レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/09/03 10:48
- 更新日時
- 2010/09/04 14:15
- 管理番号
- OSPR10030016
- 質問
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歌舞伎の演目『音響千成瓢』について、成立時期や評伝などを見たい。
※『黙阿弥全集27』p455-658にこの演目が収録されていて、1ページほどの解説があり、これはすでに確認されている。
- 回答
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○『歌舞伎・浄瑠璃外題事典』p129より
河竹新七(2)作。明治9年9月、東京・新富座で初演。
○『黙阿弥研究の現在』p198
作品年譜の明治9年9月15日にこの演目があり、「講談「太閤記」を脚色」と解説がある。他に2つの演目が並んで掲載されており、「全:すべて一番目の太閤記を世話で行った趣向で、材料は春水の人情本であった(「出世」)」という説明がある。
○『河竹黙阿弥』p358
略年譜の1876年9月に、『音響千成瓢』(娘太閤記)とあり。解説などはなし。
○『江戸歌舞伎の残照』p137-138
「2章黙阿弥のドラマツルギー」「2話芸との交流」「講談の脚色作品と特徴」”太閤記"の解説で、この演目に若干触れられている。
○歌舞伎名作ガイドなどに複数あたるが、この演目の解説などが載っている資料は見つからず。また、開架で索引のある資料も見てみたが、載っていない。
○『歌舞伎名作選』『名作歌舞伎全集』にも収録されていない。
○黙阿弥・新七関連文献でも、解説などは見つからず。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 歌舞伎 (774 8版)
- 参考資料
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- 『歌舞伎・浄瑠璃外題事典』(野島寿三郎/編 日外アソシエーツ 1991.7)(ページ:129)
- 『黙阿弥研究の現在』(吉田弥生/著 雄山閣 2006.3)(ページ:198)
- 『河竹黙阿弥:元のもくあみとならん(ミネルヴァ日本評伝選)』(今尾哲也/著 ミネルヴァ書房 2009.7)(ページ:358)
- 『江戸歌舞伎の残照』(吉田弥生/著 文芸社 2004.9)(ページ:137-138)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000070777