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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000083215
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR10120005
事例作成日
(Creation date)
2010年12月13日登録日時
(Registration date)
2011年03月26日 02時00分更新日時
(Last update)
2011年03月27日 12時26分
質問
(Question)
「大動脈解離」をおこした場合の治療法について知りたい。
大動脈乖離をおこしてしまった人は常に血管に負担がかからないように体重、体調のコントロールを運動をせずに、行わねばならないということを知ったが、その解離した大動脈をどのように治療するのか。
回答
(Answer)
当館所蔵資料の中から比較的記述が詳細と思える資料を数点紹介します。

1.『家庭医学大事典』:
「治療」の欄の見出しには「A型は手術治療が原則、B型は内科的降圧療法が原則」となっています。
「…急性解離の治療は、まず痛みを和らげ、収縮期血圧を100~120㎜Hg以下に維持するように降圧療法を行います。A型解離と診断された症例は、基本的に緊急手術の適応です。B型解離は、基本的に厳密な降圧治療で経過を観察します。しかし、臓器に虚血症状があるとき、瘤径が大きいときや、破裂して胸腔内出血がある場合は、緊急手術の対象となります…」
とあり、以下術式に関する記述が続きます。また「日常生活の注意」という欄もあります。

2.『心血管疾患診療のエクセレンス』:
大動脈解離の分類が掲載されており、治療に関しては
「超急性期において行うべき治療は、降 圧、鎮痛の2点である。適応があれば手術またはステンドグラフト挿入などの侵襲的治療を行う。最も重要な治療は降圧である…」
という記述の後に降圧治療に関する説明が続きます。

3.『医科学大事典6』:
「大動脈解離」という項目はなく「解離性大動脈瘤」という項目があります。
分類についての詳しい記述があり、治療についても「内科的治療」と「外科的治療」に分けて記述されています。
内科的治療の項目は「強力な降圧療法を行うことにより、解離の進展と破裂の危険を防止することである…」と説明が続いていきます。
外科的治療の方は「内膜裂孔部の切除、大動脈真腔の血行の回復、弁不全に対する修復、解離腔閉鎖を行って瘤状化を防止することであるが、…」と続いていきます。

4.『長生きしよう!血管健康生活のススメ』:
「動脈解離(解離性動脈瘤)」という項目の中に大動脈瘤に関する記載がありますが、上記3点の資料にくらべれば簡単な内容です。

5.『メルクマニュアル医学百科』:
「治療と経過の見通し」という項目があり、「大動脈解離を起こした人はICU(集中治療室)でバイタルサイン(脈拍、血圧、呼吸数)を厳密に監視する必要があります…」以下手術に関しての記述が続きます。

6.『家庭のドクター』:
「大動脈解離・解離性大動脈瘤」という項目があり、
「…これらの大動脈のうちで解離がどの部分に及んでいるかによって治療方針は異なります。解離が上行大動脈に生じたときは、早い時期に偽腔が血栓で閉鎖した場合(早期血栓閉塞型)以外は緊急手術が必要となります…」
というように「標準治療」に関して記されています。

一応内容について若干触れて記していますが、ご覧のとおり抜粋がほとんどです。直接資料を調査されることをお勧めします。
上記資料の内1・2・4は館外貸出ができますが、3・5・6は貸出が出来ない資料です。
貸出可の資料につきましては、府内市町村立図書館を窓口にしての貸出もできます。
複写につきましては、6点とも可能です。申込みは、web、文書でも受け付けています。
詳しくは当館ホームページ「利用案内」の「府内全域サービス」ならびに「利用案内」の「資料を複写するには」をそれぞれご覧ください。

なお、参考までに当館には所蔵していない資料の中で参考になりそうなものを3点紹介します。

1.『循環器ナースのケア超早わかりマップ 治療・看護がスイスイ理解! 』増山理/監修 兵庫医科大学病院看護部/編著 メディカ出版 2008年8月 2,520円
目次によると急性大動脈解離についての記述があるようです。

2.『内科レジデント実践マニュアル 経時的流れに応じた適切な治療』万年徹/監修 三井記念病院内科レジデント/編集 文光堂 2008年5月 3,150円
こちらの資料にも急性大動脈解離に関する記述があるようです。

3.「Angiology Frontier Vol.6No.4(2007.12)」 メディカルレビュー社 2007年12月 2,625円
この号の特集は「大動脈解離と大動脈瘤の成因・診断・治療」です。

また、より専門的な文献を探すには、国立情報学研究所の「CiNii(サイニィ)」というデータベースがあります。論文検索の画面の「フリーワード」の項目に「大動脈解離」と「治療」の2語入力し、検索しますとかなりな数の文献がヒットしてきます。但し、文献を閲覧するには所蔵情報などで所蔵館の調査が必要です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
①講談社「家庭医学大事典」②暮らしの手帖社「病気とからだの読本」③平凡社「百科事典」④ウィキペディア
①~③は「大動脈解離」としては記述がありませんでした。④では「解離によって生じた空間は仮性動脈瘤となるため、大動脈瘤の一種として分類されることがあり、別名を「解離性大動脈瘤」とも言う。」という記述がありましたので①により、「解離性大動脈瘤」については調べることができました。しかし、もとの記述がウィキペディアであることと、治療の項目には「手術を行う」等しかありません。
NDC
内科学  (493 8版)
参考資料
(Reference materials)
『家庭医学大事典:ホームメディカ』(小学館・ホームメディカ編集委員会/編集 小学館 2008.11)(ページ:1420-1421)
『心血管疾患診療のエクセレンス (生涯教育シリーズ 74)』(矢崎義雄/監修 日本医師会 2008.6)(ページ:162-164)
『医科学大事典 6 おうた?かくがた』(武見太郎/編集主幹 講談社 1982.7)(ページ:212-213)
『長生きしよう!血管健康生活のススメ:メタボリック症候群からエコノミークラス症候群まで』(平井正文/著 東洋書店 2007.10)(ページ:93-94)
『メルクマニュアル医学百科:最新家庭版』(マーク・H.ビアーズ/英語版編集長 日経BP社 2004.6)(ページ:229-231)
『標準治療:家庭のドクター [2006]最新版』(寺下謙三/総監修 日本医療企画 2006.7)(ページ:237-240)
CiNii - NII論文情報ナビゲータ(2011/1/21現在) (ホームページ: http://ci.nii.ac.jp/ )
キーワード
(Keywords)
大動脈解離 解離性大動脈瘤
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000083215解決/未解決
(Resolved / Unresolved)