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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000088136
提供館
(Library)
相模原市立相模大野図書館 (2210033)管理番号
(Control number)
相大-H23-0011
事例作成日
(Creation date)
2011年04月23日登録日時
(Registration date)
2011年07月06日 16時34分更新日時
(Last update)
2011年12月01日 14時35分
質問
(Question)
「風が吹いて桶屋が儲かる」ということわざがあるが、これの物語になっているものや文章になっているものがあればみたい。
回答
(Answer)
・「大風が吹けば桶屋が喜ぶ(または「儲かる」)」ともいわれる。
意味は「思いがけないところで影響がでるたとえ」(『日本国語大辞典 第2巻 第2版』 小学館 2001 より)のこと

・十返舎一九の『東海道中膝栗毛』において
蒲原(カンバラ/現在の静岡県静岡市)の木賃宿(キチンヤド)で、主人公の弥次さん・喜多さんと同宿になった男の身の上話として語られる。
なお、ここでは「桶屋」ではなく「箱屋」になっている

・参考資料として、以下の資料を案内した
①『日本国語大辞典 第2巻 第2版』
②『「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!?』
③『東海道中膝栗毛 上』
④『ビジュアル版日本の古典に親しむ⑧ 東海道中膝栗毛』
⑤『日本の古典文学18 東海道中膝栗毛』
回答プロセス
(Answering process)
1 一般的な言い回しでは“風が吹けば桶屋が儲かる”。
  この文章を、そのままキーワードに用いて自館OPACで検索した。

『「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!?』 丸山健夫/著 PHP研究所 2006 【s24465569 417】
  p12-17 に詳しい記述あり。
 もともとの話は、『明君白河夜話(メイクンシラカワヤワ)』(江戸時代の老中・松平定信のエピソードをまとめたものではないか
  とされている)と している。

  本文(p12-13)より抜粋
   「人生の教訓となるエピソードを解説し、それに対するコメントが入るという形式を繰り返す。
   その1つのエピソードに対するコメントの中で「桶屋」の話が 出てくるのである。(中略)「作者」はコメントの中で、
   段取りや工夫が大切だというエピソードに対して、でも行きすぎて回りくどいとダメだよという たとえ話に、
   この「桶屋物語」を利用している。」
 
  『白河夜話』から時代をさかのぼると、無跡散人(ムセキサンジン)の著した『世間学者気質(セケンガクシャカタギ)』にも同様の話があり、
  そこでは儲かる のは「桶屋」ではなく「箱屋」であるとしている。
  このほかにも似たようなエピソードが載っている資料がいくつかあること、「箱屋」から「桶屋」に変わっていったのは、
  前述の『明君白河夜話』以降ではないか、ということが記されていた。

2 前述の資料『「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!?』より「大風吹けば桶屋が儲かる」ともいわれるのがわかったため、
  国語辞典などで確認する。

①『日本国語大辞典 第2巻 第2版』 小学館 2001 【s17114240 R813.1】
  p906 「大風が吹けば桶屋が喜ぶ[儲かる]」とあり、「思いがけないところで影響がでるたとえ」のこと

②『広辞苑 第6版』 岩波書店 2008 【s25265364 R813.1】
  p535 「風が吹けば桶屋が儲かる」とあり、「思わぬ結果が生じる、あるいは、当てにならぬ期待をすることのたとえ」のこと

3 前述の資料『「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!?』より、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』に
  「箱屋」のエピソードが所収されていることがわかったため、同書を自館OPACで検索する。

①『東海道中膝栗毛 上』 十返舎一九/著 岩波書店 1973 【s06774236 B913.5】
 p157-159

②『ビジュアル版日本の古典に親しむ⑧ 東海道中膝栗毛』 安岡章太郎/著 世界文化社 2006 【s23332398 913.55】
 p105

③『日本の古典文学18 東海道中膝栗毛』 水野稔/著 さ・え・ら書房 1986 【s06422224 J918】
 p74-76

 『東海道中膝栗毛』は、蒲原(カンバラ/現在の静岡県静岡市)の木賃宿(キチンヤド)で、主人公の弥次さん・喜多さんと
 同宿になった男の身の上話として語られている。

注:【 】は自館資料コードと請求記号
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
伝説.民話[昔話]  (388 9版)
小説.物語  (913 9版)
参考資料
(Reference materials)
『「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!?』 丸山健夫/著 PHP研究所 2006
『日本国語大辞典 第2巻 第2版』 小学館 2001
『広辞苑 第6版』 岩波書店 2008
『日本の古典文学18 東海道中膝栗毛』 水野稔/著 さ・え・ら書房 1986
『東海道中膝栗毛 上』 十返舎一九/著 岩波書店 1973 
②『ビジュアル版日本の古典に親しむ⑧ 東海道中膝栗毛』 安岡章太郎/著 世界文化社 2006 
キーワード
(Keywords)
風が吹けば桶屋が儲かる
桶屋
箱屋
十返舎一九
東海道中膝栗毛
蒲原
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000088136解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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