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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000080405
提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-02606
事例作成日
(Creation date)
2006/1/13登録日時
(Registration date)
2011年02月24日 02時06分更新日時
(Last update)
2015年03月29日 15時44分
質問
(Question)
絵馬はいつごろから始まったのか。
現存最古の絵馬はどこにあるか。その年代は。
回答
(Answer)
一般的には、絵馬の起源は、古代から神に生きた馬を奉納する習俗があり、ついで馬の代わりに馬形(土馬、木馬など)を献上するようになり、簡略化されて板に馬を描く絵馬が出現したと言われています。絵馬の始まりは奈良時代からとしている資料が多く見られますが、新たな発掘調査により飛鳥時代のものが発見されています。
現存最古の絵馬は、1999年に大阪市の難波宮跡から出土した飛鳥時代(7世紀中頃)のものです。
なお、「絵馬」という言葉は、『本朝文粋』によると、で寛弘9年(1012)6月25日に大江匡房が北野天満宮に奉納した品々の目録中「色紙絵馬三疋」とあるのが初見です。
回答プロセス
(Answering process)
1 百科事典、民俗学、宗教学、神道、仏教の辞典類、およびOPAC検索(キーワード「絵馬」)で得られた資料を確認したところ、絵馬の起源について書かれている資料が多数ありました。また、馬に関する図書(分類:645.2)を確認したところ、絵馬の起源について書かれた資料がありました。
・そのうち起源について詳細に書かれているものをいくつか記載します。
【資料1】 p213 絵馬の項に「起源は古代における神への生馬献上の習俗に発する。生馬献上については『常陸国風土記』や『続日本紀』など多くの古文献に散見する。ついで生馬の代りに馬形献上の風があらわれた。馬形には土馬・木馬などがあり、これらは神域・古墳・集落遺跡などから多数出土する(中略)こうした馬形献上の風が簡略化されて板絵馬が出現するが、この絵馬はすでに古く奈良時代に存在した。」と書かれています。
【資料2】 【資料1】と同じ記載があります。
【資料3】 【資料1】【資料2】の参考文献であり絵馬の項の執筆者の著書。絵馬の起源について第1章の第1節、第2節に詳細に書かれています。
【資料4】 p14~24に絵馬の起源について書かれています。
【資料5】 p5に「奈良時代の歴史を取り纏めた『続日本紀』には祈雨祈願には黒馬を、祈晴祈願には白馬を、大和国丹生川上社に献上したという記述が多くみられる。しかし、一方では、生馬献上には費用がかかる為、馬に代えて土馬・木馬などの馬形を献上する風習も生まれた。平安時代の法令集である『類聚符宣抄』には、生馬の献上が叶わぬ場合、「板立御馬」を奉納するように命ぜられた事が記されている。更に江戸時代の神道に関する用語を解説した『神道名目類聚抄』には、神馬を献上出来ない者が、木製馬形を造献するようになり、木製馬形をも献上出来ない者が、馬の絵を描いて献上するようになったと解説している。」と書かれています。
【資料6】p97~100に絵馬の起源について書かれています。
【資料7】p137~138に絵馬の起源について書かれています。
【資料8】p365に絵馬という語の初見について書かれています。

・現存する最古の絵馬について書かれているもの。
【資料5】 p3に「現在、大阪市の難波宮跡から出土した飛鳥時代(7世紀中頃)の絵馬が最古とされる」と書かれています。
【資料9】 p10およびp270に、最古の絵馬として「1999年大阪市中央区にある前期難波宮跡から「戊申年」(648)の紀年銘木簡とともに絵馬の残欠が出土」したことが書かれており、p10に出土した絵馬の写真(大阪府文化財センター蔵)が掲載されています。
2 OPAC検索(キーワード「難波宮」)した結果、絵馬に関する記載があるもの
【資料10】 p58に難波宮から出土した絵馬の写真が掲載されています。「47「戊申年」銘木簡にともなう絵馬  難波宮跡出土 大阪府文化財センター 「戊申年」銘木簡と同じ土層から出土した7世紀中ごろの絵馬。難波長柄豊碕宮の時期にはすでに絵馬が描かれていた」と書かれています。
3 雑誌記事検索(NDL、CiNii)
難波宮の絵馬出土後の論文で起源について書かれていると思われるものがありますが、当館未所蔵のため未確認。
戸潤幹夫.絵馬研究の歩みと考古学:絵馬の起源論を中心にして.石川県立歴史博物館紀要-(24),69-95,2012-03
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
風俗習慣.民俗学.民族学  (380)
宗教  (160)
家畜.畜産動物.愛玩動物  (645)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】福田アジオ [ほか]編 , 福田, アジオ, 1941-. 日本民俗大辞典 上. 吉川弘文館, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002839592-00 , ISBN 4642013326 (1107761459)
【資料2】福田アジオ, 新谷尚紀, 湯川洋司, 神田より子, 中込睦子, 渡邊欣雄 編 , 福田, アジオ, 1941- , 新谷, 尚紀, 1948- , 湯川, 洋司, 1952-. 精選日本民俗辞典. 吉川弘文館, 2006.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008129712-00 , ISBN 4642014322 (1108878554)
【資料3】岩井 宏実/著 , 岩井‖宏実. 絵馬. 法政大学出版局, 1974. (ものと人間の文化史 ; 12)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000139922-00 , ISBN 4588201212 (1102413980)
【資料4】岩井宏実 編 , 岩井, 宏実, 1932-. 絵馬秘史. 日本放送出版協会, 1979. (NHKブックス ; 339)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001407236-00  (1102413990)
【資料5】奥山哲也/編集 , 奥山哲也. 絵馬に学ぶ : 託された祈り・感謝・希望. 熱田神宮宮庁, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I026118928-00  (1109540920)
【資料6】末崎真澄 編 , 末崎, 真澄, 1948-. 図説馬の博物誌. 河出書房新社, 2001. (ふくろうの本)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003046560-00 , ISBN 4309760066 (1108070445)
【資料7】藤田秀司 著 , 藤田, 秀司, 1917-. 馬. 秋田文化出版社, 1989. (民俗選書 ; vol.19)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002025073-00  (1105167100)
【資料8】国史大辞典編集委員会 編. 国史大辞典 第2巻 (う~お). 吉川弘文館, 1980.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001459016-00  (1109730451)
【資料9】永田 誠吾/著 , 永田‖誠吾. 淡路島の絵馬 : 祈りの絵. 教育出版センター, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I038083076-00 , ISBN 4905702410 (1108961409)
【資料10】飛鳥宮と難波宮・大津宮. 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館, 2014. (奈良県立橿原考古学研究所附属博物館特別展図録 ; 82冊)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I057974612-00  (1110946849)
キーワード
(Keywords)
絵馬
難波宮
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000080405解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決