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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000080156
提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-02357
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2011年02月24日 02時05分更新日時
(Last update)
2013年12月26日 11時25分
質問
(Question)
常滑市にある世界一大きい招き猫は、右手をあげているが、お店でよく見かける招き猫は左手をあげているものが多い。右か左かでご利益に違いがあるのか。
回答
(Answer)
【資料1】~【資料10】によれば、一般的には右手を挙げているものはお金(金運)を招く、左手を挙げているものは客(人)を招くとされています。また、右手を挙げているものは昼の商売向け、左手を上げているものは夜の商売向けとする説もあります。(【資料1】~【資料3】、【資料9】) ただし、資料によっては異説も紹介されており、また、地域によっても異なるようです。
回答プロセス
(Answering process)
(1)自館の所蔵資料を「招き猫」で検索するほか、分類で書架にあたる。
○百科事典、参考図書
「日本大百科全書」(小学館)、「国史大辞典」(吉川弘文館)、「日本民俗大辞典」(吉川弘文館)、「日本民俗宗教辞典」(東京堂出版)、「郷土玩具辞典」(東京堂出版)を見ましたが、招き猫の左右の手のご利益に関する記述はありませんでした。
○一般図書 (NDC:387民間信仰)
【資料1】~【資料8】に、右手を挙げているものはお金(金運)を招く、左手を挙げているものは客(人)を招くという記述が見られます。その他に、以下の記述がありました。
【資料1】~【資料3】には右手を挙げているものは昼の商売向け、左手が夜の商売向けという旨の記述があります。
【資料4】では別の箇所では「右手を挙げれば人を招く」「左手を挙げれば福を招く」という逆の説が書かれています。(p44)
【資料5】に「仏教では左手が不浄といわれ、招き猫の手は、右で招くものが本当などといわれる。」とあります。(p140)
【資料7】では招き猫発祥伝説の地のひとつ、世田谷の豪徳寺では右手で客(=福)を招くとするほか(p30)、大阪市の住吉大社では毎月初辰の日に招き猫を授与しますが、偶数月の右手上げの猫は家内安全、奇数月の左手上げの猫は商売繁盛のご利益があるとしています。(毎月欠かさずお参りして48体の初辰を手にすることで「四十八辰=始終発達」となる。)(p32)
【資料8】では、京都では黒い猫が商売用で右手挙げが昼の商売、左手挙げが夜の商売といわれることもあるとしています。(p174)
その他、郷土玩具(NDC759.9)、猫(NDC645.7)に関する図書、左右に関する資料も通覧しましたが、左右の手のご利益の根拠となる記述は見つけることはできませんでした。
 <調査済み資料>
「江戸の縁起物」木村吉隆著(亜紀書房 2011)、「猫の王 猫はなぜ突然姿を消すのか」小島瓔礼著 (小学館 1999)、「猫のなるほど不思議学」岩崎るりは[ほか]著(講談社 2006)、「暮らしのなかの左右学」小沢康甫著(東京堂出版 2009)、 「右と左のはなし」塚崎幹夫著(青土社 2005)、「右の文化と左の文化」内林政夫[著](紀伊国屋書店 1998) 、「左右学への招待」西山賢一著(風濤社 1995)

(2)NDL-OPACを「招き猫」で検索。当館が所蔵しない【資料9】【資料10】を協力貸出により確認しましたが、右手がお金(金運)、左手が客(人)という記述にとどまり、その根拠に関しては触れていませんでした。
【資料9】では、「左手・右手の二種がある理由は不明だが、当初はつくりやすさを優先して左手ではじまったらしい。その後職人の気まぐれから右手上げもつくられるようになり、意味はあとづけと考えるのが自然だ。」という記述がありました。(p98)
【資料10】では、右手は一般家庭用で、幸福・金運を招くもの、左手は商売店用とあり、「当初はつくりやすさを優先して左手ではじまったらしい。その後職人の気まぐれから右手上げもつくられるようになり、意味はあとづけと考えるのが自然だ。」という記述がありました。(p11)

(3)国立国会図書館の雑誌記事索引、新聞記事データベース(朝日、中日新聞)を検索。
左右の手のご利益の根拠となる情報は見つけることはできませんでした。

(4)インターネット情報を検索。
「招猫倶楽部」:日本招猫倶楽部という招き猫愛好家組織による、招き猫に関する情報をまとめたというサイト。「招き猫にはなぜ右手上げと左手上げがあるの?」という豆知識のページに、さまざまな資料で右手左手にそれぞれどんな意味が記されているか一覧表を掲載するほか、【資料5】の記述が紹介されています。
アドレス  http://homepage1.nifty.com/manekinekoclub/  (2013.11.12最終確認)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
民間信仰.迷信[俗信]  (387 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】藤田一咲, 村上瑪論 著. 幸せの招き猫 : 総天然色的幸福万来. 河出書房新社, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002412807-00 , ISBN 4309262422 (p69・資料コード1106783077)
【資料2】荒俣宏 監修 , 日本招猫倶楽部 編. 招猫画報 : 吉祥招福. エー・ジー出版, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002692248-00 , ISBN 4900874159 (p84-85・資料コード1107484822)
【資料3】荒川千尋, 板東寛司 著. 来る福招き猫手帖. 情報センター出版局, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002589501-00 , ISBN 4795810133 (p128・資料コード1107105475)
【資料4】菊地真, 日本招猫倶楽部 編. 招き猫の文化誌. 勉誠出版, 2001. (Museo ; 8)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003053423-00 , ISBN 4585090738 (p30・資料コード1108301918)
【資料5】宮崎良子 著. 招き猫の文化誌. 青弓社, 1988. (ニュー・カルト・ブックス)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001956467-00  (p140・資料コード1104670637)
【資料6】INAXギャラリー企画委員会 企画. お守り動物園. INAX出版, 1996. (INAX booklet)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002603250-00 , ISBN 4872757319 (p83・資料コード1107156803)
【資料7】日本招福縁起物研究会 編. 開運!招福縁起物大図鑑 : 福を招く神々. ワールドマガジン社, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002566938-00 , ISBN 4882968045 (p30・資料コード1107163924)
【資料8】岩上力 著. 縁起物 : 京の宝づくし. 光村推古書院, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004238725-00 , ISBN 4838103115 (p174・資料コード1108262650)
【資料9】辻原康夫 [著]. 招き猫は何を招いているのか : 日本人と開運縁起物の世界. 光文社, 2006. (知恵の森文庫)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008051919-00 , ISBN 4334784038 (p97-98・所蔵なし)
【資料10】三橋健 著. 右手をあげる招き猫 : 幸運をよぶ動物オモシロ由来学 Good lack. PHP研究所, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002468621-00 , ISBN 4569549853 (p11・所蔵なし)
キーワード
(Keywords)
招き猫
縁起物
民間信仰
福神信仰
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000080156解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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