたい。日本及び海外の現代の例があるとよい。
2 病院船は、伝染病の対策等にどれくらい効果があるのか。
- 回答
-
1 調査した範囲では、国・船名は判明したが、派遣実績は、一部しかわからなかった。
『防衛研究所紀要 11-2』(防衛研究所 2009.1)
本文内には、各病院船の実績に関する記述はない。
p92「現在14の国家と4の非政府組織が病院船として登録された艦船を保有している」とある。
『世界の艦船 447』(海人社 1992.3)
p51「オプ・テン・ノールト号」の写真あり。
『世界の艦船 503』(海人社 1995.11)
p38日露戦争における陸軍病院船の全容あり。
p141-157「日本の病院船」 戦前のもの、日本の病院船史として調査した中では最も詳しい。病院船一覧あり。
p158-159「世界の現役病院船」 アメリカ、ロシア、中国、ブラジル、ペルー、その他病院船に分類されていない艦船の一部を紹介。実績についての記述はなし。
新谷尚紀著「戦時体験の記録と語り」(『国立歴史民俗博物館研究報告 147』p521-559 国立歴史民俗博物館 2008)
日赤看護婦の病院船勤務の手記と語り。
「おはいお丸」が傷病兵ではなく出征兵士を運んだこと、傷病兵の看護、船酔い等が語られる。
『財界 44-21』(財界研究所 1996.9)
p130「現代防衛考」に、日本の多目的船保有を検討することについての記事あり。
(アメリカの)マーシーは87年フィリピンに派遣、その後9年オークランドに繋留されたまま。平時の維持運用の問題を指摘する。
2 伝染病と病院船を関連づけた資料は見つからなかった。病院船を導入すべきとする論文や導入した場合の課題を指摘する雑誌記事を紹介した。
『週刊文春 37-9』(文芸春秋 1995.3.2)
p197-198「阪神大震災 6週間目の真実」の中に、「なぜ病院船を接岸させないのか」の記事あり。
江畑謙介著「英国が探る新しい病院船の形」(『世界週報 83-25』時事通信社 2002.7 p36-37)
病院船としての特権を放棄する代わりにより軍事作戦や平和維持活動、人道支援活動などに有用な形の専用船建造計画に関する記事。
江畑謙介著「変わる病院船の概念」(『世界週報 85-3』時事通信社 2004.1 p38-39)
暗号通信使用と軽武装を訴える米国、攻撃覚悟で病院艦をつくる英国、病院船の問題点と米国や英国の対応に関する記事。
江畑謙介著「武装?非武装?負傷者治療の究極選択」(『世界週報 84-28』p38-39 時事通信社 2003.7)
自衛隊のイラクにおける傷病兵の輸送手段を戦闘・輸送機能を持たない病院船(機)とするか、戦闘・輸送船(機)に傷病兵の輸送・治療機能を備えるかについて論じる中で、過去の戦争・紛争での使用例を記述している。
《Google》で〈病院船に関する条約〉を検索した結果
小谷哲男著「米海軍病院船の派遣を要請するべきだ」 WebRonza(有料オンライン朝日新聞社の言説空間)(http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011032800009.html 最終確認2011/06/10)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『海軍病院船はなぜ沈められたか 第二氷川丸の航跡』(三神國隆著 芙蓉書房出版 2001)
- NDC
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- 社会福祉 (369)
- 参考資料
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- 『防衛研究所紀要 11-2』(防衛研究所 2009.1)
- 『世界の艦船 447』(海人社 1992.3)
- 『世界の艦船 503』(海人社 1995.11)
- 『国立歴史民俗博物館研究報告 147』(国立歴史民俗博物館 2008.12)
- 『財界 44-21』(財界研究所 1996.9)
- 『週刊文春 37-9』(文芸春秋 1995.3.2)
- 『世界週報 83-25』(時事通信社 2002.7)
- 『世界週報 85-3』(時事通信社 2004.1)
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『世界週報 84-28』(時事通信社 2003.7)
- キーワード
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- 病院船
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000088672