レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年03月31日
- 登録日時
- 2011/04/29 09:51
- 更新日時
- 2011/07/22 12:32
- 管理番号
- 名古屋市鶴-2011-012
- 質問
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解決
明治・大正時代に愛知県内で発行された新聞(全国紙含む)の発行部数を知りたい。
- 回答
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『名古屋市史 [第5] 学芸編』に明治16年~明治22年・明治40年~明治44年の名古屋における新聞雑誌の発行部数・発行高の一覧表が、『名古屋印刷史』に明治16年~明治24年の名古屋の新聞の発行高があります。なお、これらの発行高の出典として『愛知県統計書』があげられています。
- 回答プロセス
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(1)まず当館で作製している郷土件名索引カードで新聞に関するものをピックアップして調べてみました。また、郷土資料の地方新聞の社史や新聞関係の図書も確認してみました。
・『中日新聞創業百年史』→昭和17年~昭和62年の「発行部数の推移」のほか、「年表」に“新愛知、部数十万突破”などの記述あります。
・『朝日新聞名古屋本社五十年史』→昭和11年~昭和59年の「「名古屋朝日」の発行部数」のほか、本文中に発行部数の記述がありますが推移をまとめた一覧表はありません。
・『名古屋印刷史』→明治16年~明治24年の新聞の「発行高」と、「新聞印刷のはじめ」があります。
・『明治文化資料叢書 第12巻』→明治44年から明治45年にかけて『国民雑誌』に掲載された「地方新聞総まくり」に当時の愛知県の各紙の勢力や発行部数についての記述があります。
(2)このうち『朝日新聞名古屋本社五十年史』に名古屋を中心とした明治時代の新聞の興亡について『名古屋市史 [第5] 学芸編』を引用した文章があったため、『名古屋市史 [第5] 学芸編』を調べてみると明治16年~明治22年、明治40年~明治44年の名古屋における新聞雑誌の発行部数の一覧表がありました。
(3)『名古屋印刷史』や『名古屋市史 [第5] 学芸編』には新聞の発行高等の出典として『愛知県統計書』が挙げられていたため、当館の所蔵を調べてみると名古屋市史資料の中に明治14年~明治18年・明治22年~明治26年(明治16年までは『愛知県統計表』)のものがありました。また、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで明治12年~明治26年・明治40年~大正12年のものが閲覧できるほか、愛知県図書館に所蔵があるようです。
(4)その他、『大正昭和名古屋市史』や『新修名古屋市史』なども調べてみましたが、新聞の発行部数の一覧表は見つかりませんでした。
- 事前調査事項
- NDC
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- ジャーナリズム.新聞 (070 9版)
- 参考資料
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- 『中日新聞創業百年史』 中日新聞社史編さん室/編集 中日新聞本社 1987年 p.987,997
- 『朝日新聞名古屋本社五十年史』 朝日新聞社名古屋本社五十年史編修委員会/編 朝日新聞名古屋本社 1985年 p.59,76,140,604
- 『名古屋印刷史』 名古屋印刷同業組合/編 名古屋印刷同業組合 1940年 p.51-53,104-122
- 『明治文化資料叢書 第12巻』 風間書房 1960年 p.221-222 (「地方新聞総まくり」)
- 『名古屋市史 [第5] 学芸編』 名古屋市/編 愛知県郷土資料刊行会 1979年 p.320-326
- キーワード
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- 新聞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000085752