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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000080570
提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-02771
事例作成日
(Creation date)
2006/7/26登録日時
(Registration date)
2011年02月24日 02時08分更新日時
(Last update)
2011年12月27日 18時03分
質問
(Question)
「『日本海大海戦』の作曲者と楽譜」について
回答
(Answer)
 同名の曲は4曲存在を確認しました。この内、作曲者が明らかなものはAの1点のみです。

A 作曲:目賀田万世吉 作詞:加藤義清 の「万世一系皇国の~」で始まる歌詞の曲
  (1)検定教科書としてのピース楽譜
  『軍国唱歌 日本海大海戦』 作曲:目賀田万世吉 作詞:加藤義清 (明治38年検定済 尋常高等小学校用) 明38刊
 原本?を所蔵しているのは、歴博/東京学芸大学/滋賀大学附属図書館教育学部分館/東京音楽大学の4館です。
    当館未所蔵のため、歌詞は確認できていませんが、おそらくこのAの曲だと思われます。
  (2)三条同盟編輯所/編 『教科書適用 続 軍歌撰集 下』(野島書店) 明45刊 所収 (作曲者等あり、歌詞・楽譜?付)
    国立国会図書館に所蔵あり。マイクロフィルムまたは近代デジタルライブラリー(館内からのみ)で閲覧可能。
  (3)当館所蔵の【資料11】松山雅要『三河男児歌・資料集 メロディの出典考』に、(2)から入手したと思われる楽譜?と、
それを元に五線譜に起こした手書き楽譜が収録されています。
  (4)WEB上で歌詞(8番まで)を紹介しているページがあります。
    日本海大海戦(音源付(作成者の記憶による復元)、作曲者等あり) 
    http://www005.upp.so-net.ne.jp/tsukakoshi/kasi_n/nihonkaidaikaisenn.html  (2011.10確認)
   
B 近代デジタルライブラリー(国会図書館)で曲名により検索すると、Aとは異なる3曲がヒットします。
  いずれもWEB上で本文画像を閲覧できます。
  (1)「満洲颪ふきあれて~」で始まる歌詞の曲
    『国民記念唱歌集』 明44刊 所収 (作曲者等なし、歌詞・楽譜?付)
  (2)「国民こぞって記憶せよ~」で始まる歌詞の曲
『大正少年唱歌』 大5刊 所収 (作曲者等なし、歌詞付)
『大正新選学校唱歌集』 大3刊 所収 (作曲者等なし、歌詞付)
  (3)「さみだれ はれて~」で始まる歌詞の曲
『手風琴手引草 新式楽譜』 明41刊 所収 (作曲者等なし、歌詞(1番のみ)・楽譜?付 )
     『ハーモニカ独案内』 明44刊 所収 (同じ曲だが、タイトルは「日本海の大海戦」)

※ 4曲はすべて歌詞がことなるため、異曲と思われます。
※ 曲を確定するためには、質問者が歌詞の一部や制作時期を知っているなど他の要素が必要です。
   
回答プロセス
(Answering process)
1 軍歌として調査
  (1)『日本軍歌大全集』始め当館所蔵軍歌関係図書・CDになし。【資料1~4等】
  (2)各音楽大学のOPAC検索「日本海大海戦」
    →東京音楽大学でA「軍国唱歌…」の書誌データがヒット→これにより、「唱歌」「教科書」の調査へ。

2 唱歌・教科書の調査  *ここでは「A」の軍国唱歌が回答と考えていた。
  (1)『日本教科書大系』(講談社)はじめ当館所蔵図書・CDに収録なし。【資料5、7~9】
    【資料6】『近代教科書総説』(講談社)目録にあり。
  (2)「楽譜ネット」・「童謡・唱歌索引」(国立音大)・「イベスタ歌詞とる」等、ネットサイトでヒットなし。
    →一般的な資料で収録されたものは無いと判断。原本所蔵調査へ。
  (3)国立教育政策研究所教育図書館OPAC NII検索 により東京音楽大学始め大学3館の所蔵を確認。
  (4)NACSIS Webcat も(2)と同様の結果。
  (5)国会図書館デジタルアーカイブポータル→国立歴史民俗博物館の所蔵を確認
    →原本をみるには、4館のいずれかへ出向くしかないか?
   
3 明治期刊行の資料として調査
  (1)国立国会図書館近代デジタルライブラリー
    曲名「日本海大海戦」の入力により、B(1)~(3)がヒット。
本文画面で確認するが、すべて作曲者の記載は無く、歌詞が異なっていた。 
  (2)国会図書館デジタルアーカイブポータル 
    (1)以外ではヒットしなかった。
  (3)当館所蔵の明治期刊行図書マイクロ版集成【資料10】
    (1)に入っていないもので「軍歌」「唱歌」などのタイトルを持つものを確認したが、収録したものは見つからなかった。

4 後日、別件の調査過程で発見
  【資料11】に、Aの歌詞の「日本海大海戦」について国立国会図書館に問い合わせをした際の回答用紙が収録されており、作曲者が目賀田万世吉であることと、『教科書適用 続 軍歌撰集 下』(野島書店)に楽譜?が収載されていることが書かれていた。
  また、その楽譜?と思われるものと、それを元に五線譜に起こしたものも収録されていた。
  →NDL-OPACで確認したところ、『続 軍歌撰集 下』は、マイクロで閲覧可能。近代デジタルライブラリーにも収録されているが、館内限定公開のものであった。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
声楽  (767 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】 長田暁二編『日本軍歌大全集』 全音楽譜出版社 1970  (1107342255)
【資料2】 『日本軍歌集』 新興楽譜出版社 1971 (1101453382)
【資料3】 堀内敬三『定本 日本の軍歌』 実業之日本社 1969 (1101453524)
【資料4】 小松公次『徹底検証 日本の軍歌』 学習の友社 2011 (1110168000)
【資料5】 『日本教科書大系 近代篇 第25巻 唱歌』 講談社 1978  (110234825 )
【資料6】 『近代日本教科書総説 目録篇』 講談社 1969 (1102332514)
【資料7】 『小学校音楽教育講座 第2巻 音楽教育の歴史』 音楽之友社 1983 (1104224211)
【資料8】 坂本麻実子『明治中等音楽教員の研究』 風間書房 2006 (1109231308)
【資料9】 CD:『文部省唱歌集成』 日本コロンビア p2000
【資料10】 マイクロ資料:『明治期刊行図書マイクロ版集成』
【資料11】 松山雅要『三河男児歌・資料集 メロディの出典考』 松山雅要 1997 (1107490543)
キーワード
(Keywords)
日本海大海戦
日本海海戦
軍歌
唱歌
教科書
楽譜
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
※1)曲名については、「日本海海戦」など似たタイトルの曲が存在しますが、「日本海大海戦」で調査しました。
※2)文中「楽譜?」は、五線楽譜ではないものです。
※3)「日本海海戦」「日本海大海戦」とは、日露戦争の明治38年5月(1905)東郷平八郎率いる日本連合艦隊がロシアのバルチック艦隊に大勝した戦いです。
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000080570解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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