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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000075220
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2010-048
事例作成日
(Creation date)
2010/08/10登録日時
(Registration date)
2010年12月15日 02時00分更新日時
(Last update)
2010年12月28日 11時44分
質問
(Question)
1 樺太への入植移民について書かれている資料はないか。明治12、13年頃が知りたい。
2 北海道開拓当時の政策・状況について知りたい。
回答
(Answer)
1 樺太への入植移民について書かれている資料
『明治前期産業発達史資料 5 開拓使事業報告(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1960)
『同 6 開拓使事業報告(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1960)
『同 別冊第24の2  開拓使事業報告 1 2.地理・戸籍(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1967)
『日露関係とサハリン島』(秋月俊幸 筑摩書房 1994)
『対雁の碑(ついしかりのいしぶみ) 樺太アイヌ強制移住の歴史』(樺太アイヌ史研究会 北海道出版企画センター 1992)
『樺太の歴史』(西鶴定嘉 国書刊行会 1977)
『開拓につくした人びと 5 のびゆく北海道 上』(北海道総務部文書課 理論社 1967)
『樺太沿革・行政史』(全国樺太連盟 1978)

2 北海道開拓当時の政策・状況について
明治期の北海道開拓に関する資料については、下記の資料が該当する。
『幕末維新論集 9 蝦夷地と琉球』(田中彰 吉川弘文館 2001)
『新北海道史 3 通説2』(北海道 1971)
『新考北海道史年表』(奥山亮 みやま書房 1970)
『新北海道史年表』(北海道 1989)
『北海道開拓と移民』(田中彰 吉川弘文館 1996)

3 富山県関係資料(質問者の遠縁が富山県砺波市から入植したとの情報から)
『富山県大百科事典』(富山新聞社大百科事典編集部編 富山新聞社 1976)
『開拓農民記 北海道・砺波部落誌』(中山トミ子 日本経済評論社 1982)
『富山県の百年』(梅原隆章 山川出版社 1989)
『富山県の歴史』(深井甚三 山川出版 1997)
『富山県(明治・大正・昭和の郷土史18)』(高井進 昌平社 1982)
回答プロセス
(Answering process)
1 樺太への入植移民について書かれている資料
明治12、13年頃とあるが、樺太は1875(明治8)年の「樺太・千島交換条約」により全島がロシア領になったため、それ以降1905(明治38)年の「日露講和条約」により北緯50以南が日本に割譲されるまでは、少なくとも政府主導の入植などは行われていないよう。明治8年までの入植については下記の資料に記述があり。

『明治前期産業発達史資料』(明治文献資料刊行会 1960)
このうち第5集、第6集、別冊第24の1~6、別冊第25の1、2、5、6は、(北海道)開拓使事業報告(統計や図も含む)を収録している。
第5、6、別冊24の2など3点の内容を確認したところ、全体的には明治14、15年頃までの記述があるが、樺太支庁については明治8年までの記述のみ。

『同 5 開拓使事業報告(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1960)
開拓使の事業のうち「勧農」政策について、支庁ごとに報告している。
樺太支庁については「移民」の項に明治2~8年までの記録あり(p156-161)。
「牧畜」の項に明治3~7年の記録あり(p423-424)

『同 6 開拓使事業報告(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1960)
「物産」政策について報告があり。樺太支庁については「物産」明治3~6年まで。「水産」明治3~8年。「鉱物」明治元年~7年まで。

『同 別冊第24の2  開拓使事業報告 第1編 2.地理・戸籍(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1967)
p629-631 樺太支庁の、明治6年の地域・男女・永住・寄留・出稼別人口統計あり。
明治7年9月の本州引揚人民複籍者統計あり(引揚先別)。

『日露関係とサハリン島』(秋月俊幸 筑摩書房 1994)
1875(明治8)年8月の樺太・千島交換条約までの、日露の樺太をめぐる領土問題を詳述している。
p248 条約締結前の3月には「サハリン島住民に北海道への引き揚げを勧告」「同年秋にはすでに九割にあたる457名がサハリンを離島」とあり。

『対雁の碑(ついしかりのいしぶみ) 樺太アイヌ強制移住の歴史』(樺太アイヌ史研究会 北海道出版企画センター 1992)
「樺太・千島交換条約」以降、北海道へ強制移住させられたアイヌの歴史を詳述している。

『樺太の歴史』(西鶴定嘉 国書刊行会 1977)
p227「開拓使時代」の章あり。樺太開拓が始まった頃の様子について詳述あり。
p264「明治八年九月楠渓中央高地に於て行はれた樺太譲渡式を最後として樺太全島が露領となるや」という記述、さらに「明治一二年統治権をハバロフスク軍務知事の手に移した」という記述があり、この時期には樺太はロシア領として統治されていたことがわかる。
p256-264には、そこに至る「樺太千島交換条約」に関する説明と、「樺太抛棄説は以前から市井に流布してゐた。だから農民は前年大挙して北海道に移住してゐたほどで、一般民は引揚げに恐慌を覚ゆるやうなことはなかった」という記述あり。

『開拓につくした人びと 5 のびゆく北海道 上』(北海道総務部文書課 理論社 1967)
p151「堤清六/北洋にいどむ」の章あり。
p153に「北海道からカラフトにまで開拓を進めた土木事業家松川弁之助は…」という記述あり。

『樺太沿革・行政史』(全国樺太連盟 1978)
p157-171「明治政府と樺太」の節で慶応3年(1867)から明治4年(1871)における樺太関連政策が記されている。
p303 明治初期における樺太の行政機構名と概略について記載あり。

その他の調査済資料は以下のとおり。該当記述のなかったもの。
『旧植民地関係資料目録』(京都大学経済学部調査資料室)

2 北海道開拓当時の政策・状況について

明治期の北海道開拓に関する資料については、下記の資料が該当する。

『幕末維新論集 9 蝦夷地と琉球』(田中彰 吉川弘文館 2001)
北海道開拓に関する論文を5本収録。明治12~13年に該当しそうなものは以下の3本。
①p82-97 君尹彦「開拓使の設置について」
②p98-151 原田一典「明治初期の北海道開拓政策に関する一考察」
③p120-151 海保洋子「「異域」の内国化と統合-蝦夷地から北海道へ-」

①アイヌ民族に対して日本政府が行った北海道開拓の様子が財政面、風習面から詳述されている。
明治12~13年頃は、北海道の開墾事業を終えた後、アイヌ民族との民族問題、日本への帰化へ向けた政策が取られていた時代ではないかと推測される。
②p109「多額の国家資本を投入しての北海道の開拓事業は(中略)第1に移民・商品の流通を確保するための基礎的事業を遂行し、第2に独立自営民を扶殖することを基礎とし、第3に西欧の諸技術・方法を移植採用して近代的産業の建設を敢行しようとするものであった。」とあり。
③p139「日本政府は、18世紀以来の樺太支配のもとで「撫育」「帰俗」を遂行してきた樺太アイヌを、北海道に移住させる計画をたて、1872年10月、日本人の引揚げに乗じ、841名を宗谷に強制移住させた。」とあり。

『新北海道史 3 通説2』(北海道 1971)
p279-「開拓基準事業の進展」の章あり。明治12~13年頃の記述あり。
p346-「開拓の進行と地方の状況」に「移住成績」「全道戸数変遷」などの各表あり。

『新考北海道史年表』(奥山亮 みやま書房 1970)
p63-65 明治12~13年ころの年表あり。

『新北海道史年表』(北海道 1989)
p218-230 明治12~13年ころの年表あり。

『北海道開拓と移民』(田中彰 吉川弘文館 1996)
p18 明治22年に北海道に移住して新十津川村を形成した人々についての研究に関し、富山県西砺波郡からの移民に関する記述あり。
p20-21「各県統計書における北海道移民調査状況」表があり、富山県では明治31年~36年まで統計があることが記されている。
p29-51 幕末からの移民政策について述べている。

その他の調査済資料は以下のとおり。該当記述のなかったもの。
『開拓使日誌 1~6 明治初期各省日誌集成 明治二年五月~十年一月』
『北海道開拓秘録 第1篇~第3篇』
『岩波講座日本歴史 16 近代3』(朝尾直弘 岩波書店 1976)
『北海道開拓記念館30周年記念誌』(北海道開拓記念館 2002)
『開拓につくした人びと 6 のびゆく北海道 下』(北海道総務部文書課 理論社 1967) 
『侍たちの北海道開拓』(榎本守恵 北海道新聞社 1993)
『わたしの北海道 アイヌ・開拓史』(上田満男 すずさわ書店 1977)
『近代日本と北海道 「開拓」をめぐる虚像と実像』(永井秀夫 河出書房新社 1998)
『幕末維新 えぞ地にかけた男たちの夢』(北国諒星 北海道出版企画センター 2008)
『北海道移住の軌跡 移住史への旅』(中村英重 高志書院 1998)
『とやまの歴史』(富山県公文書館 1998)
『世界史からの樺太植民 裁判で始まり裁判で結ぶ開拓の実態 1』(永井健三 南樺太問題研究所 1991)
『北海道開拓の村整備事業のあゆみ』(北海道開拓記念館 1992)

3 富山県関係資料(質問者の遠縁が富山県砺波市から入植した)
『富山県大百科事典』』(富山新聞社大百科事典編集部編 富山新聞社 1976)
p806 北海道開拓移住について記述があり。明治35~44年までは富山県からの移住者が第一位だった。一般集団移民として「砺波団体」の名称もあり。

『開拓農民記 北海道・砺波部落誌』(中山トミ子 日本経済評論社 1982)
明治26年に富山県砺波郡から石狩平野の栗沢町に団体移住した人々(の子孫)からの聞き書き。

『富山県の百年』(梅原隆章 山川出版社 1989)
p108「本県における最初の北海道開拓移住者は、明治8年ごろ、砺波郡鷹栖村(現、砺波市)出身であったといわれる。」と記述あり。

『富山県の歴史』(深井甚三 山川出版 1997)
p268「北海道への移住」の項に、「富山県からは、明治から大正期にかけて北海道への移住者をとりわけ多くだすことになった。明治15年から昭和10年までの54年間で、全国各地から北海道への移住総戸数は、約71万戸におよんだ。そのうち富山県からの移住戸数は約5万4000戸、総戸数の約7.6%を占めている」と記述あり。

『富山県(明治・大正・昭和の郷土史18)』(高井進 昌平社 1982)
p33-35「北海道開拓に示した越中人の忍耐力」に、北海道入植に関する記述あり。
「明治28年に村長みずから村民70戸をひきい空知川のほとりに砺波の旧次郎島(じろうじま)村(小矢部市)そのままの名で入植した兜谷(かぶとや)徳平があった。」とあり、この項はほとんどこの兜谷徳平についての記述あり。

4 ウェブ情報(参考情報)
関連する情報があり、参考までに紹介する。
《Google》を〈北海道開拓 & 富山 & 開拓〉で検索する。
《Yahoo 知恵袋》に北海道の開拓と富山県の関係のウェブページがあり。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1133771586  2010/08/10最終確認)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
北海道地方  (211 9版)
農業経済・行政・経営  (611 9版)
参考資料
(Reference materials)
『明治前期産業発達史資料 5 開拓使事業報告(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1960)
『同 6 開拓使事業報告(明治18年)』(明治文献資料刊行会 1960)
『同 別冊第24の2  開拓使事業報告 1 2.地理・戸籍(明治18年)』)』(明治文献資料刊行会 1967)
『日露関係とサハリン島』(秋月俊幸 筑摩書房 1994)
『対雁の碑(ついしかりのいしぶみ) 樺太アイヌ強制移住の歴史』(樺太アイヌ史研究会 北海道出版企画センター 1992)
『樺太の歴史』(西鶴定嘉 国書刊行会 1977)
『開拓につくした人びと 5 のびゆく北海道 上』(北海道総務部文書課 理論社 1967)
『樺太沿革・行政史』(全国樺太連盟 1978)
『幕末維新論集 9 蝦夷地と琉球』(田中彰 吉川弘文館 2001)
『新北海道史 3 通説2』(北海道 1971)
『新考北海道史年表』(奥山亮 みやま書房 1970)
『新北海道史年表』(北海道 1989)
『北海道開拓と移民』(田中彰 吉川弘文館 1996)
『富山県大百科事典』(富山新聞社大百科事典編集部編 富山新聞社 1976)
『開拓農民記 北海道・砺波部落誌』(中山トミ子 日本経済評論社 1982)
『富山県の百年』(梅原隆章 山川出版社 1989)
『富山県の歴史』(深井甚三 山川出版 1997)
キーワード
(Keywords)
歴史-北海道-日本
樺太-サハリン
移民-植民-入植
開拓-北海道
明治時代
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
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(Registration number)
1000075220解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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