レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年03月23日
- 登録日時
- 2011/03/23 18:09
- 更新日時
- 2011/03/30 13:15
- 管理番号
- 10-3B-201103-05
- 質問
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上町断層とはどこにあるどんなものか。
- 回答
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『あした起きてもおかしくない大地震』(島崎邦彦/ほか著 集英社 2001)及び『街道と活断層を行く』(大阪地域地学研究会/著 東方出版 2001)によると、上町断層は、豊中市から大阪市を経て岸和田市に至る上町断層帯の一部です。
上町断層帯は大阪平野をほぼ南北に走り全長42kmに及び、上町断層のほかに佛念寺山断層、坂本断層、久米田池断層などを含んでいます。
上町断層は大阪市から堺市まで続き、上町台地は上町断層の活動の結果できたものです。ただし断層自体は地表には表れず、上町台地の西側など市街地の地下を走っています。
『地震展2008』(大阪市立自然史博物館 2008)の記載によれば、2007年の内閣府の中央防災会議による発表で、上町断層による地震の被害は死者2万~4万人に及ぶという予想で、大阪府が行なった被害想定よりかなり大きい数字になっています。
また『最新日本の地震地図』(岡田義光/著 東京書籍 2006)には上町断層の最新の活動は9千~2万8千年前といわれているため、今後30年以内に地震が起きる確立は2~3%と高い確率になっていると記されています。
- 回答プロセス
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地震関連図書を中心に調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- 地震学 (453 9版)
- 参考資料
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- 『地震展2008』塚腰 実/編集 ; 釋 知恵子/編集 ; 川端 清司/[ほか]執筆 大阪市立自然史博物館 2008 <当館書誌ID:0011775881>
- 『最新日本の地震地図』 岡田義光/著 東京書籍 2006 ISBN 4-487-80158-3<当館書誌ID:0011271506>
- 『あした起きてもおかしくない大地震』島崎邦彦/ほか著 集英社 2001 ISBN 4-08-781236-7 <当館書誌ID:0010105146>
- 『街道と活断層を行く』 大阪地域地学研究会/著 東方出版 2001 ISBN 4-88591-722-0<当館書誌ID:0010046352>
- キーワード
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- 大阪府大阪市
- 上町断層
- 地震
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000083142