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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000071176
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2010-013
事例作成日
(Creation date)
2010/04/13登録日時
(Registration date)
2010年09月11日 02時00分更新日時
(Last update)
2010年09月21日 12時33分
質問
(Question)
墓石の形で年代が特定できるような資料を見たい。
回答
(Answer)
時代ごとに特徴的な形態等について記述された資料は多くあるが、墓石の形から年代が特定できるような資料は見つからなかった。地域ごとの調査結果では年代まで特定しているものもあるが、いずれも近世以降のもので、地域ごとに大きな差異があるよう(『考古学ジャーナル 3』などで、墓石の形だけから年代を特定するのは難しいと思われる。関連する次の資料を紹介する。

(墓石の概要が分かる資料)
①『墓地墓石大事典』(墓地墓石研究会 雄山閣出版 1981)
p37-52に「墓石の形態と変遷」の項あり。原始・古代から近世にかけての墓標(墓石)について図・写真とともに解説あり。

②『小川町の墓石調査報告書』(小川町編 小川町 2000)
p39-51に「小川町の墓石の形態」の項あり。分類と形式の変遷について一般的な解説あり。
p40-41「日本仏塔の系譜図」(出典:「日本の仏塔」石田茂作県立図書館未所蔵)あり。
p46-47小川町の寺ごとに形式と年代の調査結果あり(ただし、結果は近世以降のみ)
p51小川町の寺ごとの花燈形額(墓石前面の彫り物)と年代の調査結果あり(ただし結果は近世以降)

③『墓のはなし』(福原堂礎著 法蔵館 2003)
p9-10 墓石として形が整った墓は、元禄以降に見られる。現在よく見られる長方形の墓石は、明治以降に建てられるようになった。しかし、彫刻技術や採掘技法が今と違って未熟なので、大型な墓石は見られない。現代式の墓石が簡単に建てられるようになったのは戦後のことで、その歴史は大変浅い。

④『仏教考古学講座 2 塔婆編』(雄山閣編集部編 雄山閣出版 1970)
宝塔・宝篋印塔・無縫塔・板碑それぞれの項立てで起源・時代等について解説あり。

⑤『墳墓 日本史小百科4』(斎藤忠著 近藤出版社 1978)
時代ごとに分けて解説。鎌倉時代からやぐら・卒塔婆・五輪塔などが出てくる。墓標については江戸時代の項に解説あり。 
p230-231「各型式とその推移、p232-233「角碑の起源と形態」種類、年代の記述はあるが、形態から年代を特定できるものではない。

⑥『埼玉の中世石塔』(埼玉県立歴史資料館 2003)
埼玉県の中世石塔について、種類と成立年代について解説・図版あり。

(地域ごとの調査結果)    
形態と年代の調査結果が掲載されている資料
⑦『墓標の民族学・考古学』(朽木量著 慶応義塾出版会 2004)
p72-77 淀川・木津川流域における墓標型式の変遷(1500年代中ごろから1901年まで)について調査結果あり。形態分類の図版あり(p66-67)

⑧『葬送墓制研究集成 5 墓の歴史』(名著出版 1979)
p334 西山詣墓(京都市)における「碑型別年代別対照」(調査結果)の表あり。年代は1508-1964まで。碑型の説明・図版はない。

⑨『墓と葬送の中世』(狭川真一編 高志書院 2007)
p293-294 「石塔の需要と変遷」の項に、平岡極楽寺墓地(葛城市)における主要石塔型式の変遷の図(調査結果)あり。

⑩雑誌『考古学ジャーナル No.288』(1988.3) 
p26 「近世墓標の類型(谷川章雄)」に近世墓標の類型と変遷について一覧できる図と解説(東京・千葉5か所の調査結果)あり。

その他
⑪『坂戸市史調査資料 13』(坂戸市教育委員会 1988)
p23-46に「墓石の変遷」の項があり解説あり。
網羅的ではないが、墓石の様式について分かりやすい説明と市内の墓石写真あり。ただし形態と時代の関係については、市内調査が主で近世以降のものにかぎられる。
p49の註より⑫の雑誌に関連文献が収録されていることがわかる。
      
⑫『三郷市史調査報告書 4 三郷の墓石』(三郷市史編さん委員会編 三郷市企画財政部広報広聴課 1989)
p27-34に「墓石の型式的変遷の項」あり。形態とその変遷について記述あり。ただし図はなく時代ごとに分けられたものでもない。

(インターネット情報)
⑬池上悟著(「近世墓石の諸相」(「立正大学人文科学研究所年報 40」所収)
近世墓塔・墓標の分類と墓石分類図あり。各地墓石の主要墓石変遷表もあり。
http://ci.nii.ac.jp/els/110000999391.pdf?id=ART0001179105&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1274230550&cp=
2010/05/19最終確認)
回答プロセス
(Answering process)
自館目録を〈墓石〉や〈墳墓〉で検索した結果から回答資料①⑫②⑪⑩⑥⑤を調査する。
民俗学の葬送等の資料を調査し⑨③の情報を得る。
〈塔婆〉等に関連する資料④等を確認する。
《Google》を〈近世 & 墓石〉や〈墓石 & 変遷〉で検索し、⑬の情報を得る。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
通過儀礼.冠婚葬祭  (385 9版)
貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション  (090 9版)
参考資料
(Reference materials)
『墓地墓石大事典』(墓地墓石研究会 雄山閣出版 1981)
『小川町の墓石調査報告書』(小川町編 小川町 2000)
『墓のはなし』(福原堂礎著 法蔵館 2003)
『仏教考古学講座 2 塔婆編』(雄山閣編集部編 雄山閣出版 1970)
『墳墓 日本史小百科4』(斎藤忠著 近藤出版社 1978)
『埼玉の中世石塔』(埼玉県立歴史資料館 2003)
『墓標の民族学・考古学』(朽木量著 慶応義塾出版会 2004)
『葬送墓制研究集成 5 墓の歴史』(名著出版 1979)
『墓と葬送の中世』(狭川真一編 高志書院 2007)
『考古学ジャーナル No.288』(ニュー・サイエンス社 1988.3)
『坂戸市史調査資料 13』(坂戸市教育委員会 1988)
『三郷市史調査報告書 4 三郷の墓石』(三郷市史編さん委員会編 三郷市企画財政部広報広聴課 1989)
キーワード
(Keywords)
墳墓
墓-歴史-日本
考古学
郷土史料
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000071176解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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