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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000075233
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2010-050
事例作成日
(Creation date)
2010/07/14登録日時
(Registration date)
2010年12月15日 02時00分更新日時
(Last update)
2010年12月28日 11時44分
質問
(Question)
中江兆民と依田学海が、坂本龍馬が梅毒だったということを書いてある資料が見たい。
回答
(Answer)
中江兆民と依田学海が龍馬の梅毒について書いたものは見つからなかった。また、龍馬が梅毒であったということを裏付ける史料は発見されていない。作家の中村彰彦氏は中江兆民が書き残していると雑誌等に執筆しているが、それは兆民の弟子である幸徳秋水が書いた「中江先生」にある記述を指していると思われる。同氏は、依田学海が龍馬のからだに梅毒性のバラ疹をみたと証言したとも書いているが、これを裏付ける資料も見つからなかった。
関連する情報のあるものとして、次の資料を紹介する。
【中江兆民関連】
中江兆民の死(明治34年)の翌年、兆民の愛弟子であった幸徳秋水によって書かれた中江兆民伝である「兆民先生」中で、兆民の言として坂本龍馬について書かれている箇所がある。
『日本の名著 44 幸徳秋水』 (中央公論社 1970)
「兆民先生」p152に「彼の目は細くて、その額は、梅毒のためにぬけあがっていた。」とあり。
『兆民先生・兆民先生行状記』(幸徳秋水著 岩波書店 1983)
「兆民先生」p8に「彼の眼は細くして其額は梅毒の為め抜上がり居たりきと」とあり。
*「彼」とは坂本龍馬のこと。
『坂本龍馬事典』(志村有弘編 勉誠出版 2009)
p127-128 〈病気〉に、幸徳秋水の『兆民先生』からの引用、龍馬の撮影時期による頭髪の違い、龍馬の手紙から龍馬が梅毒であったことを紹介している。その一方で「中江兆民の龍馬伝だけでは、龍馬の病気を梅毒病状と判断するのは、早計と解した方が理解しやすいようである。」とあり。
『歴史読本 2004年7月(49(7))』(新人物往来社 2004)
p174-175 「キーワードで読む坂本龍馬最新情報」〈病気〉の中に、「中江兆民岳が語った龍馬梅毒羅患説」「龍馬が梅毒だったことを証言するのは、ただひとり、「東洋のルソー」として知られる中江兆民である。」とあり(執筆:菊地明)。
『別冊歴史読本 坂本龍馬歴史大事典』(2008年11月号 23(38))p54-55にも同じものが掲載されている。

【依田学海関連】
『文藝春秋 2009年11月(87(13))』(文芸春秋 2009)
p196に「依田学海は竜馬のからだに梅毒性のバラ疹が散らばっているのを見たと証言しており、額の毛が抜けあがっていたのは「梅毒のため」と中江兆民も書き残している」とある(執筆:中村彰彦)。
『週刊文春 2010年5月6・13日(52(18))』(文芸春秋 2010)
p152-155 出久根達郎と中村彰彦の対談記事中で「(中江兆民の話だけでなく)依田学海も梅毒のバラ疹が龍馬のからだに浮かんでいるのを見たといっている。」と中村氏が発言している。
  
『学海日録 9』(依田学海[著] 岩波書店 1991)
p53で薩長和睦のことで坂本龍馬に触れているが梅毒の記述はなし。
『依田学海作品集』(「依田学海」作品刊行会編 1994) 
坂本龍馬に触れている作品は見つからず。

インターネット情報
《高知県立坂本龍馬記念館》 
〈龍馬Q&A〉に、「龍馬は梅毒?」の質問があり、その回答によると「中江兆民は龍馬の事を「其額は梅毒の為め抜上がり居たり」と語っているようですが、梅毒で髪が抜けるということはないようです。兆民以外で、龍馬の事を梅毒と語っている人はいない上に、兆民自身が龍馬と特に親しかったわけでもないですので、兆民の勘違いという事は十分考えられます。」とあり。
http://www.ryoma-kinenkan.jp/study/qa/ryoma/post-59.php  2010/08/10最終確認)
回答プロセス
(Answering process)
インターネット情報から「兆民先生」に龍馬の梅毒説があることがわかる。
坂本龍馬に関する雑誌記事や図書を調査する。
依田学海の著作を調査する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
個人伝記  (289 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本の名著 44 幸徳秋水』(中央公論社 1970)
『兆民先生・兆民先生行状記』(岩波文庫)(幸徳秋水著 岩波書店 1983)
『坂本龍馬事典』(志村有弘編 勉誠出版 2009)
『歴史読本 2004年7月』(新人物往来社 2004)
『文藝春秋 2009年11月』(文芸春秋 2009)
『週刊文春 2010年5月6・13日』(文芸春秋 2010)
『学海日録 9』(依田学海[著] 岩波書店 1991)
『依田学海作品集』(「依田学海」作品刊行会編 1994)
キーワード
(Keywords)
坂本 龍馬(サカモト リョウマ)
中江 兆民(ナカエ チョウミン)
依田 学海(ヨダ ガッカイ)
梅毒-感染症
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000075233解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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