1.「群仙」「群仙図屏風」について
日本画
『日本美術作品レファレンス事典 絵画編近世以前』(日外アソシエーツ 1998.5)で群仙図、群仙図屏風が収録されている画集がわかります。その内で当館所蔵の資料の一例をご紹介します。図版と解説を見ることができます。
以下【 】内は当館所蔵資料の請求記号です。
群仙図: 『重要文化財 11』(毎日新聞社 1975)【A1/19】
『在外秘宝 1』(学研 1969)【に1/763 】
群仙図屏風:『新編名宝日本の美術27 若冲・蕭白』(小学館 1991.12)【708/247N/27】
『秘蔵日本美術大観6 ギメ美術館』(講談社 1994.8)【A708/386N/6】
中国画
『中国絵画総合図録』『中国絵画総合図録続編』(東京大学出版会 1983.9 2001.5)の総索引の主題索引「道釈」の内より該当の作品を探すことができます。『東洋美術作品レファレンス事典』(日外アソシエーツ 2008.12)では中国画は作品名順の記載であり”群仙”という言葉は使われていないようですので該当する作品を特定した上で画集を探すことになります。
2.仙人図像の日本受容過程について
道教関係で仙人を取り上げた資料の一例をご紹介します。
*『日本の仙人たち』(大星光史/著 東京書籍 1991)【121/12N】
*『仙人の研究』(知切光蔵/著 大陸書房 1976)【119.3/9】
*『選集道教と日本 2』(雄山閣出版 1997)【210.1/51N】
また中之島図書館の所蔵ですが『古代日本の道教受容と仙人』(松田智弘/著 岩田書院 1999.1)があります。
3.中国の年画について
当館所蔵資料の内、3点をご紹介します。
*『中国伝統年画論集』(東洋思想研究所 1995)【732.2/6N】
*『中国年画の世界』(樋田直人・松田高治/著 淡交社 1996)【732.2/5N】
*『中国伝統年画図録』(川瀬健一/著 東洋思想研究所 1993)【732.2/2N】
4.曽我派の画風について
下記事典の記述をご紹介します。
☆「画風的に直庵、あるいは特に二直庵の誇張をまねるところがあり」『日本美術史事典』(平凡社 1987.5)
この記述にある直庵は桃山時代の曽我直庵で、同書には「同時代の長谷川等伯や海北友松に比べると保守的な側面もあるが直庵は花鳥画を中心に直線的で鋭い表現を特色とし」「画風は雄大であり」、また、その子二直庵は「直庵の画風を受けついだ」との記述があります。
☆「周文画風を継いで 宋元画風を基本としたとみられる」『新潮世界美術辞典』(新潮社 1985.2)
周文:室町中期の画僧で「隠逸趣味の強い詩画軸 山水画では南宋院体画の構成画を摂取し日本的な繊細さを加えた」(同書)
宋元画:中国、宋代と元代の絵画で明清画に対する語(同書)
曽我蛇足に関する資料
『日本人物文献目録』(法政大学文学部史学研究室/編 平凡社 1979)、『年刊人物文献目録’86 日本人編』(日外アソシエーツ 1987.11)、『伝記・評伝全情報45/89日本・東洋編上』(日外アソシエーツ 1991.8)に文献が掲載されています。また『日本美術絵画全集 3 曾我蛇足』(座右宝刊行会/編 集英社 1980)には図版の他、源豊宗著「曾我蛇足」、作品解説、参考文献が収録されています。