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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000078736
提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-01187
事例作成日
(Creation date)
2003/8/13登録日時
(Registration date)
2011年02月21日 02時02分更新日時
(Last update)
2013年12月26日 11時42分
質問
(Question)
GHQが名古屋に進駐した際に、市内に病院を設置したそうだが、現在のどこになるのか。
回答
(Answer)
占領軍の名古屋進駐は先遣隊が昭和20(1945)年9月26日から陸路で、本隊が10月26日から海路で数万人が進駐しました。そうした占領軍兵を対象にした病院について2種類の記述がありました。
1.旧逓信ビル
米軍第395野戦病院が東海郵政局ビル(旧逓信ビル)にありました(資料1(21-23p))。場所は名古屋市中区丸の内3、名城小学校西側です。「名古屋市内の主な接収施設等一覧」という地図に記載があります。昭和21(1946)年6月に改装にかかり、米軍用の病院として9月5日から患者を受け入れたとあります。このビルは、昭和13(1938)年に落成、昭和20(1945)年10月に進駐軍からの庁舎明渡命令があり移転、昭和33(1958)年3月に駐留軍より庁舎返還に伴い現在の場所に戻りました(資料2(225-226p))。現在もこの建物は日本郵政グループ名古屋ビルとして使われています。
2.名古屋大学附属医院分院
名古屋帝国大学医学部は昭和18年に民間から寄付されたビルを改築し、名古屋市中区東新町交差点の西南角に分院を設けました。資料3(225-231p)・資料4(42-48p)によると、昭和20(1945)年10月2日(資料3では10月24日)に、米軍の先遣隊はこの分院を野戦病院とするため、48時間以内に全員退去し明け渡すように通告し、当時虫垂炎の手術を受けたばかりの入院中の筆者が強制的に退去させられたいきさつが綴られています。また、名古屋大学医学部九十年史をはじめ県・市の戦後史にこの記載がないことや、「日本赤十字八事療養所」(現名古屋第二赤十字病院)も短期間ながら接収されて臨時野戦病院となった時期があったことも記載されています。なお、名大分院は昭和36(1961)年区画整理で除去され、現在建物は残っていません。(資料5)
回答プロセス
(Answering process)
『名古屋市史』・『愛知県昭和史』はじめ郷土史の戦中戦後関連の資料にあたったが、終戦直後の進駐軍の病院に関する記述は資料1・3・4にしか見つけることができなかった。
回答の2にある「名古屋大学附属分院」が接収された記述は『愛知県昭和史』『名古屋市会史』『愛知県医師会史』『名古屋市中区誌』『名古屋市中区史』『名古屋大学医学部百年史』も調査したがなかった。また『名古屋第二赤十字病院70年史』も確認したが、終戦直後の部分はわずかで、接収されたという記述はなかった。昭和20年10月の中部日本新聞を確認したが、病院の接収に関する記事はなかった。
このほか、国立名古屋病院(名古屋市中区三の丸4、現在の国立病院機構名古屋医療センター)について、『国立名古屋病院二十年史』に名古屋本院が昭和20年12月当時進駐軍に接収されていて使用できなかったが昭和21年2月に返還され、多くの戦傷及び引揚者の診療にあたったとある。昭和19年に本拠は岐阜県下呂町へ疎開して進駐軍から返還されるまでそのままであったとあり、接収中に病院として使用したかという記述がない。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
中部地方  (215 9版)
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】新修名古屋市史編集委員会 編. 新修名古屋市史 第7巻. 名古屋市, 1998.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002751140-00  (資料コード:1107587900)
【資料2】名古屋郵政局. 名古屋郵政統計年報 昭和32年度. 名古屋郵政局, 1959.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I006002281-00  (資料コード:1101502997)
【資料3】中西董 著. 米英軍占領下の名古屋 : 名古屋の歴史ドキュメント 総集編. 日本近代郷土史研究所, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002538203-00 , ISBN 489597135X (資料コード:1107274422)
【資料4】中西董 著. 名古屋戦乱物語 : 米英軍占領下に生きた人びと. 文芸社, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007650946-00 , ISBN 4835576063 (資料コード:1108685342)
【資料5】戦災復興誌編集委員会 編. 戦災復興誌. 名古屋市計画局, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001697302-00  (資料コード:1101513750)
キーワード
(Keywords)
GHQ
野戦病院
名古屋市
戦後史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000078736解決/未解決
(Resolved / Unresolved)