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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000071425
提供館
(Library)
相模原市立橋本図書館 (2210035)管理番号
(Control number)
相橋-H22-061
事例作成日
(Creation date)
2010年10月1日登録日時
(Registration date)
2010年09月16日 12時20分更新日時
(Last update)
2010年10月20日 14時45分
質問
(Question)
「漢」のA:脹衡の作『定情賦』、B:蔡邕の作『静情賦』、「魏」のC:陳林の作『止欲賦』、D:阮瑀の作『止欲賦』、E:王粲の作『閑邪賦』、F:応瑒の作『正情賦』、G:曹植の作『静思賦』、「晋」のH:張華の作『永懐賦』、I:文選の『歎逝賦』の漢詩が載っているものを探している。
回答
(Answer)
Ⅰについては⑤を提供した。
その他については、愛媛大学紀要と東洋文庫レファレンスを案内した。
回答プロセス
(Answering process)
・レファレンスコーナーの中国文学の棚から①『漢詩の事典』松浦友久/編 大修館書店 1999(自館請求記号:R921)を見てみる。
→p25に脹衡、p26に蔡邕、p30に陳林、p29に王粲、p33に曹植について略歴と代表的な作品について記述がある。それぞれの項目を見ていくと、“『文選』に収録”とある。

・次に②『中国学芸大事典』近藤春雄/著 大修館書店 1979(自館請求記号:R302)を見てみる。
→この資料にも各作者の略歴の記述がある。

・①、②を読んでいくと、依頼されたいずれの漢詩にも“賦”とつくことから、漢詩の中でも“賦”とか“辞賦”という形態の漢詩であると予想される。

・市内OPACで“文選”をキーワードにして検索。その中でも“賦”について書かれている資料を見てみる。
③『新釈漢文大系79 文選(賦篇)上』中島千秋/著 明治書院 2000(自館請求記号:928) 
→記述なし。
④『新釈漢文大系80 文選(賦篇)中』高橋忠彦/著 明治書院 2000(自館請求記号:928) 
→記述なし。
⑤『新釈漢文大系81 文選(賦篇)下』高橋忠彦/著 明治書院 2001(自館請求記号:928) 
→p210に歎逝賦が載っている。
⑥『新書漢文大系 20 文選賦篇』中島千秋 高橋忠彦/著 明治書院 2003(自館請求記号:928) 
→記述なし。
⑦『新書漢文大系 26 文選賦篇1』高橋忠彦/著 明治書院 2004(自館請求記号:928) 
→記述なし。

・以上の資料を読むと“賦”とは漢の時代に作られた漢詩であり、質問の漢詩は“賦”の中でも“定情賦”というジャンルのもののようである。

・国立国会図書館NDL-OPACで“定情賦”をキーワードにして検索してみる。
→⑧『愛媛大学紀要.第1部,人文科学』の中に“定情賦系の作品について”という論文がある。

・他の図書館で漢詩についての調べ方案内などを発行していないか調べようと思い、インターネットGoogleで“漢詩の調べ方について 図書館”をキーワードにして検索してみた。
→「国立国会図書館調べ方案内・漢詩の出典」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-16.php (2010/10/7最終確認)
「山梨県立図書館・漢詩の調べ方」
http://www.lib.pref.yamanashi.jp/refjirei/bunken/PDF/ref08-kanshi.pdf (2010/10/7最終確認)
国立国会図書館や山梨県立図書館で漢詩について調べる調べ方案内を発行している。それを参考に“賦”が載っていそうな資料を検索してみる。
⑨『漢詩選4 古詩源上』内田泉之助/著 集英社 1997(自館請求記号:921) 
→記述なし。
⑩『漢詩大系 第4巻』青木正児/(他編) 集英社 1964(神奈川県立図書館請求記号:921) 
→それぞれの作者についての記述と代表される詩は出ているが、質問の詩は載っていない。
⑪『漢詩の解釈と鑑賞事典』前野直彬/編 旺文社 1985(相模大野図書館請求記号:928) 
→記述なし。
⑫『中国詩人選集1 詩経国風 上』岩波書店 1990(相模大野図書館請求記号:921)
→記述なし。
⑬『中国詩人選集3 曹植』 岩波書店 1990(相模大野図書館請求記号:921)
→p15に曹植の賦について説明がある。
⑬のp24に参考文献として出てくる資料も見てみる。
⑭『三国志実録』吉川幸次郎/著 筑摩書房 1997(相模大野図書館請求記号:B923) 
→曹植・陳林の記述はあるが、質問の漢詩については載っていない。

⑮『漢詩の歴史』 宇野直人/著 東方書店 2005(相模原市立図書館請求記号:921) 記述なし。
この中に参考文献として出てくる⑯『漢魏詩の研究』鈴木修次/著 大修館書店 1967(横浜市立図書館請求記号:921.4)を横浜から取り寄せる。
→p524にCからGの賦について解説は載っているが、原文については記載がない。

⑰『中国の古代文学 2』 白川静/著 中央公論新社 2003(自館請求記号:B920.2) 辞賦文学については詳しく記述があるが詩についてはなし。 

⑯に出典元として『藝文類聚 巻十八』と書かれているがこれは中国語による原典のことだと思われる。

公共図書館にある資料ではIの漢詩以外、記述が見つからない。東洋文庫のレファレンス(Librarian@toyo-bunko.jp)などを案内しても良いかもしれない。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
中国文学  (920 9版)
詩歌.韻文.詩文  (921 9版)
参考資料
(Reference materials)
『漢詩の事典』松浦友久/編大修館書店 1999(自館請求記号:R921)
『中国学芸大事典』近藤春雄/著大修館書店 1979 (自館請求記号:R302)
『新釈漢文大系79 文選(賦篇)上』中島千秋/著 明治書院 2000(自館請求記号:928) 
『新釈漢文大系80 文選(賦篇)中』高橋忠彦/著 明治書院 2000(自館請求記号:928)
『新釈漢文大系81 文選(賦篇)下』高橋忠彦/著 明治書院 2001(自館請求記号:928)
『新書漢文大系 20 文選賦篇』中島千秋 高橋忠彦/著 明治書院 2003(自館請求記号:928)
『新書漢文大系 26 文選賦篇1』高橋忠彦/著 明治書院 2004(自館請求記号:928)
『愛媛大学紀要.第1部,人文科学』の中に“定情賦系の作品について”
『漢詩選4 古詩源上』内田泉之助/著 集英社 1997(自館請求記号:921)
『漢詩大系 第4巻』青木正児/(他編) 集英社 1964(神奈川県立図書館請求記号:921)
『漢詩の解釈と鑑賞事典』前野直彬/編 旺文社 1985(相模大野図書館請求記号:928) 
『中国詩人選集1 詩経国風 上』岩波書店 1990(相模大野図書館請求記号:921)
『中国詩人選集3 曹植』 岩波書店 1990(相模大野図書館請求記号:921)
『三国志実録』吉川幸次郎/著 筑摩書房 1997(相模大野図書館請求記号:B923)
『漢詩の歴史』 宇野直人/著 東方書店 2005(相模原市立図書館請求記号:921)
『漢魏詩の研究』鈴木修次/著 大修館書店 1967(横浜市立図書館請求記号:921.4)
『中国の古代文学 2』 白川静/著 中央公論新社 2003(自館請求記号:B920.2)
キーワード
(Keywords)
漢詩
脹衡
定情賦
蔡邕
静情賦
陳林
止欲賦
阮瑀
止欲賦
王粲
閑邪賦
応瑒
正情賦
曹植
静思賦
張華
永懐賦
歎逝賦
辞賦
定情賦
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000071425解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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