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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000088369
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2011-036
事例作成日
(Creation date)
2011/04/12登録日時
(Registration date)
2011年07月12日 02時01分更新日時
(Last update)
2011年07月26日 13時45分
質問
(Question)
山形県の飛島で行われていた「地方流し」の起源と、他の島でも行われていたのかを知りたい。
回答
(Answer)
「地方流し」の起源、および山形県の飛島以外の島で行われていた、という記述のある資料は見つからなかった。
飛島の「地方流し」に関する記述のあった、以下の資料を紹介する。

『離島の旅』(宮本常一著 人物往来社 1964)
p17「飛島 北前船ともらい子(山形県)」中に、「島に流されるのは死罪につぐ重い刑罰だが、その島の方での刑罰には逆に人を本土に流すことがあったのである。飛島ではこれを地方流しと言っていた。」とあり。
『女性残酷物語 1 底辺の女たち』(谷川健一編 大和書房 1968)
p11 「飛鳥の女」(宮本常一著)あり。冒頭に「島では罪人を本土(地方)に流す風習があった」「これを地方流しといった」との記述あり。
『おんなのフォークロア』(武田正著 岩田書院 1999)
p229-231〈地方流し〉の節あり。宮本の『離島の旅』に記載されていた内容を要約して紹介している。
『谷川健一全集 10(民俗2)女の風土記』(谷川健一著 冨山房インターナショナル 2010)
p138〈半世紀の後に〉の項に、地方流しについて記述あり。主に宮本常一の聞き書きを要約して紹介している。
経緯や他の島での動向については記載なし。
回答プロセス
(Answering process)
事典類を調査する。
『日本国語大辞典 9』(日本大辞典刊行会編集 小学館 1982)
p399に〈地方〉(じかた)の項あり。意味は複数あるが、そのうちの「⑤陸地の方。特に海上から陸地をさしていう語。岸辺。」というのがこの質問の「地方」の意味に近いと思われる。〈地方流し〉については記述なし。

宮本常一・谷川健一から調査する。
『離島の旅』(宮本常一著 人物往来社 1964)
p17「飛島 北前船ともらい子(山形県)」中に次のような記述あり。
「島に流されるのは死罪につぐ重い刑罰だが、その島の方での刑罰には逆に人を本土に流すことがあったのである。飛島ではこれを地方流しと言っていた。」
『女性残酷物語 1 底辺の女たち』(大和書房 1968)
p11「飛鳥の女」(宮本常一)の冒頭に「島では罪人を本土(地方)に流す風習があった。これを地方流しといった」とあり。
『宮本常一著作集 4 日本の離島 1』(宮本常一著 未来社 1975)
P92〈飛島〉の項に記述なし。
『おんなのフォークロア』(武田正著 岩田書院 1999)
p229-231〈地方流し〉の節あり。
谷川が宮本常一の紹介した話を記述していることを述べ、宮本の『離島の旅』に記載されていた内容を要約して紹介している。
『谷川健一全集 10(民俗2)女の風土記』(谷川健一著 冨山房インターナショナル 2010)
p138〈半世紀の後に〉の項の中で、宮本常一の聞き書きを要約して紹介している。
「島流しの反対が地方流しで、島から本土に向かって追放の刑に処するのである。」などの記載があるが、経緯や他の島での動向については記載なし。

山形の飛島(トビシマ)から調査する。
『東北民俗資料集 9』(岩崎敏夫編 万葉堂書店 1980)
p52-62「飛島の生活」に「地方流し」に関する記述なし。
『東北民俗資料集』(岩崎敏夫編 万葉堂出版 1981)
1~10の総索引。〈地方〉〈地方流し〉等の用語なし。
『飛島誌』(長井政太郎著 国書刊行会 1982)
該当の記述は見つからず。

民俗学の観点から調査する。
『綜合日本民俗語彙 4』(民俗学研究所編 平凡社 1956)
p1695〈ヨソ〉の項に「隠岐の五箇村で、内地をヨソとかジカタという。」とあり。
『綜合日本民俗語彙 第3巻』(民俗学研究所編 平凡社 1955)
p942〈ツキアイ〉の項に「佐賀県東松浦郡加唐島で、得意先のこと。名護屋村、打上村などでジカタ(島方に対し本土のこと)へ椿油とか(後略)」との記述あり。
『日本民俗学大系 4』(平凡社 1959)
p180 「追放刑」の記述があり、流刑、遠島などの関連記述があるが、「地方流し」としての記述はなし。

離島から調査する。
『離島 その自然と民俗』(北海道開拓記念館編 北海道開拓記念館 1986)
p13〈島と地方〉の項あり。「島に住む人々は、北海道本島を地方と呼ぶ。」とあり。
『民俗民芸双書 27 離島の民俗』(岩崎美術社 1968)
索引になし(地方・流人)

法制(刑罰)関係から調査する。
『江戸時代の罪と刑罰抄説』(高柳真三著 有斐閣 1988)
流罪・追放の項があるが、該当記述なし。
『流人100話』(立風書房 1988)
p106「本州の流人」に「王朝時代は流刑地の主体は本州の辺地だった」という記述があるが、質問の〈地方流し〉とは趣旨が違う内容。〈地方流し〉の言葉の記述なし。
事前調査事項
(Preliminary research)
「忘れられた日本人」(宮本常一著)
「谷川健一全集」(谷川健一著)
NDC
風俗史.民俗誌.民族誌  (382 9版)
参考資料
(Reference materials)
『離島の旅』(宮本常一著 人物往来社 1964)
『谷川健一全集 10(民俗2) 女の風土記』(谷川健一著 冨山房インターナショナル 2010)
『おんなのフォークロア』(武田正著 岩田書院 1999)
『女性残酷物語 1 底辺の女たち』(大和書房 1968)
キーワード
(Keywords)
民俗学
日本-風俗・習慣-歴史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000088369解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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