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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000083294
提供館
(Library)
紙の博物館図書室 (4210001)管理番号
(Control number)
110327001
事例作成日
(Creation date)
2011年03月27日登録日時
(Registration date)
2011年03月27日 15時22分更新日時
(Last update)
2016年09月08日 11時29分
質問
(Question)
紙のサイズにはなぜ「A」と「B」があるのか。その意味や由来を教えてほしい
回答
(Answer)
昭和4年JIS(日本工業規格)の前身JESによって制定された。
規格制定当時、日本で流通している書籍、紙製品を調査したところ、菊判と四六判の2つの大きな系統があり、菊判はA系統にほぼあてはまり、四六判はB系統とした。
A列はドイツ規格DINのA列系統をそのまま取り入れた。
B列は日本独特の系統のものでB列0番はA列0番の面積の1.5倍となる。
紙の加工仕上寸法(JIS P0138)でA列0番の面積は約1㎡ B列0番の面積は1.5㎡となる。
A列B列ともにヨコ:タテの比率が1:√2になっているので、これを2等分していくとA1~A10 B1~B10の完全相似形となる。
よく使われる書籍寸法のB6は四六判 菊判はA5判にあたる。


※参考
洋紙寸法の由来
紙の寸法には原紙寸法と仕上げ寸法がある。以下の寸法は主に原紙寸法をあげている。

四六判  
788×1091mm(2尺6寸×3尺6寸)
明治初期、活版印刷術が採用されるとクラウン倍判(30×40インチ)と呼ばれる用紙をイギリスから輸入した。このクラウン倍判を一回り大きくした紙「31×41インチ」(2尺6寸×3尺6寸)は美濃判の8倍の大きさであった。これを「大8ツ判」(美濃判8倍の大きさ)(大鹿判)とよび、書籍や雑誌などの出版物に多く使われた。この全紙を32枚取りして化粧裁ちするとタテ4寸2分ヨコ6寸2分の書籍の寸法になるのでやがてこれを四六判と呼ぶようになった。

菊判
636×939mm(2尺1寸×3尺1寸)
明治初期に新聞用紙としてアメリカから輸入された紙。半裁のものが当時の新聞用紙に使われた。この紙を輸入した当時、新聞用紙以外の一般用にも使用してもらおうと、新しい商標をつけるため、新聞の「聞」の字を「きく」とよみ、菊の花をつけて売り出したから、又は輸入当時菊(ダリア?)のレッテルがついていたので自然と「菊判」とよばれるようになったともいわれている。書籍の菊判は16裁したもの。皇室の菊の紋章も連想させるのでキク判ともいわれる。


三三判
明治の初めにドイツより輸入。697×1000mm(2尺3寸×3尺3寸)なので
三三判と呼ばれる。半紙判の約8倍大なので「半紙八つ判」と呼ばれた。

新聞用紙の大きさの変遷 三三判~菊判~四六判
明治初期に新聞が発刊された頃は、三三判の四つ切(1尺1寸5分×1尺6寸5分)の紙を用いたが、新聞事業の発展により紙面の拡大が要求される。
三三判の半分では大きいので四つ切りと二つ切りの中間寸法のものが欲しいとアメリカに25×37インチ(2尺1寸×3尺1寸)(636×939mm)の紙を注文し、この半載 (1尺5寸5分×2尺1寸)のものを新聞用紙として盛んに使用した。これが菊判と呼ばれるようになる。
一方明治21年になり、政府はフランスからマリノニ型の輪転印刷機2台を購入し、印刷局に設置した。これは官報や帝国議会の印刷物に使われたが、大阪や東京の大新聞社でもこの型の輪転機を据付けて新聞印刷を行なった。この時四六判を採用したが、これは当時、四六判が増産されていたことと、四六判が由来した美濃判が国民に親しまれていたことが大きな理由とされる。
現在でも四六判型の新聞用紙(546×813mm)がわが国の規格となっている。
すなわち新聞1枚は四六判の約半分の大きさである。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
パルプ.製紙工業  (585 9版)
参考資料
(Reference materials)
『紙のなんでも小事典』 紙の博物館編 講談社 2007
『JISハンドブック 32 紙・パルプ』 日本規格協会 2011
『洋紙と用紙』 改定版 金児宰著 光陽出版社 1997
紙の寸法規格とその制定の経緯について 小林清臣著 (『百万塔 61号』 紙の博物館 1985 p24~42)
キーワード
(Keywords)
A判
B判
規格
寸法
JIS
JES
菊判(きくばん)
四六判(しろくばん)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
類似事例、参考事例としてレファ協上に次のものがある。

調べ方マニュアル
「紙の寸法・規格を調べるには」
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.manual?id=2000001632

レファレンス事例
「新聞紙の寸法は美濃判から由来するのか」
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000021966
洋紙の寸法には「A4判とかB5版など」各種の判型があるが、A列とB列とはどのような違いがあるのか。
http://crd.ndl.go.jp/CRDS/servlet/common.Controler (参加館公開)

A判B判などの用紙のサイズ(A4とかB4など)の規格について大きさの数値と、図になっているもの(例;A4はA3の半分であることが図になっているもの)がみたい。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000028249

紙のサイズで四六判の寸法を知りたい
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000083566

2011年3月に作成したものを2016年9月に一部加筆・修正した。
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
団体
登録番号
(Registration number)
1000083294解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決