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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000075217
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2010-045
事例作成日
(Creation date)
2010/07/14登録日時
(Registration date)
2010年12月15日 02時00分更新日時
(Last update)
2010年12月28日 11時41分
質問
(Question)
1 人間がおしりを拭き始めたのはいつ頃か。
2 拭いているものは何か(カナダ、ロシア、北極、南極、ニュージーランド)。
回答
(Answer)
1 人間がおしりを拭き始めたのはいつ頃か
記述が見られた資料4点を以下にあげる。

『はばかりながらトイレと文化考』(スチュアート・ヘンリ 文藝春秋 1993)
p83 後ろから2行目
「(前略)直立のまま坂をのぼったりすることができるよう、お尻の筋肉が発達して臀部が大きくなったことだ。お陰さまで安定した直立姿勢を維持できるようになったが、臀部の発達により肛門がその間にかくれてしまった。私たちの姿勢がそうなったために、それまで体につかずに落ちた糞が臀部につくようになり、人間がお尻を拭かねばならないはめになったと考えられる。もっとも、その時代、つまり数百万年前には、食生活が今のようではなかったから,糞は硬くてお尻をよごさなかっただろうと思われるので、お尻を習慣的に拭くようになったのはずっと後のことかもしれない。」

『トイレの大常識』(平田純一 ポプラ社 2006)
p18-19 二本足への進化がまねいた「しりふき」
四本足で歩くほかのほ乳類の場合は、食べたものがほぼ水平に移動して肛門にたどりつく。これに対して二本足で立つヒトの場合は、食べたものが下に向かって肛門まで移動することになる。そして食べたものには、ものが地球にひっぱられておちようとする力(重力)もかかるのだ。これではヒトのウンチはたれながしになりそうに思うが、でも、そうはならない。これは、ふだんは意識していないが、いつも下におちようとする内臓や、ウンチをおしとどめるように、強い筋肉で肛門がとじられているからだ。
これがネコやイヌの場合には、内臓やウンチが肛門に向かっておちようとしないため、おさえようとする筋肉の力も弱い。そのため、ウンチをしようとおしりに力をいれると、肛門から直腸(腸と肛門をつなぐ部分)の一部が外に出てくるのだ。そしてこれがさいわいして、ネコやイヌの肛門には、ウンチがつくことがない。だから、ヒトのようにおしりをふく必要もないのだ。
p20「トルコ西部のエフェソスにあるローマ時代の遺跡には、公衆トイレの跡がそのまま残されている。このトイレでは、横に長い石の上に、おなじ間隔でいくつもの穴があいていて、その上に腰かけて人びとは用をたした。穴の下には水がながれていたのだ。前のみぞにも水がながれていて、海綿をその水にひたしておしりをふいたとか。」

『うんち大全』(ジャン・フェクサス 作品社 1998)
p109 尻をふくものの歴史の記述があり。「排泄行為には缺かせない、この「拭くもの」について、人間は大昔からありとあらゆる奇想をめぐらせ、工夫を凝らしてきた。(中略)よき主婦というのは、尻を拭いたあと、糞紙を衣服の衣嚢(かくし)にしまい込み、次回にまた使うか、ジャムを包むのに用いる女をいう。だが、アリストパネスを信じるなら、古代ギリシア人はとくに小石を使って肛門を拭いていた。」

『図説 排泄全書』(マルタン・モネスティエ 原書房 1999)
p106「人間は地球上で唯一、用便をすると肛門と尻の割れ目を汚してしまう動物である。このように耐えがたい状態になることから、人間は初期の文明の頃より、身体のこの部分をふくための技術と方法を発達させてきた。尻ふきの起源は歴史の闇に埋もれてしまっているが、いずれにしても古代の大多数の民族がそれを行っていることは明らかである。初期のギリシア人はめったにふかず、そうする必要があるときは、指や小石を用いた。(中略)初期のローマ人もギリシア人と同様、小石で肛門をふいていた。」

2 拭いているものは何か(カナダ、ロシア、北極、南極,ニュージーランド)。
カナダ、ニュージーランドについての記述がある資料は見つからず。

『トイレの大常識』(平田純一 ポプラ社 2006)
p20 メソポタミア文明の遺跡テル・アスマルの宮殿にある水洗式トイレで、海綿でお尻を拭いていた旨の記述あり。
p123「世界の国でアンケート」ロシア 葉っぱ(昔お尻を拭いていたもの)。

『トイレットペーパーの文化誌』(西岡秀雄 論創社 1987)
p36 ソビエト 葉をつかっている(これ以上の詳しい記述なし)。

『トイレットのなぜ?』(平田純一 講談社 1996)
p35「表1-10 尻ふきの素材」に「(5)葉っぱ 旧ソビエト・日本」とあり。ただし「トイレット・ペーパーの文化誌」から引用。

『はばかりながらトイレと文化考』(スチュアート・ヘンリ 文藝春秋 1993)
p88-89「世界中、ロープ(アフリカ・中国・日本)、樹皮(ネパール、日本(アイヌ))、ボロ切れ(ブータンなど)、海綿(地中海諸島)、苔(北極圏)、石(エジプトなど)、砂(サウジアラビアなど)、土(アラブ諸国)、土版(パキスタン、古代日本)などさまざまなものが使われてきた。」とあり。
p104 イヌイット、エスキモーのトイレについて記述あり。

『トイレはどこですか?』(小屋一平 心交社 2001)
p80「(前略)モスクワのノボテル一階のトイレである。(中略)トイレットペーパーもピンクのざらざらした紙が多いロシアにおいて、ちゃんと白くて柔らかいものが備え付けてある。」とあり。

『絵解き世界のおもしろトイレ事情』(西岡秀雄 日地出版 1998)
p154「旧ソ連の都会では、「プラウダ」や「イズベスチア」といった新聞紙を、トイレで使用することを「節約」と考えていたが、1975年頃から、どうも「非文化的」なことと見なされ、国営工場ではトイレットペーパーを製造し始めている。」とあり。
p166-171にカナダや北極地域の、p183にはニュージーランドのトイレ事情の記述はあるが、拭くものについての記述はなし。
回答プロセス
(Answering process)
回答のほかNDC分類〈58〉の書架からトイレットペーパーの歴史に関する記述があった資料は以下のとおり。
『紙の化学 トイレットペーパーから情報処理まで』(町田誠之 講談社 1981)
p131「トイレットペーパーは大正時代の中頃に高知県で最初に国産された…」とのみ記述があり。
『紙の歴史 文明の礎の二千年』(ピエール=マルク・ドゥ・ビアシ 創元社 2006)
p34 トイレットペーパーが中国では5世紀ごろ発明され、6世紀には一般に普及するようになった旨の記述があり。
p111「1871年にアメリカでロール型のトイレットペーパーが初めて作られた。」という記述があり。
『紙の文化事典』(尾鍋史彦 朝倉書店 2006)
p299「コラム トイレットペーパーの歴史」
p300 大正13年(1924)高知県で最初に生産されたという記録の引用文があり。

その他の調査資料は以下のとおり。質問の地域のトイレット・ペーパーの記述はなし。
『世界が見えてくる身近なもののはじまり 2』(PHP研究所 2000)
『トイレのひみつ』(ひろゆうこ 学習研究社CB事業部教材資料制作室 2006)
『トコトンやさしい紙の本』(小宮英俊 日刊工業新聞社 2001)
『トイレ学入門』(鈴木了司 光雲社 1988)
『トイレの文化史』(ロジェ=アンリ・ゲラン 筑摩書房 1987)
『厠まんだら』(李家正文 雪華社 1961)
『古代厠攷』(李家正文  相模書房 1961)
『絵解き世界のおもしろトイレ事情』(西岡秀雄 日地出版)
『落し紙以前』(斎藤たま 論創社 2005)
『スカラベの見たもの』(TOTO出版 1991)
『泰西中国トイレット文化考』(李家正文 雪華社  1981)
『トイレはどこですか?』(小屋一平 心交社 2001)
『北極と南極の100不思議』(神沼克伊 東京書籍 2003)
『うんち大全』(ジャン・フェクサス 作品社 1998)
『図説 排泄全書』(マルタン・モネスティエ 原書房 1999)
『女たちのトイレ』(TOTO文化情報センター 泰流社 1987)
『喜怒哀楽とっておきトイレの話50』(松永はつ子 1994)
『トイレ考現 』(桜川貞雄 東洋陶器 1966)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
衣住食の習俗  (383 9版)
参考資料
(Reference materials)
『はばかりながらトイレと文化考』(スチュアート・ヘンリ 文藝春秋 1993)
『トイレの大常識』(平田純一 ポプラ社 2006)
『うんち大全』(ジャン・フェクサス 作品社 1998)
『図説 排泄全書』(マルタン・モネスティエ 原書房 1999)
『トイレの大常識』(平田純一 ポプラ社 2006)
『トイレットペーパーの文化誌』(西岡秀雄 論創社 1987)
『トイレットのなぜ?』(平田純一 講談社 1996)
『トイレはどこですか?』(小屋一平 心交社 2001)
『絵解き世界のおもしろトイレ事情』(西岡秀雄 日地出版 1998)
キーワード
(Keywords)
排泄:排便
トイレ
トイレットペーパー
カナダ
ロシア
ニュージーランド
南極
北極
文化人類学
文化史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000075217解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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