レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/04/07
- 登録日時
- 2011/03/30 02:00
- 更新日時
- 2011/03/30 09:47
- 管理番号
- 千県中千葉-2010-0032
- 質問
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解決
君津市の安政6年の「道中日記帳」(朝生家文書)が見たい。最新『君津市史』など市の刊行物で翻刻ないし内容紹介されていないだろうか。
- 回答
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翻刻は見つからなかった。
『君津市史 通史』(千葉県君津市 2001)p536-538に「君津市の安政6年の「道中日記帳」」に記された旅程が掲載されていた。出典と同じく、安政6年6月11日に千葉県君津市大谷を出立していることから、同じ日記帳のことと思われる。
また『幕末農民生活誌』(山本光正 同成社 2000)は朝生久雄家に伝わる「朝生家日記」を基に書かれている。
朝生家文書の所在について千葉県立中央博物館に照会したところ、「現在は久留里城址資料館(君津市ホームページ http://www.city.kimitsu.lg.jp/category_list.php?frmCd=17-4-3-0-0)にあり、閲覧を希望する場合は直接問い合わせてください。」との回答だった。
(インターネットの最終アクセス:2011年3月17日)
- 回答プロセス
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出典の文献を確認すると、「道中日記帳」は安政6年6月11日に千葉県君津市大谷を出立して伊勢に向かい、8月2日に帰着しているもの。『角川日本地名大辞典 12 千葉県』(角川書店 1984)p200によると大谷は、現在の君津市小糸大谷と君津市久留里大谷の2箇所の古い地名。それぞれの項に引用されている『小糸町史』(関口斧弥 1974)『小櫃村誌』(千葉県君津市 1978)を確認するが、朝生文書について記述なし。
Googleで「朝生文書」で検索すると、「森川和夫:廣重の風景版画の研究ー(1)古写真で読み解く広重の江戸名所」
(http://homepage3.nifty.com/morikawa_works/hiroshige48.html)がヒットし、「上総博物館、久留里大谷朝生文書」という記述がある。
当館所蔵の図録『道中記の世界 江戸時代の旅と道』(千葉県立上総博物館 1994)特別展展示資料一覧に「道中日記帳(安政6年)」(所蔵者 朝生久雄氏)とあり。
千葉県立上総博物館は平成20年3月末で閉館し、木更津市へ移譲されたため、木更津市郷土博物館金のすず(http://www.city.kisarazu.lg.jp/13,491,38,262.html)に朝生家文書の所在について照会。「千葉県立上総博物館で朝生文書も使用して、過去に企画展(平成6年4月1日から5月15日まで)をやったことがあり、出版された図録が『道中記の世界 江戸時代の旅と道』であった。山本光正さんが本を書いていると思う。千葉県立上総博物館から木更津市が博物館を受け継いだ際に、木更津市関係以外のものは千葉県立中央博物館へ移したので、その中にあるのではないか。」との回答を得た。
朝生文書について千葉県立中央博物館(http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/)に照会。「朝生文書は県立上総博物館ではなく、君津市の久留里城址資料館で収蔵しているものであり、現在も閲覧可能である。閲覧希望の場合は直接問い合わせて欲しい。上総博物館の企画展の際には久留里から借りたのだと思う。」との回答を得た。
- 事前調査事項
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山本光正「旅と関所」(『国立歴史民俗博物館研究報告』36号 1991)p246に文書の部分紹介が有り、p252及び注23に「千葉県君津市・朝生家文書」とのみ表示。
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『君津市史 通史』(千葉県君津市 2001) (0200763659)
- 『幕末農民生活誌』(山本光正 同成社 2000) (0105611620)
- 留里城址資料館(君津市ホームページ http://www.city.kimitsu.lg.jp/category_list.php?frmCd=17-4-3-0-
- キーワード
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- 道中記
- 千葉県-君津市-大谷
- 朝生家
- 照会先
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- 木更津市郷土博物館金のすず(http://www.city.kisarazu.lg.jp/13,491,38,262.html)千葉県立中央博物館(http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000083357