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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000073597
提供館
(Library)
愛知学院大学図書館情報センター (3310067)管理番号
(Control number)
日進10R-1
事例作成日
(Creation date)
2010年05月27日登録日時
(Registration date)
2010年11月19日 14時45分更新日時
(Last update)
2011年02月02日 14時25分
質問
(Question)
国宝絵巻「平家納経 薬王品(へいけのうきょう やくおうぼん)」の絵の中に文字が書いてある。
もともと絵についているのか、落書きなのか知りたい。
回答
(Answer)
もともと絵についているもので「葦手(あしで)」と呼ぶ。
『平家納経 平清盛とその成立』より引用
画中のところどころに、濃い墨で「もし」・「コノ」・「アリテ」・「此命終」・「即」・「安楽せかい」・「生」という字句を見え隠れに潜めている。これは、「薬王品」の中の、
"若し女人有りて、この経典を聞きて、説の如く修行せば、ここ(此)において命終して、即ち安楽世界の阿弥陀仏の、大菩薩に囲繞せらるる住処に往きて、蓮華の中の宝座の上に生れん。 "
を図様化したものである。かような絵画を「葦手」と呼ぶ。
『仏教美術事典』より引用
「葦手」:もともとは、葦がなびく姿になぞらえて書いた遊戯的書体を指した言葉で、やがて水辺の景色を描いた中に、葦・流水・水鳥・岩などの一部分に目立たないように歌文字を隠したものを、葦手絵と称すようになった。現在では、背景の絵にとけ込むように歌文字を散らして、主題の和歌を暗示する手法を、葦手と呼ぶ。
回答プロセス
(Answering process)
『日本美術作品レファレンス事典 絵画篇 近世以前』(702.1/030/[1]-[6]-[1])の「平家納経」の掲載ページの下記の当館所蔵資料にあたり、図や絵の中の文字を確認する。
『日本美術全集 8 王朝絵巻と装飾経』(702.1/022/8)図86、『日本美術全集 9 王朝の美術』(708/021/9)図70、『名宝日本の美術 10 源氏物語絵巻』(708/015)図74、で図を確認。
図の解説部分で絵の中の文字について「葦手」というキーワードを得る。

次に、自館OPACで「平家納経」と検索し、ヒットした中から
『図説平家納経』(702.1/072)や、『平家納経 平清盛とその成立』(702.1/071)の“第5章 「平家納経」の王朝耽美-筆跡と絵画・工芸、挑みの美”の「薬王品」について書かれたところを見ると、絵の中の文字についてここでも「葦手」というキーワードを得る。

「葦手」の詳しい意味を美術の事典類、『仏教美術事典』(702/091)や『日本美術史事典』(702.1/02)で調べ、回答を得る。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
芸術政策.文化財  (709 7版)
経典  (183 7版)
参考資料
(Reference materials)
『平家納経 平清盛とその成立』小松茂美著/中央公論美術出版/2005/(702.1/071) p207  (AJ94324259)
『仏教美術事典』中村元、久野健監修/東京書籍/2002/(702/091) p62 (AJ94283571)
キーワード
(Keywords)
平家納経
薬王品
葦手
国宝
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
開放講座
登録番号
(Registration number)
1000073597解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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