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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000079253
提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-01604
事例作成日
(Creation date)
2000/07/27登録日時
(Registration date)
2011年02月23日 02時03分更新日時
(Last update)
2013年12月26日 11時21分
質問
(Question)
次のパンについて、いつ・どこで始まったのか知りたい。
(1)メロンパン(2)ベーグル
回答
(Answer)
(1)メロンパンの由来、発祥について明確な記述のある資料はありませんでした。ただ、資料の1によりますと、昭和の初期にすでにメロンパンがあったという証言があるようです。同じ菓子パンでもあんぱんやクリームパン、カレーパンについては分っています。(資料4)また、外国ではメキシコで「コンチャ」という名称のメロンパンに似たパンがあることがかかれています。(資料1)
(2)ベーグル(bagel)の発祥の地については諸説あるようです。ウィーンのユダヤ人説、ポーランド説、プロイセン説というのが定番のようです。ベーグルの製法は、発酵後湯でゆでてから焼成する独特なもので、ポーランド説では独自にゆでてから焼くパンが存在したから、プロイセン説はユダヤ人の商売を阻止するため焼いたパンの禁止令をだしたところ、ユダヤ人がゆでたパンを売って免れたなどということが書かれています。(資料9)
回答プロセス
(Answering process)
(1)メロンパンの由来
資料1では、はっきりとした結論は書かれていない。ドイツの「カプチーナロール」からきたのだろうかとか、網目はフランス菓子のガレットがヒントではないのかとか、パン生地にケーキ生地をかぶせたパンが実用新案として昭和6年に登録されていたというような調査結果が列挙されている。帝国ホテル総料理長村上信夫氏他の証言により、昭和2年ごろにはすでにあったようだとは記述がある。(資料1:62p、142p)
日本の菓子パンの歴史は、1874(明治7)年にあんパン、1900(明治33)年にジャムパン、1904(明治37)年にクリームパンが売り出されたとある。(資料3:98p)カレーパンは「洋食パン」として1927(昭和2)年に売り出された。(資料5:154p)
ちなみに「メロン」は1885(明治18)年、日本で種を取り寄せて栽培開始、1894(明治27)年温室栽培開始、1929(昭和4)年高知県でマスクメロンが大豊作、高級贈答品としての地位を得るとある。(資料4)
(2)ベーグルの由来
参考資料中では資料6での記述量が最も多かった。
この中にベーグルの記録として最古なのは、レオ・ロスティン著『イディッシュ語の喜び』(邦訳なし)にポーランドのクラクフ市条例(1610年)の中に記述があるとあるので、これより以前にあったと推定されるとある。語源についても「beigl」(イデッシュ語)ほかドイツ方言の「Beugel(円形の蒸し焼きパン)」「Baugl」とある。
資料7はレシピ本ではあるが、8-23pにベーグルの歴史の記述がある。「ウィーン説」「ポーランド説」「プロイセン説」の解説がある。
資料8には「17世紀ごろにユダヤ人によってつくられたといわれるユダヤのパン」とある。 (201p)
資料9には「中央ヨーロッパでは古くからロシアの三つ編みパンが愛され」「けしの実をまぶしたこの小さな丸いパンは、ベーグルとも呼ばれ」「ベーグルは1880年代にハンブルクから出港した移民たちとともに大西洋を渡りました。」とある。(57p)
資料10には現代のアメリカで”ニューヨーク・デリ”として有名になるアメリカのベーグルの歴史が書かれている。(11-19pほか)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
食品工業  (588 9版)
衣住食の習俗  (383 9版)
食品.料理  (596 9版)
参考資料
(Reference materials)
資料1:東嶋和子 著. メロンパンの真実. 講談社, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004373000-00 , ISBN 4062122782 (資料コード1108511479)
資料2:昭和女子大学食物学研究室 [編]. 近代日本食物史. 近代文化研究所, 1971.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001189058-00  (資料コード1102384314)
資料3:岡田哲 編. たべもの起源事典. 東京堂出版, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004034934-00 , ISBN 4490106165 (資料コード1108275101)
資料4:江原絢子, 東四柳祥子 編. 日本の食文化史年表. 吉川弘文館, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011220492-00 , ISBN 9784642014595 (資料コード1110214730)
資料5:小菅桂子 著. 近代日本食文化年表. 雄山閣出版, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002635049-00 , ISBN 4639014600 (資料コード1107334843)
資料6:「食パン「ベーグル」の数奇な由来(上)・(中)・(下)」『世界週報』1996.12.24、1997.2.4、1997.3.4 佐々木秀 (請求記号Z/300/セ)
資料7:柴田書店 編. ベーグルマスターブック : 人気店のベーグルと店づくり. 柴田書店, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010509287-00 , ISBN 9784388060580 (資料コード1109731726)
資料8:世界の食語源×由来小事典. ジャパンアート社, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I002766633-00  (資料コード1109499735)
資料9:エリック・カイザー, ジャン=クロード・リボー, ファビエンヌ・ガンブレル 著 , 弓幹桃子 訳 , 木村周一郎 監修. 100%パン : エリック・カイザー60のレシピ. 毎日新聞社, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007927976-00 , ISBN 4620606189 (資料コード1108778782)
資料10:ダナ・R.ガバッチア 著 , 伊藤茂 訳. アメリカ食文化 : 味覚の境界線を越えて. 青土社, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004066065-00 , ISBN 4791760190 (資料コード1108288880)
キーワード
(Keywords)
菓子パン
ベーグル
パン製造
食文化
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
多くの資料にあたるにつれ、『日本のパン四百年史』(柴田米作編 日本のパン四百年史刊行会 1956)の引用が多いことがわかったが当館に所蔵がない。借用して確認したが、メロンパンの記述はなかった。柴田氏は愛知県豊橋市の出身で、この中に明治の豊橋市のパン屋の写真があった。
外国のパンについても、古代のパンやフランス・ドイツ・ロシアのパンなどは資料があるのだが、ベーグルについては記述がほとんどなかった。
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000079253解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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