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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000080303
提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-02504
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2011年02月24日 02時06分更新日時
(Last update)
2013年06月15日 17時10分
質問
(Question)
「十五少年漂流記」の最も古い翻択本を見たい。
回答
(Answer)
【資料1、2】によると、最も古い翻訳本は、明治29年12月に博文館から刊行された森田思軒訳『十五少年』です。
これは、明治29年3月から10月まで雑誌『少年世界』に連載されていた「冒険奇談 十五少年」を単行化したものです。
また、【資料3】によると、この訳本は、ジュール・ヴェルヌの『Deux ans de vacances (二年間の休暇)』の英訳からの重訳であることがわかります。
(これについては、訳本の例言で森田思軒自ら明記しています。)
森田思軒訳『十五少年』の原本について、国立国会図書館の総合目録ネットワークで調べたところ、国立国会図書館、東京都立多摩図書館、秋田県立図書館が所蔵しています。
残念ながら近隣の図書館にはありませんが、国立国会図書館ホームページの近代デジタルライブラリーで原本の閲覧及び印刷ができます。
また、その他収録図書等を【資料2】の翻訳作品別目録や国際子ども図書館の児童書総合目録などで調べたところ、【資料4、5、6、8、9、10、11】の7冊あることがわかりました。
当館では、【資料4、5、8、9、10】の5冊を所蔵していますが、その内、【資料4、5】以外は、総ルビが省略されたり、現代仮名づかいや新字体に改められたりしています。
因みに、初出掲載雑誌『少年世界』については、復刻版を当館で所蔵しており、閲覧することができます。
回答プロセス
(Answering process)

まず、児童文学の翻訳に関する参考図書3冊を調べた。
初訳を確認できる事典として編纂された『図説児童文学翻訳大事典 第2巻 原作者と作品』【資料1】のヴェルヌ編に「十五少年漂流記」の解説があり、
初訳「十五少年(冒険奇談)」森田思軒訳(『少年世界』明治29年3月~10月)〔明治29年12月、博文館にて単行刊行〕 の記述あり。
『児童文学翻訳作品総覧 明治大正昭和平成の135年翻訳目録 3巻 フランス・ドイツ編』【資料2】にも、ヴェルヌ編に翻訳作品別目録があり、
「十五少年漂流記(二年間の休暇)」の年表の頭に、明治29年3月「十五少年(冒険奇談)森田思軒訳 少年世界(~10月)、
同年12月 「十五少年 森田思軒訳 博文館 例言1+目次4+292+奥付1+広告8p 23cm」 の記述があり、
最も古い翻訳本は、明治29年12月博文館刊行の森田思軒訳『十五少年』であることを確認した。
また、『図説子どもの本・翻訳の歩み事典』(柏書房 2002.4)【資料3】からは、『十五少年』の原題が、ジュール・ベルヌの冒険小説『二年間の休暇 Deux ans de vacances 』(1888)で、
英語からの重訳であることがわかった。
これについては、訳本の例言で、森田思軒自ら明記している。

次に、森田思軒訳『十五少年』の原本について所蔵確認をした。
当館未所蔵のため、国立国会図書館の総合目録ネットワークで検索。
国立国会図書館、東京都立多摩図書館、秋田県立図書館が所蔵していることがわかった。
また、国立国会図書館ホームページの近代デジタルライブラリーで原本の閲覧と印刷が可能であることもわかった。

その他収録図書等、当館で閲覧できる本がないか、当館の蔵書検索、資料2の翻訳作品別目録及び、国際子ども図書館の児童書総合目録で探した。
その結果、『現代日本文学全集 33』【資料4】、『明治大正文学全集 第8巻』【資料5】、『十五少年 岩波少年文庫』【資料6】、『作品による日本児童文学史 1』【資料7】、
『明治文学全集 95』【資料8】、『日本児童文学大系 2』【資料9】、『少年小説大系 第13巻』【資料10】、『ポプラ・ブック・ボックス 王冠の巻5』【資料11】の8冊に収録されていることが分かった。
当館では、【資料4、5、7~10】の6冊を所蔵しているが、【資料7】については、訳文は本の一部で、あとはあらすじの紹介であった。
また、【資料4、5】のほかは、ルビを省略したり、現代仮名づかいや新字体に改められたりしていた。
因みに、初出掲載雑誌『少年世界』については、復刻版を当館で所蔵しており、閲覧することができる。

事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
資料1 『図説児童文学翻訳大事典 第2巻』 児童文学翻訳大事典編集委員会編 大空社 2007.6 (1109565590)
資料2 『児童文学翻訳作品総覧 明治大正昭和平成の135年翻訳目録 3』 川戸道昭,榊原貴教編集 大空社 2005.9 (1108778423)
資料3 『図説子どもの本・翻訳の歩み事典』 子どもの本・翻訳の歩み研究会編 柏書房 2002.4 (1108161334)
資料4 『現代日本文学全集 33』 改造社 1928 (1102753070)
資料5 『明治大正文学全集 第8巻』 春陽堂 1929 (1102790995)
料6 『十五少年』 岩波書店 1938
資料7 『作品による日本児童文学史 1』 滑川道夫[ほか]編集 牧書店 1969 (1102456306)
資料8 『明治文学全集 95』 筑摩書房 1977 (1102795196)
資料9 『日本児童文学大系 2』 菅忠道[ほか]編集 ほるぷ出版 1980 (1108074963)
資料10 『少年小説大系 第13巻』 三一書房 1996.2 (1106989151)
資料11 『ポプラ・ブック・ボックス 王冠の巻5』 赤木かん子編 ポプラ社 2008.4
キーワード
(Keywords)
児童文学
翻訳
十五少年漂流記
二年間の休暇
ヴェルヌ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000080303解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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